■ライバル視してライバル本を読む

　このところワーキャーといろいろイソガシく、「ベイスボール英語辞典」がまるで進まない。そんなうちに創元社から「野球の英語小辞典」なる書籍が出て、ホイホイと購入した。ふんむむ。比較される恐れのまるでない編集方針。奥付を見たら立派な肩書きがいっぱいついた日米２著者の合作とのコト。ベイスボールの専門家でなく英語教育の専門家がやるとこうなる、というような意味で役に立たないコトはないはずだから、僕の辞典の完成を待ってられないヒトは書店へ急げ！　イチローくんの活躍や大リーグの楽しさを日本にいながら本場感覚でさっさと楽しみたいヒトのとりあえずの好奇心は満たされるだろうから、悪いハナシじゃない。コレで僕も、当面の第一次完成目標としての「今年のオールスター・ゲームまでには！」なんていうほぼ実現不能になった計画を修正できる。きゃは。
　本日、以前ここでも紹介した岡田幸生さんの秀作「引越ジャック」を本HPにも掲載できる運びとなった。僕はアレを完全に小説として捉えているんでそのカテゴリーに置かせていただいたが、形式は日記であり、その上さらに散文中には宮崎二健さん、ギネマさんの俳句が挿入されている。従って迷ったのは、作・岡田幸生とだけ表記すべきなのか、それとも「共作者」などのクレディットを入れるべきなのかという配慮について。それでもやっぱり、あの総体は岡田さんの作品そのもので、俳の２人は喜んで自句を供出なすったワケなんで、あっさりと表記した。むしろ読者が三者三様世界の広がりのどれに引き込まれていくかを味わい、「んにゃ、実はあの作品は……」などの反響をいただけたらウレＰ。
●今日の１句　　赤々と見える群青色のスカート