■始末に負えない古新聞

　じ、じ、実は、8月終わりのN.Y.旅行で不在だった期間の新聞がまだ残っている。新聞配達所に電話し、期間中の取り置きを依頼し、帰国当日の夕刊配達時に持ってきてくれるよう頼んだのはこの僕だった。テーブルクロスを剥がすと卓球台に、天板をひっくり返すとビリヤード台にもなるという夫婦2人きりにしてはやたらにデカいサイズの食卓の片隅に、だからずっと約1週間分の古新聞が積み上げられていて、あまりに僕が整理しないものだから、「目障り」という理由で場所を移されてから早くも1カ月近くが過ぎようとしている。で、現在はテレビの前の僕の足載せ台になっているピアノ椅子のほぼ半分ほどのスペースに積み上げられ、僕の整理を待っている。
　こういう時、僕はホントに僕自身をグズだと思う。新聞をクズとしての新聞紙にするだけの行為がメンドクサくって、自分のための足載せスペースでさえ平気で提供しちゃっているのだ。それもほぼ「クズとしての新聞紙サマ御一行」にだ。
「どうせ見ないから、捨てちゃってもイイでしょ？」とは、すでに数回言われている。そのたんびに、「イヤ。すぐに目を通して整理するから」と猶予時間をワイフからいただいている身の上である。
　本日は午後の3時過ぎからおヒサシ節の静岡風おでんの制作に取りかかることとなり、じゃがいも、大根の仕込みに入ったので、あらゆる「家庭内お役立ち行為」を遠ざける元凶となっているコンピュータの前からようやく離れる事態となった。で、おもむろに8月25日付け朝刊なんてところから始める。うっひゃ〜〜。こりゃたまらん。1日分をザッと目を通すのに30分もかけてたら、ワイフのご帰宅時間までに新聞整理はおろかおでんの完成もままならなくなるじゃ〜ないかッ！
●今日の１句　　新聞だった新聞紙を弔うのだった
●今日のもう１句　　せっかくの涼風におでん熱の野郎だった
●今日のもうもう１句　　昨日のことでない新聞を明日読んだのだった