■外堀は、埋められる

　セガレのロサンゼルス行きを前に（って、まだ２カ月もある）、ヤツにとっての外堀がなんだかどんどん埋められていっちゃうようで、ちょっと気の毒に思う。と言うのも、年末に知り合った年若い僕のガールフレンドはロス在住ビジネスウーマンだし、最近になって大親友の１人の薬剤師がこの秋にも研究のための渡米を、それも第一候補ロサンゼルスとして準備中と言うのだ。
　もちろん最初の女性はセガレをダシにお知り合いになれた僕の身勝手。
　こっちの安心材料はどんどん増えていく分、身勝手な親の魔の手から逃れて自分探しをしようという若者にとっては、あんまり恵まれていないのかも、とは思う。