■更新のし過ぎだろーが！

　猿にらっきょうやると最後の１枚まで皮をむいちゃうなんてハナシがあって、そりゃ果たしてホントなのかは知らないが、このＨＰは僕にとって「猿のらっきょう」に近いモノがある。毎日少しずつでもいじらないと、何だか気分が悪い。更新を怠ると一挙に来訪者が減るのは、8月終盤のN.Y.旅行でしみじみ実感できた。
　おとついの「ダブルブッキング・おデートwith三亀さん」で、そのハナシになった。ひろみさんに捧ぐ！なんちゃって連載始めた「かのん」も途中だし、ジャズバー「サムライ」で知った世界を題材に書くゾと決めた「天狗舞う、ぐてんぐてんと。」だってまだ書き出しのほんの序の口だ。ときどきそれぞれのファイルを開け、書く気になると、ふんむむ、そろそろ本日分の日記を書こう！　だいいちお気軽だし。などと、こちら方面に逃げ込んでしまう僕なのであった。
　三亀さんは編集のプロで、「ま、毎日の日記をこれだけ書き込んでいればねぇ」などとそれなりに僕の努力を買ってはくれるのだが、ワイフの最新訳著を前に、「ああ、僕もこんな感じのイイ装丁の本で小説が出せたらナァ〜」などとグチをこぼしたら、その場に居合わせたワイフも含む3人すべてから「だったら書きなさいよぉ〜」と総攻撃を受けるハメとなった。
　かつて日記なんぞ「3日坊主」はおろか、そもそも書くことを習慣にした経験のない僕が、ほぼ300日を休むことなく書き続けているそのこと自体にいちばん驚いているのが僕自身なのだ。「更新のし過ぎ」と言われても、実は日記を書く愉しみに目覚めちゃったのかも知れない。こりゃ、奇癖だ。イヤ、奇跡だ。
　で、日記というものは、その日にあったコトを書くのがいちばん面白くなくて、その日になかったコトを書ける時にこそ、いちばん自分自身の興趣がわくんだナァ〜。
※雑感/自分のコト、「自分は……」って言うヤツ。僕は大ッ嫌いだいッ！
●今日の１句　　詩人が人間の知性相手にしてどうするんだい
●今日のもう１句　　首振らず回りもせず扇風機のそり
●今日のもうもう１句　　夕景に押し入れパラドクスのマンションのシルエット
●今日のもうもうもう１句　　字余りの余りてなどか人の恋しき
●今日のラスト句　　タダイマデゴザルと言ってワイフのご帰還か