■朝日新聞前日夕刊を嗤う

　11日付夕刊「噂のニッポン」というコラムが面白かった。しょうがないんで、２日続きのイチローくんネタ。タイトルが「日本人記者団、米紙ではハエ呼ばわり」とある。ははん。例の問題か、とピンときた。「日本人記者」なら「ハエ」になんぞさせられないで済むはずなのに、どいつもこいつも、いつでもどこでも、世界に悪名高い団体旅行客よろしく「記者団」やってたら、そりゃ昔、同じ日本人同士でビートたけしが芸能マスコミを「ウンコにたかる銀バエ」と呼んでたのと同じ図式。記事中にも「数十人の日本人記者団は目立つ」と自ら書いている。フロリダ紙には「日本の記者は飢えた犬。豚肉を食い尽くすみたいに、イチローのことならひざの屈伸まで報道する」と書かれ、オハイオ紙には同僚選手のコメントとして「いかれた連中」と一蹴されているらしい。「日本から来たブンブンうるさいハエたち」と書いたのはボストン・グローブ紙で、これに日本人記者団が怒っているのだそうだ。勝手に怒っていればイイ。だって、キミたちは個人の顔を持たない団体としてしか認知されていないジャーナリストの面汚しなんだから、ハエもたかろうってもんじゃないか。大リーグ取材の長いある１人の記者が「国辱的だ」と怒っているそうだが、僕はいつもＴＶ画面を通して目に入る日本人カメラマンの列や、アメリカ文化の一端としてある大リーグ中継を日本人中継におとしめているNHKなんてものを、総じて国辱的だと思っている。ホントに何度も言うけれど、大リーグを「世界の」と冠したり、世界規模の関心を謳ったりするのは、もうヤメようヨ。アメリカの田舎対抗ベイスボール大会という本質的な側面をもうちょっと理解すれば、そこに自ずと田舎町のカントリークラブを訪ねる礼儀ってものが身に付くはずだと思うヨ。