■看板に偽りあり

　5日に髪と髭を丸ごと剃り上げちゃったので、今の僕の自画像イラストに関するものはすべて「ウソ」である。顔を洗うとついでに頭まですっと手が伸びて、ハゲチャビンの気楽さがよく実感できる。ものぐさにはウッテツケのスタイルなのだが、当然のようにUYOKUかYAKUZA風に見えてしまうので、こそこそと小さくなっているしかない。では、UYOKUとYAKUZAのどっちが嫌いかというと困る。YAKUZAの任侠道は端で見るとどこか儒教的で家族主義的で、それを国家単位で考えると国粋主義になってUYOKUになって、などと類推できちゃうからだ。ま、どっちもどっちだ。ただし僕自身はとてもYAKUZA的なぐ〜たら人生送ってるワケで、単純にYAKUZAが嫌いとも言えないか。カカカ。
　ある若い、あるいは若過ぎるほどの夫婦にどうやら別離の時がやって来た。離婚なのかどうかはまだ知らない。20歳を期して愛する男との結婚生活を始めたばかりの女と僕は、祝福の意味で「はぐはぐ」したばかりだった。まだ1年ばかり前のことだったか。いや、一昨年のことだったか、なぜか時間がめまぐるしく動き続けるこの頃なので、はっきりと思い出せない。当人たちの時間感覚にもきっと狂いが生じているのだろうナ。
●今日の１句　　物思い頭タワシで手を擦る
●今日のもう１句　　物干し揺れる室内にクーラー
●今日のもうもう１句　　看板に偽りありですハゲチャビン
●今日のもうもうもう１句　　無沙汰を詫びて返す手紙の長きこと