■時差ボケにかかるヒト、かからないヒト

　なんだか「地図の読める……」なんていう類似本ばかりがハバを利かせる書籍タイトルみたいになっちゃったけれど、昨日の「今日の１句」は、ヌーヨークでお目に掛かり、即座に意気投合したTaro Okamotoサンというジャズドラマーからのメールに思いを巡らせたものだった。これでもかというほどに圧倒的な量で画面に映し出されるWTC跡地の一角に僕ら夫婦が立ってほぼ2週間という時間が経過した。帰国からも10日を過ぎた。
　ところが今、僕のワイフはまだ時差ボケの解消がきかず、夜の10時近くになるとすぐに眠くなって「クヤシー」と言う。その時間は彼女は1人ヨガをやったり、読書や書き物をする大切な時間で、クヤシー上にさらに「モッタイナイ」とか「アタマニキタ」とか不平不満のオンパレードなのである。銀座の会社に嘱託勤務しているから、あるいはセガレを育ててきたこの18年間があるから余計に、ワイフはキチンとマットーな生活リズムのヒトである。こういうヒトにはまさに昼夜が逆転した時間差の旅行はツケとなって残るのだろうとつくづく実感した。
　さてこの僕はと言うと、時差ボケとはまるで無縁のオトコである。生活サイクルはまさに通常のヒトと逆転しているし、このところ鎮痛剤が切れると目が醒める睡眠で、それはヌーヨーク滞在中も同じだったので、眠くなるのが時差ボケを原因にしているのかどうかさえ分からない。あっちで存外元気だったのは、こっちでひっくり返しの生活しているからで、そこにも僕がヌーヨーク向きのオトコという理由がある。ん？　しかし向こうじゃ僕は圧倒的な早起きオトコだったナァ〜。ひゃは。
●今日の１句　　起きなさいもう日が暮れるから
●今日のもう１句　　遺失物捜索係拝命しました
●今日のもうもう１句　　こりゃ劣性サキソフォンに劣勢だ