■おデートの中身

　こないだのセガレの電話のコトで、昨晩ワイフに問い質された。「キミが返事に『そんなコトは約束できない』って言ってたコト。アレ、何ができないってハナシなの？」
　ふんむむ。何だっけ、と思い返す。そだ。セガレに「何だかいろんな女性とばっかしおデートしてるみたいだけど、母ちゃんとおデートしてやれヨ、他の女のヒトとしないでサ！」と言われたのだった。ふん。18歳のガキがエラソーに！とは思わず、大人びた口を叩くようになりやがったナァ〜と感慨に耽っちゃうのであった。
　ひろみさんともケイコさんともこのところおデートしてないし、だいいち僕のおデートは毎度「サムライ」というジャズバーで、そこは今ではすっかり顔見知りの巣窟で、危うくもロマンティックなおデート内容にほど遠いモノになるのは分かり切っているワケで、最近では3度に1度の割合でワイフ同伴だし、まるでヤマしー気持ちはないのである。
　ところが。ここに来て僕の気分に大いにヤマシー真実が隠されているコトを発見した。A子サンとのおデート、B子サンとのおデート、さらには○○社の忘年会など「サムライ」に出掛ける口実はもろもろあるのだが、どのおデート時にも結局最後まで居残って朝まで飲んでる相手がいて、結局僕はその人物に会えないと「サムライ」に行った気がしないのである。
　さて、本日もこれから「サムライ」行き。通い始めてからすでに数年経っているが、こんなにも頻繁に通うようになったのは今年に入ってからのはずで、今ではすっかり馴染んじゃった店のドアを開けるたんび、まるで「帰ってきた」感覚に陥るというヤバさだ。本日はフリーの編集者であるゴンチチさん、ハクタさんに誘われた出版社絡みの忘年会。ただし、毎週木曜夜は女装の麗人ミドリさんや僕の岡っ惚れ人妻チエさんの来店比率が高く、友人たちには失礼ながら彼女たちとの会話を楽しみに心待ちしちゃっているのがホンネだ。ひゃは。
　ただし、これですべて役者が揃った僕のおデートと言えるかとゆーとさにあらず。ここに僕の最愛の泥酔スパスパフレンド春日三亀さんがいないコトとは、まさに画竜点睛を欠くコトなんであ〜る。今夜の彼はどこかにカン詰めとなってシゴト中のはずで、「明日はカンペキにダメです」というメールを昨夜いただいたのであった。「でも夜中の2時を過ぎればダイジョーブ、朝まで飲めます」とのコト。ふんむむ。優しいヤツ。おデートじゃ、おデートじゃ。
●今日の１句　　男と肌が合うなんて気持ちイイじゃないか！
●今日のもう１句　　辞書と首っ引きがグラスに代わる夕べかな