■テロと忠臣蔵

　このところテレビを見ていると、連日のようにアフガニスタンのトラボラ地区のニュースと歳末恒例の忠臣蔵企画が、まるで１セットのように流される。
　そう言えば、昔のアメリカン・アニメ「ポパイ」のブルートってのがまさにオリーブに対する「ストーカー」であり、男の「レイプ願望」を具現化したキャラクターだと気づいたのも、ずいぶん最近になってからのことだ。
　で、忠臣蔵なんだけど、ありゃ元禄の太平の世に反旗を翻した、まさにあの時代のテロリスト集団だったワケだ。主君のアダを討つって大義名分は、きっとアルカイーダにもあって、集団自決の覚悟があるのは会津の白虎隊も同じなのだ。テロは絶対反対だとのんきに構えていても、この国の歴史や伝統ってのは、ずいぶんそれを民衆レベルでも支持しているんじゃないのかナ、と思う。僕が反省するのは、こういう事実に気づくのが遅いってことだ。