■残酷な雨と爽快な歓び

　珍しくしっかりとした睡眠がとれた後で目覚めた早朝、部屋の窓を開けて外をうかがうと小雨模様。網戸越しなので雨粒さえ見えず。やがて傘を差した通行人の姿でようやくそれと気づいた。そのうち、ざぁでもザ〜でもないザーーーッと間断ない音となって、いよいよ本格的な雨となったのであった。
　ワイフがその雨の中を午前中から出掛けるというのに、そのワイフにかなり重い郵便小包を持たせたというのに、さらには夕方にはサッカーファン大注目の日韓戦があるというのに、なんと甘美な雨音、爽快な雨音であろうか。一歩たりともアパートを出ない日々を過ごした僕の鬱屈を晴らして、いや、洗い流してくれるかのような垂直の利休鼠の雨が打ちつけるのであった。
　さて、今日で5月も終わり。予想をはるかに超えて苦しんだ季節病みとも、もうそろそろおさらばにしたい。今月は珍しく10日以上もこの日記を休載してしまった。実のところ、痛みの継続に少々バテ気味だった。まだ痛み止めは手放せないが、昨日今日となんだかずいぶん調子がイイ。遅れを取り戻して創作活動しようと思う。なにしろ今年中に10篇ぐらいの小説を書こうと心に決めたはず(ん？うろ覚えじゃ)なのだった。そだ。小説を書くためのエネルギー補給のために、ヒンジュクにも飲みに行かなきゃならないのであった。ふんむむ。もーちょっとだ。カカカ。
●今日の１句　　やいカラス、行水と言うにゃ長かろう
●今日のもう１句　　万年床に湿り加える扇風機