■モノみな壊れ行くこの頃

　前兆はあったのだった。とりわけヒドくなったのは去年の夏あたりからで、オーディオのアンプの電源がなかなか入らなくなったり、ONになってもすぐに切れたり、あるいは左チャンネルの兄ちゃん寝る状態になったりして、そのたんびにこっぴどくアンプのヤロメをひっぱたいたり、棒の先でどつきまくる乱暴な所業の結果、そやつめは辛うじて言うコトをきいていたのだった。ところが、先週来、ぷつりとイカれちゃって聴きたいジャズCDや練習したいジャズ・マイナスワンとも疎遠になってしまった。先週日曜日の練習ではコレじゃラチがあかないと、お手軽ラジカセで試したのだが、こやつも音飛びがヒドく、ついに我が家のオーディオ環境は最悪となった。う〜〜。
　さて、これも1週間ほど前から、台所の水道のコックを捻ると根元から水漏れがする。ああ、こりゃパッキンだナ、パッキンを取り替えようということになったのだが、近場に売っている店がない。この週末中にどこかで探そうとワイフと相談していた矢先の出来事だった。今朝、いきなりワイフが「ぎゃッ」と叫び、「うわぁ〜ッ」と唸り、「ひぇ〜〜ッ」と声を上擦らせた。何事かと思って駆けつけると、水道の蛇口パイプが根こそぎに折れてしまったのである。ひゃ〜。
　考えてみると、セガレの幼稚園探しとともにこのアパートに入居したのだから、かれこれ15年も同じ場所に住んでいるワケで、電気製品やら生活設備が次から次へと壊れて行っても何の不思議もない、と言えばない。
　さっきやって来た水道工事業者がその蛇口パイプを眺めつつ、「ひゃ〜。今じゃこの型は取り寄せないと手に入らねぇんだよナァ〜」などと言いやがる。げっ。築たった15年で水道設備のパーツが前世紀の遺物かぁ〜〜？？？　道具箱だけ置いて、業者が玄関出てからすでに1時間以上も経過した。あんまりヒマなもんだから、日記でも書こうかという僕なのであった。
●今日の１句　　ステンレスさえ溶かす水道水の不気味
●今日のもう１句　　冬時間のセガレの電話にナマクラ返事