■過保護

　腰痛発生後、僕は大いに自らを過保護環境においている。「おっこらしょい」の掛け声がなければイスから立ち上がれないし、その「おっこらしょい」にはそこに到るまでの大長編の「う〜〜〜〜〜〜〜〜」の呻き声の序奏が必要なのだ。ひゃは。今朝(正しくは昼過ぎ)も、腰を下ろす方の用足しが大変だった。もういっそのコト、このまま便座の上で1日過ごしちゃろーかいナという気分にならないワケでもなかったが、長く一定の姿勢でいるのもクタビレちゃうし、腰がパンパンになる。再び腰を下ろした時と同様の渾身の集中力と勇気を振り絞って、トイレ内のタオル掛け用の棒に片手を伸ばして立ち上がるのであった。う〜〜〜〜。
　で、僕を過保護にしているのは僕自身だけではなくて、3時過ぎにコンピュータの着信メールを確認したら、嘱託勤務先のワイフから「自宅に忘れたフロッピー内の原稿を会社に転送してチョーダイ」とのコト。すぐにフロッピーを見つけて送りつけるという造作もないコトをしたのだった。仕事で必要な文書のはずで、しかもメール送信時間はすでに僕が起床していた時間だったのだから、さっさと電話を寄越しゃイイものをと思う。ところが、ワイフは僕以上に僕に過保護だから、万が一電話が鳴った時に床にふせっていて急に起き出した瞬間にギックリされたんじゃかなわない、という計算があったようなのだ。ふんむむ。まるで保護者のような気の遣わせ方を、いつの間にか僕はワイフに強いているのだった。おマケに今夜の週日「主夫業」も、腰の具合で情状酌量というお許しも得ちゃっている。きゃは。
　腰痛なんざすぐに治るし、「イテテ」と言いながらもこうして日記も書いちゃっているのだ。自分のこの日記を遡ってみたら、前回の腰痛に関しては5月5日に書いてあるんだけれど、じゃいつ治ったのかの手掛かりがまるでない。知らないうちに治るのだ。だからなるべく腰痛のヒドい今も、知らん顔してやり過ごそうゼ。
　おとつい西司(ニシツカサ)さんに途中までヒントをいただいた「輪ゴムくぐり」のマジックの仕掛けを考えているんだけれど、ダメだ、まるで解決できない。くっそ。
●今日の１句　　酔漢は寝覚めてからが試練かな
●今日のもう１句　　ピエロから気狂い外れてのっぺらぼう