UNE FEMME Annie Ernaux 「ある女」　アニー・エルノー　（新潮社） 2002年 文中に入っている記号は以下のものに対応しています。 これはニフティがアクサン付き文字を表記できないための便宜的 方法ですが、フランス語ワープロソフトでは、対応するアクサン 付き文字に変換できるそうです（詳しくはお知らせ20を読んでください）。 @ = a + accent grave 　 ] = e + accent circonflexe [ = a + accent circonflexe & = e + trema \ = c + cedille 　　 { = e + accent aigu ^ = i + accent circonflexe } = e + accent grave | = u + u accent grave 　` = o + accent circonflexe ~ = u + accent circonflexe　　　（ iトレマの記号はなし） --------------------------------- 09469/09490 PBA03021 RIE 江崎　リエ アニー・エルノー紹介 ( 6) 94/08/01 16:40 コメント数：1 みなさん、こんにちわ クノーと平行してアニー・エルノーの「ある女」Une femme(folio2121 ） を読みますが、その前にエルノーも紹介しておきましょう。 Annue Ernaux 1903年フランス北部ノルマンディ地方のリルボンヌ生まれ。 ５才から18才までノルマンディーのイヴトーで過ごす。 両親は食料品店兼カフェを経営。ルーアン大学卒業。 教授資格を持ち、高校の国語教師をしながらパリ近郊の 街に住む。 1974年Les armoires videsで作家デビュー。1984年、父を語った 自伝的小説「場所」La placeでルノドー賞 prix Renaudot受賞。 1988年「ある女」Une femme では母を語り、1992年の「シンプルな 情熱」Passion simpleでは自分の恋愛体験を語って、ベストセラー 作家になる。1993年には最新作 Journal du dehorsを発表。 この最新作 Journal du dehorsの評判はどうなのでしょう。 知っている方はいますか？ こういうのは片山さんが詳しいの だろうか？ Nao さんが落ち着いたら、フランスベストセラー 情報も期待したいですね(^_^) 。 本は100 ページ足らず。ひねったところのない文体なので、読み やすいと思います。ちょっと優等生すぎてそっけないくらいです けれど( と、最初からこういうことを言ってはいけないわね(^_^) ） 興味のある方は、一緒に読んで気軽にコメントしてくださいね。 Rie 00008/00009 PBA03021 RIE(江崎　リエ） 読書会について ( 3) 94/08/26 10:21 みなさん、こんにちわ FLの続きをいつもどおりアップしようと思ったら、ちゃんと 初回らしい説明が載っているので、心を入れ替え て(^_^) かんたんに説明します。 読書会ですが、８月より Exercices de style(Raymond Queneau, folio 1363) と Une femme(Annie Ernaux folio2121)を読んでいます。 ２５日までのメッセージはFLROのMes 6（６番会議室）に あります。RTでタイトルを出していただくと、カンタンに みつかると思います。 本の入手方法ですが、東京でフランス語の本が手に入るのは 紀伊国屋（新宿3354-0131 6階洋書売り場） 丸善（日本橋3272-7211） 欧明社（飯田橋3262-7276、市ケ谷日仏会館内にもあり） フランス図書（新宿西口3346-0396） イエナ書店（銀座　3571-2980 それほど多くない) ブックセンター八重州（東京駅　3281-1811それほど多くない） などですが、昼休みや休日があるので電話で在庫等を 問い合わせてから行くことをお勧めします。欧明社は 郵送もしてくれるそうです。紀伊国屋は電話で在庫を 確認すれば一週間は取り置きをしておいてくれます。 フランス図書も郵送してくれたような気がします。 読み方は、今のところ私が自分がわからない単語や言い回しを 調べてそれをアップし、感想を話し合ったり、疑問点を書き出し てそれに答えてもらったり、これらのメッセージやコメントから 思い付いたことをおしゃべりしたりしています。 みんなにそれぞれ得意分野の知識を分けてもらいながら、気軽に 楽しく原書が読みたい, ついでに同じように原書が読みたいと思っ ている人の役に立てばうれしい、というくらいの主旨ですので、 初心者も本がない人もチャチャいれも大歓迎です。みなさん、気 軽にコメントをつけてください。どうぞよろしく。 Rie 09592/09607 PBA03021 RIE 江崎　リエ Une femme P9-14 ( 6) 94/08/04 16:32 コメント数：2 みなさん、こんにちわ。こちらはクノーにすこし飽きてから始め ようかと思ったのですが、こちらだけ読みたいという方もいるよう ですので、１回目は早めにアップしておきます。こちらもコメント を期待しておりますので、よろしくね(^_^)。 P9 L2 contraduction(n.f.) = 矛盾、食い違い L2 inconcevable = 考えられない、信じられない 最初にヘーゲルの言葉が引用されています。ヘーゲル独特の哲学語用法 があるのかもしれませんが、ちょっと訳してみます。 「矛盾は、考えられない（あってはいけない）ものだと主張するのは間違って いる。なぜなら、生きている者の痛みの中に、矛盾は明らかに存在す るのだから。」 ヘーゲルが何についてどんなことを言いたかったのかは文章が短くてはっきり わかりませんが、エルノーはこの言葉を引用して、自分の心の痛みと母に対す る矛盾した２つの気持ちを持っていることを示唆しているようです。 「食い違いがあっちゃいけないなんていう考え方は間違ってるわ。生きて、 苦しんでいる人はみな、二つの矛盾する気持ちを抱えているのよ」 くらいの感じでしょうか。 P11 L4 s'{teindre = （人が）眠るように死ぬ、息を引き取る L14 momie (n.f.) =ミイラ P12 L1 barre(n.f.) = 棒 L3 croquet(n.f.) = ぎざぎざの縁飾り L7 crucifix (n.m.) =キリストの十字架像 L8 chevet (n.m.) =枕元 L14 forsythias(n.m.) = れんぎょう L17 inventaire(n.m.) =目録、リスト L25 d{c{der = 死亡する（公用文、または改まった表現） P13 L4 courant(n.m.) = 動向 etre au courant de qc = 何についてよく知っている L16 p}lerinage(n.m.) = 巡礼、聖地詣で Lisieux は聖地として有名なところですか？ L17 ramoneur = 煙突掃除人 L18 Savoyard = Savoie の サボアの煙突掃除人というのも有名なのかしら？ L18 Annecy = アヌシー これはどのへんですか？ ここもサボアですか？土地カンのある人求む L21 r{glementaire = 規則にかなった L22 d{c}s (n.m.) = 死亡 Ex. Ferm{ pour cause de d{c}s ＝忌中につき休業 P14 L8 inhumation (n.f.) = 埋葬 L10 bordereau (n.m.) =明細書、伝票 L15 t.c. = tax complis L16 capitonnage (n.m.) = キルティング L20 sugg{rer = 提案する L21 capiton (n.m.) = つめもの、キルティング 自分の悲しみに比べて、病院や葬儀屋、別れた夫の淡々とした様子。その中で 葬儀の準備を事務的に進めていかなくてはならない自分。乾いた文体が苦しみ を効果的に表現しています。 09820/10348 PBA03021 RIE 江崎　リエ Une femme P15-19 ( 6) 94/08/09 15:57 P15 L15 rigueur (n.f.) =厳密さ、正確さ @ la rigueur = やむおえなければ L18 fl{ch{(e) = （通路などが）矢印で示された L20 lisi}re (n.f.) =縁、はずれ P16 L3 cognassier (n.m.) =マルメロ どんな花でしょう。cognassier du Japon は、ぼけの花だそうですから、 似たような花でしょうか。 L16 le peu de jour =ごくわずかな日の光 L22 prestation(n.f.) =提供、サービス P17 L2 goudron(n.m.) = タール L4 pilier (n.m.) = 柱、支え L4 apartheid(n.m.) = アパルトヘイト L4 pr]tre (n.m.) = （カト）司祭 L5 affable = 愛想がいい、物柔らかな L16 r{surrection(n.f.) = （死後の）復活 L17 cantique(n.m.) = 聖歌 L21 cierge(n.m.) = （教会用の）大ろうそく P18 L3 trajet (n.m.) = 道のり L3 rafale (n.f.) = 突風 souffler en (par) rafales = 突風となって吹く L6 se comporter = 行動する、ふるまう L8 Yvetot = en Normandie ノルマンディ気質というようなものがあるのでしょうか？ ご存じの方、いますか？ L15 monticule (n.m.) = 小山 L17 fosse (n.f.) = 墓穴 L20 parois(n.f.) = 内壁 L22 teint (n.m.) = 顔色 L22 voilac{ (e) = 紫色になった P19 L9 inhumation (n.m.) = 埋葬 L15 servir @ qc = 何に役立つ \a servait @ quoi qu'elle vive dans cet {tat plusieurs ann{es あんな状態で何年も生きても、しょうがなかったじゃないの このあとのPour tous, il {tait mieux qu'elle soit morte. に「私」の 悲しみが良く出ていますね。 09821/09823 PBA03021 RIE 江崎　リエ Une femme P20-23 ( 6) 94/08/09 15:58 P20 L6 en dehors de = 〜以外には、〜をのぞけば L6 t[che(n.f.) = 仕事 L7 ligne(n.f.) = （集）洗濯物 L10 {plucher = 皮をむく L10 encha^ner sur = 〜につなぐ L16 prostr{(e) = 虚脱した L16 b{ante = 大きく口を開けた P21 L4 minutieux(se) = 細心な、入念な L22 ma m}re est mort これがこの本の最初の一行なわけですね。 P22 L3 alpaga(ca) (n.m.) =アルパカ L6 compter = 重要である L6 d{ementer = 痴呆状態になる L12 faciliter = 容易にする L19 violent(e) = 荒っぽい、気性の激しい L20 br~ler = 焼く、焦がす、（信号、命令を）無視する une famme qui br~lait tout これは「人の言うことを聞かない女性」ということでしょうか？ br~lerなんて、良く知った単語なのに、いろいろな可能性が考えられます。 （藤田さん、添削してね(^_^) ） P23 L1 imaginaire (n.m.) = 想像の世界 L5 film d'angoisse = 不安を掻き立てる映画 これは、ホラーとかスリラー映画のことかしら （これは杉原さんの専門ですね、よろしく） L9 g{riatrie (n.f.) =老人病学 Mais je souhaite rester, d'une sertaine fa\on, au-dessous de la litt{rarure.というところに、娘としての愛情が感じられますね。 10048/10048 PBA03021 Rie(江崎　リエ) Une femme P24-26 ( 6) 94/08/16 09:25 P24 L2 vent{(e) = 吹きさらしの L6 charretier (n.m.) =（荷車の）御者 L7 tisserand(e) = 織工 L13 voie ferr{e = (n.f.) =鉄道 L13 p{riph}rie(n.f.) = 郊外 L14 rural(e) = 田園の L14 ind{cis(e) = どっちつかずの L16 colza (n.m.) = あぶら菜 L24 mandat (n.m.) = 郵便為替 P25 L3 somnif}re(n.m.) = 睡眠薬 L7 revenu (n.m.) = 収入 L9 faire la loi = 専横なふるまいをする L10 dresser = しつける par des cris et de coupsと書いてあるので、どなったり叩いたりして 子供を「しつけた」のですね L12 rel[chement (n.m.) = （糸、綱などの）ゆるみ、（規律の）ゆるみ ここでは気晴らし、くらいの意味でしょう L13 feuilleton(n.m.) = 新聞連載小説 L13 tourner = （言葉、文章を）組み立てる、言い回す L14 canton(n.m.) = （行政）フランスの小郡 L14 certificat(n.m.) = 検定試験 L19 un chien peut mourir d'ambition. 英語のことわざにはCuriosity killed the cat. とかCare killed the cat.というのがありますが、これのフランス語版もあるのかしら。 あるとすれば、それのパロディっぽいですね。 P26 L6 manant(e) = （やや古）土百姓、（文）がさつ者 L10 lessive (n.f.) = 洗濯 昔は洗濯に灰汁を使ったんですね L11 po]le (n.m.) = ストーブ L12 torchon (n.m.) = ふきん、雑巾 L17 archiviste = 古文書保管人 これは祖母や母がやっていた倹約の仕方を知っているだけで、 自分は実践していないということでしょう。 10188/10189 PBA03021 Rie(江崎　リエ) Une femme P26-28 ( 6) 94/08/21 10:43 P26 L19 angine de poitrine(n.f.) = 狭心症 L23 qui-vive(n.m.) = 誰何 ]tre sur le qui-vive = 警戒している L24 enfant naturel = 私生児 P27 L1 tissage(n.m.) =機織り L1 @ domicile = 自宅で L2 blanchissage (n.m.) = 洗濯、クリーニング L5 gendre (n.m.) = 娘婿 L6 r{fectiore (n.m.) = 食堂 L12 brusquerie(n.m.) = つっけんどん、そっけなさ L12 m{langer qc @ qc =何を何と混ぜる L17 rasasi{(e) = 満腹した L17 d{vorer = がつがつ食べる L18 pes{e (n.f.) = （パン屋が量目不足を補うために後から加える） ひとかたまりのパン L9 manger la mer et les poissons ! ＝ おなかがぺこぺこだ Il boirait la mer et les poissons = 彼はのどがからからだ という例文がありました。母親の言い回しはこれの誤用か、もしくは こういう言い方をするのかもしれません。 P28 L2 somnambulisme(n.m.) = 夢遊病 L8 patinage (n.m.) = スケート L9 cache-cache(n.m.inv) = 隠れんぼ jouer @ cache-cache = 隠れんぼをして遊ぶ L10 saut @ la corde (n.m.) = なわとび L11 rituel(le) =お決まりの L11 se tourner et se taper le cul d'une main vive = くるっと背中を 見せて、手でひらひらとお尻をたたく（しぐさ） L12 @ l'adresse de qn = 人に対しての L13 pensionnat(n.m.) = 寄宿学校 L16 scier = 鋸で切る L16 locher = 揺らして落とす L17 ciseau(n.m.) = のみ L19 toucher = 触れる、（金を）受け取る L19 quat'sou(n.m.) = はした金 quatre = (子音の前では［kat]，quat' と綴ることもある） ブレヒトの「三文オペラ」の原題はL'opera de quat'sou だそうです。 知らなかったわ。mon quatre heure =（幼）ぼくのおやつ だそうで、 さすがに夕食が遅いフランス、おやつも１時間遅いのね。 さて、se laisser toucher le quat'sous ですが、どういう意味 でしょうか？ 「はした金を受け取って、男の言うことを聞いて身を 任せてははいけない」または、 quat'sous が二重かっこ付きなの で「つまらない男」と解釈して、「つまらない男に誘われるままに 男を受け入れてはいけない」の二つを考えてみました。田舎の若い男女 と言うことを考えると、現実的にお金が絡むのも少し不自然かとも思 うのですが、どうでしょうか？ 00178/00181 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Re:Une femme P26-28 ( 3) 94/09/10 21:15 00172へのコメント Salut 中野さん、 ＞Une femme がようやく手に入りました。 おお、心強い。よろしくね。 se laisser toucher le quat'sous 前のおばあさんの道徳的は話に引きづられて連想したのですが 考え過ぎかしら。 でも、パンを買いに行く時はお金を預かっていったのでは ないかしら。それともかけ売りかな？ それに がついて いるのも意味深と思ったのですが、単に自由になるお金は 持たせてもらえないということなのかしらねー。 Rie SUB:Une femme P28-30 P28 L23 exigence(n.f.) = （多くpl）要求 P29 L6 《dans eux》= 彼らの間、中 これは、毎日子供を学校にやり上の学校にもやれるような人達、 自分たちよりも上の階級を意味しているようです L12 chasuble(n.m.) =（カト）カズラ、司祭がミサの時に着る袖なし ガウン L12 calice(n.m.) =（カト）カリス、聖杯 L16 cat{chisme(n.m.) =（カト）公教要理 L19 haletant(e) = 息をはずませた P30 L4 engelure (n.f.) = しもやけ L9 s'offrir = 自分に与える L9 Le Petit Echo de la Mode ＝ファッション誌の名前のようです L11 contrema^tre(sse) = 職工長 L12 courroie(n.f.) =（機械の）ベルト L13 se d{gager = 逃れる L14 admettre = 正当と認める、許容する L15 ali{nation(n.f.) = 狂気、（自由、権利の）譲り渡し 00098/00105 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P30-31 ( 3) 94/09/02 19:30 みなさん、こんにちわ。クノーがおもしろいのでUne femme は 読むのを中断していましたが、FLR になって何もないのも寂し いのでこちらもアップしておきます。７日までは忙しいので、 あまりどちらも進まないと思いますが、みなさん、よろしく。 文中に入っている記号は以下のものに対応しています。 これはニフティがアクサン付き文字を表記できないための便宜的 方法ですが、フランス語ワープロソフトでは、対応するアクサン 付き文字に変換されます。 @ = a + accent grave 　 ] = e + accent circonflexe [ = a + accent circonflexe & = e + trema \ = c + cedille 　　 { = e + accent aigu ^ = i + accent circonflexe } = e + accent grave | = u + u accent grave 　` = o + accent circonflexe ~ = u + accent circonflexe P30 L4 engelurem(n.f.) = しもやけ L9 s'offrir = 自分のために買う L11 contrema^tre (sse) = 職工長 L12 courroie (n.f.) = 機械のベルト L13 se d{gager = 逃れる L15 subir = 耐える L16 ali{nation(n.m.) = （人心の）離反、疎外 下段注 L1 pi}ge(n.m.) = わな、落とし穴 L4 combler = 満足させる L7 rel{gation (n.f.) = （法）流刑 classes de rel{gation は、日本で言う「落ちこぼれ」でしょうか？ P31 L1 corderie (n.f.) = 綱（紐）制作工場 L2 drainer = （労働力などを）一手に集める L4 embaucher = 雇い入れる Ex. 働き手募集 L5 d{m{nager = 引っ越す L14 au regard de = 〜から見れば L15 esclave = 奴隷 L15 servir le cul des ma^tres ご主人様の尻に仕える−＞ぺこぺこする、ということでしょうか？ L17 ind{finissable = ことばでは説明できない 母にとって工場で働くのは、農家を手伝う娘やメイドよりはいい 仕事だけれど、商店の売り子ほうがずっといいようですね。 Rie 00112/00112 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P32-34 ( 3) 94/09/04 10:45 00098へのコメント P32 L2 rural = 農村の L3 permettre = （物が主語）可能にする L6 exub{rant(e) = ありあまる L6 ombrageu = いらいらしやすい L7 ne pas envoyer dire qc @ qn = 人に面と向かってずけずけと 何を言う L10 courageux(se) = 熱心な travail についてcourageux なんて使うんですね。 L15 citerne (n.f.) =貯水槽、タンク L17 r{volt{(e) = 憤激していた EX. L'homme r{volt{ = 「反抗的人間」（カミュの評論集） P33 L2 se farder = 化粧をする L3 bande(n.f.) =仲間 en bande = 一団となって L4 Roger la honte La Ma^tre de forges これは劇の題名ですが、きっと有名なのでしょうね？日本題が思い つきませんが、わかる方はいませんか？ L5 forge (n.f.) = 鍛冶屋 L5 s'en payer = 大いに楽しむ L11 profiter de = deの恩恵に浴する L13 montrer du doigt = 後ろ指をさされる ニコラにも出てきましたね。個人主義の国フランスという思いこみに はそぐわない気がするのですが、実はけっこう保守的な国なんだなという のが私のフランスのイメージです。 L14 se conformer @ = @に従う L18 trousseau (n.m.) = （嫁入りのための）衣装一式 L18 orphelinat(n.m.) = 孤児院 L20 raccourci(e) = 短くした L21 hardi(e) = 挑発的な L24 aspirer @ + inf. = 〜することを熱望している P34 L5 se lasser aller =成り行きに任せる、投げやりになる、身なりを かまわない 異邦人の時にも出てきましたね。「お母さんが死んでも投げやりに なっていはいけない」とムルソーが誰かに言われていたと思います。 00460/00469 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P34-36 ( 3) 94/10/03 11:54 00112へのコメント コメント数：1 P34 L12 combler = 埋める L12 fureur(n.f.) = 怒り L17 abattre = 仕事をかたずける L19 redire = @に文句を言う L20 {valuer = 評価する P35 L1 avoir un coup dans le nez = （俗）きこしめしている L1 Pentecote = （カト）精霊降誕の大祝日（復活祭後７週目の日曜） L6 osciller = 左右に揺れる L15 traire =乳をしぼる L18 genre (n.m.) = 趣味 L19 monter son m{nage = 所帯道具をそろえる L21 galopin (n.m.) = 小僧 P36 courtiser = （女を）口説く、女に言い寄る 久しぶりのUne femme です。中野さん、もう読み終っちゃったでしょ。 Rie 00594/00598 PBA03021 RIE(江崎 リエ） Une femme P36-38 ( 3) 94/10/21 15:28 00112へのコメント P36 L7 charretier (n.m.) = 荷馬車の御者 L8 tisserande = 織り工の L10 domestique de ferme = 日雇いの耕作人 L13 commi (n.m.) = 店員 L15 pos}ment =ゆっくりと、落ち着いて L17 d{nigrement (n.m.) = 悪口、けなすこと P37 L3 r{gulier(}re) = 形の整った、きちんとした L3 madom (n.f.) = （イ）聖女 L4 accroche-coeur = こめかみにたらしたカール L6 hanche (n.f.) = （片方の）腰、 （pl）腰 L23 hallucinante = （医）幻覚を起こさせる P38 L11 @ l'abri de qc = 何を避けて L14 excitation(n.f.) = 興奮 L15 {trenner = 最初に用いる L15 service (n.m.) = （食器・茶器の）セット L15 vaisselle (n.f.) = 食器類 L19 conciliation(n.f.) = 和解 L19 boudeur(se) = すぐにふくれる 父が育った家庭と、新婚生活の様子が語られていますね。 Rie 00735/00743 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P39-41 ( 3) 94/11/06 15:10 00112へのコメント P39 L14 d{bit de boissons = 酒を売る店 L18 filature(n.f.) =製糸工場 P40 L2 nourrisson (n.m.) =乳児（生後３週間から２才まで） L3 diarrh{e (n.f.) =（医）下痢 L9 s'embaucher = 雇われる L9 chantiers de construction(n.m.) = 工事現場 L10 raffinerie(n.f.) = 精製所 L11 contrema^tre(n.m.) = 職工長 P41 L5 amertume (n.f.) = 苦さ、苦み L6 hantise(n.f.) = 強迫観念 L9 faire cr{dit = 掛け売りをする L13 {voluer = 進化する L15 fournisseur(se) = （個人、会社に商品を納める）商人 L15 repr{sentant = セールスマン L16 se surveiller = 言葉に気をつける L16 sortir en cheveux = 女性が無帽で外出する（身なりをかまわず出かける） L22 scabreux(se) = (話などが）露骨な、みだらな L24 raideur (n.f.) = （態度の）堅苦しさ、ぎごちなさ コレットがscabreuxというのはわかりますね。あとはモーリヤックしかしり ませんが、こちらはまじめなカトリック作家ですよね。ベルナノスもカトリ ック作家ですね。訳本によるとピエール・レルミットは１１世紀の修道士、 デリーは２０世紀前半にたくさんの教訓めいた大衆小説を書いたプティジャ ン・ドゥ・ラ・ロジエール姉弟のペンネームだそうです。 00758/00763 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P42-43 ( 3) 94/11/09 14:29 00112へのコメント P42 L4 gr}ve(n.f.) = ストライキ L2 Blum = レオン・ブルム（1872 1950)1936年、人民戦線内閣の首相 L6 la famille de son c^t{ @ elle ＝母のほうの家族 L8 matelas(n.m.) = マットレス L11 s'en ]tre sortie ? en = 母が商店主になる前に属していた階級 L11 brouille(n.f.) = 不和、仲たがい L12 l'autre c^t{ = 父方の家族 L15 menu(e) = 細い L15 pro{minenet(e) = 突き出た L18 communiant(e) = 聖体拝領者 une cousine en communiante =聖体拝領のための服を着たいとこ L21 dipht{rie (n.f.) = ジフテリア P43 L2 neurasth{nien(n.f.) = （医）神経衰弱、ノイローゼ L22 agencement(n.m.) = 組み合わせ 最初の子をジフテリアで失い、その後に作者が生まれました。そして、これ を書きながら、エルノーは「母を生んでいる気がする」と言っています。こ の本の一行目を書いてから２か月が立ったそうです。 文章は簡潔で、学校の先生のようですが（実際に高校の国語の先生のようで すね）、本の中身と本を書いている作者の位置がこのように交錯する構造は なかなかおもしろいですね。 02335/02344 PBA03021 RIE(江崎　リエ） 読書会 Une femme 続き ( 3) 95/05/13 16:57 コメント数：1 さて、Une femme を読み続けたいと思いますが、間が空いたので ちょっと肩慣らしに作者とこれまでのあらすじをざっと解説 しましょう。 作者Annie Ernauxは1940年、ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。 18才までを同じ地方のイブトーという町で過ごし、ルーアン大学を 卒業。1974年作家としてデビュー。84年、父を語った「場所」でル ノードー賞受賞。続く「ある女」で母を語り、92年「シンプルな情熱」 で自己の性愛体験を語ってベストセラーになる。 （「ある女」早川書房 のカバー裏の解説をまとめました） これまでのあらすじ ４月７日日曜日、２年前から入っていた養老院で母が死んだ。 葬式。悲しみで何も手につかない私。 ３週間後、初めて私は、本の冒頭のつもりで「母が死んだ」と 白い紙の上に書いた。引き続き母のことを書くつもりだ。 母について、言葉によってしかつかめないひとつの真実を求めるために。 母は1906年イブトーで生まれた。６人兄弟の４番目。貧しい暮らし。 12才半まで公立小学校に通い、マーガリン工場に就職。その後 縫製工場に転職。お店の売り子嬢にあこがれる。1928年、結婚。 1931年、カフェ兼食料品店を始め、女工から食料品店の女主人になる。 母は25才。父は建設工事現場の職工長になる。働きづめの生活。 女の子が生まれる。1938年､ その子はジフテリアで死んだ。1940 年、私が生まれる。 ２か月前、私はペンを執って「母が死んだ」と書いた。そのことを 前よりも受け入れられるようになった。最初はもっと早く書けると 思った。今は、母に関するひとつの真実を表現できる理想的な順序を 探すことが、重要だ。 1940年、南仏への避難。（「Une femm」e folio2121 P44 まで） −−−− この後に母の生活描写が続きますが、ここから読み始めます。 ここまでの書き込みログが欲しい方はメールをくださればお送りします。 （ＤＬにも近日登録予定です） ということで、みなさんよろしく。チャチャ入れを期待しております。 Rie 02336/02344 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P44 ( 3) 95/05/13 16:58 02335へのコメント P44 L6 exode(n.m.) = （仏史）（1940年のドイツ軍進駐を嫌う北フランス 市民の）南フランスへの大量避難 L8 grange (n.f.) = 穀物倉 L8 petit vin = 弱くて特徴のないワイン L10 franchir = （境界を）越える L10 barrage (n.m.) = （通行止めの）柵 ここではドイツ軍の非常線 L10 accoucher = 出産する L14 Occupation (n.f.) = （ドイツ軍によるフランスの）占領時代 （1940-1944) L14 se resserrer = （人々が）身を寄せ合う L16 ravitaillement(n.m.) = （生活物資の）供給 L16 s'efforcer de + inf. = 〜しようと努力する 辞書を見たら、これは私は何度も調べてますねー。情けなや。 L19 bombardement(n.m.) =爆撃 短くてすみませんが、始めると弾みがつくと思うので とりあえずアップします。Rie 02351/02357 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P45-46 ( 3) 95/05/15 13:26 02336へのコメントL1 poussette(n.f.) = 折畳式乳母車 L3 se lier avec qn =人と親しくなる L4 mesure{(e) = 控えめな L5 bac @ sable = 砂場 辞書にはなかったのですが、訳本では「砂場」になっています。 「公園のベンチで編み物をする控えめな女性たち」というのはどういう 女性たちなのでしょう？ 同じように赤んぼのいる女性か、妊娠中の 女性ということでしょうか。 L7 tank (n.m.) = （英）（軍）戦車 L11 rixes (n.f.) = 殴り合い、けんか L12 shit for you = 英語ですが、「くそくらえ」という感じかな？ L15 Autant en emporte le vent = 風がさらっていくだろう 「後には何ものこるまい（空約束などについて言う）」という意味だ そうですが、訳本によると『風と共に去りぬ』のフランス語タイトル だそうです。 L17 arriver = （人が）成功する、出世する L23 gencive (n.f.) =（解）歯茎 L25 Riquita jolie fleur de Java = 「リキータ、ジャワの美しい花」 Le temps des cerisesとともに母がアイロンをかけながら口ずさんだ 歌だそうです。 cerisesは知っていましたが、こちらは初耳。 こちらも良く知られた歌なのかしら？ P46 L2 gaufr{(e) = 型押しした L3 houppette(n.f.) = （化粧用の）パフ L4 {vier(n.m.) = （台所の）流し L7 agrafer = ホックをかける L8 lacet(n.m.) = （コルセットの）ひも L9 rosette(n.f.) =（リボンの）花結び これは「蝶結び」と同じかしら？（Orianeさん、読んでないかな） L13 talus (n.m.) = 斜面、土手 L15 dans un nid de voix et de chair ･･･ un nidのように名詞でスッキリ言い切るのがうまいですね。 簡潔だが無味乾燥という印象の文体ですが、名詞ひとつで語ることの 深さにうなることがあります（今回のnid は多少陳腐（愛の巣などがすぐ 浮かぶので）ですが。 L19 salle (n.f.) = （自転車の）サドル L19 enfonc{(e) = くぼんだ unfonc{e dans ses fesses で母の豊かなお尻がサドルにどっかりと 乗っている様子が表現されています。 L20 obus(n.m.) = 砲弾 L22 ]tre amoureux(se) de qn = （人に）恋をしている、〜にほれこんだ 快活で生き生きとして、家族の太陽として輝いていた母の様子が 目に浮かびます。「自転車に乗って気持ちよく走る」というのは フランス人にはとてもいいイメージのようですね。 amnistie(n.f.) = 特赦 fil du caniveau (n.m.) = 溝の流れ fil は最初、紙を糸のようにちぎったのかと思いましたがそれならplだと 思って辞書をひきました。 Rie 02358/02361 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P47-48 ( 3) 95/05/16 12:00 02351へのコメントL1 brouillard (n.m.) = 霧 霧のせいで私の育ちが悪く咳が続くので、1945年家族はYvetotに 引っ越しました。子供を幸せにしたいから一人しか持たない（経済上の 問題でしょう）と考えていた二人は、最初の女の子を７、８才で亡くし ています（ジフテリアで）。その死の２年後に生まれた私。両親の 深い愛情を受けて育ったことが想像されます。 L6 fond de commerce (n.m.) = 営業権付き店舗 L7 d{combre (n.m.) = 瓦礫の山 L9 salle de spectacle = 劇場 L11 reboucher = 再びふさぐ L13 d{mont{(e) = 分解された 分解して壁際に片づけられる家具があるようですね。それだけ家が 狭かったわけですね。 L17 {pargn{(e) = 損害を免れた L18 minuscule = ごく小さい L19 mansarde(n.f.) = 屋根裏部屋 L21 hangar(n.m.) = 納屋 L22 remiser = しまう L22 foin(n.m.) = 干し草 L23 pressoir(n.m.) = （果物などの）圧搾機 シードルを作っていますから、りんごを絞ったりするのでしょう。 L23 client}re (n.f.) =（集合的）顧客層 店主が変わっても、店についていた顧客はそのまま引き継いだ わけですね。 L24 comptant = 即金で payer comptant = 現金で払う P48 L5 commande (n.m.) = 注文、仕入れ L11 contigue = @に隣接する 商売がうまくいって、まわりの人よりもいい暮しをするようになり、 店と隣の家を所有するまでになります。 L14 car (n.m.) = (autocar の略）（大型の）バス 最初の何年かは、夏の休み毎に昔の顧客が家族ぐるみで大型バスに 乗って二人に会いに来ました。戦時中に助けた心のつながりがあっ たわけです。50年代初めには来なくなります。昔の顧客より一段上の 暮らしをするようになったということでしょう。 02364/02370 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P49-50 ( 3) 95/05/17 19:39 02358へのコメント コメント数：1P49 L2 {charpe(n.f.) = ショール L6 moule(n.f.) = ムール貝 貝を採るのにもp]cherを使うのですね。日本の潮干狩りはアサリ、 ハマグリですが、フランスの潮干狩りはムール貝なのでしょうか？ L6 Veules-les-Roses 訳本の注によるとイギリス海峡に面した海水浴場だそうです。 L14 cantique(n.m.) = （カト）讃歌 陽気でがさつ、なかなか色っぽい母親のようですが、教会で大声で 讃歌を歌うのを聞くと「泣きなくなって、そんな母が嫌いだった」と 言っています。恥ずかしい、もっと上品にしてほしいという思いが あったのでしょうか。 L18 grain (n.m.) =（表面の）きめ grain de poudre = 粉のようなきめの細かさ 訳本では「手触りのいい」となっています。 L18 confidence(n.f.) = 打ち明け話 Confidences = 本の名前でしょう、と訳本を見ると注が。 告白物を目玉とする主婦向け大衆週刊誌だそうです。 QuidでConfidences を調べてみると「定期刊行物」の項に名前があって そのあとに数字がズラズラ。85:350 000って、85年に35万部？ ちょっと 数字の読み方が解明できずにいます。 L19 La Mode du jour これはファッション雑誌でしょう。女工時代に 読んでいたのはLe Petit Echo de la Modeでした（P30)。読む雑誌で イメージできる女性像というのがあるのでしょうね。そこまではわか るとおもしろいのでしょうが。 L19 serviette (n.f.) = 生理用ナプキン 使い捨てではないのですね。 L22 s'{nerver = いらいらする L23 tu veux m'acheter ? いくつぐらいの女の子にこういうことを言うのだろうとちょっと 考えてみました。母は1906年生まれ。40〜46才までのイメージ（P48) で、私は1940年生まれということは、私が６〜12才の間の母親像ですね。 ナプキンの話といい、性に関しては開放的なようです。 L25 combinaison (n.f.) = スリップ L25 bas (n.m.) = ストッキング 教会から帰って、晴れ着を脱いだだけでストッキングも脱がずにちょっと お昼寝というところでしょうか。 P50 L2 se blottir contre qn = 人にひしと寄り添う L3 communion(n.f.) = 聖体拝領 L3 saouler = so~ler = 酔わせる 母が大好きな娘は、いつも母にすてきな女性でいてほしい、みっともない ことをしないでほしいという思いが強いようです。 02378/02380 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Une femme P49-50 ( 3) 95/05/19 09:17 02371へのコメントSalut Ｔ＆Ｖ， Une femme お買い上げありがとう(^_^) 。 間があいたので本を持っている人を把握してません。中野ワープラー さんと町田さんは確か。あとはどなたが持っているのでしょう？ 藤田さん、江下さん、落合さんは持ってるかな？ 本がなくても チャチャ入れ大歓迎でございます(^_^) 。 P48-49が改行しても大文字にならないのは、おっしゃるとおり Image d'elleのdeux points 以下の羅列だからでしょうね。 ＞お母さんが大声で歌うというマリア賛歌 "J'irai la voir un jour, au ciel, ＞ au ciel." というのは有名なんでしょうか? 私もまったくわかりません(^_^) 。「クリスチャンの常識」を知るのは難しい ですね（誰が詳しいだろう？） 02401/02412 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P50-53 ( 3) 95/05/21 09:09 02364へのコメントP50 L8 fort(e) = 太った（特に女性について。grosを避けるため） L11 se procurer = 手に入れる L15 cogner = ぶつける L16 empiler = 積む カフェで掃除の時に椅子を机の上に乗せるようすです。掃除ぶりから がさつで乱暴な様子が浮かんできますね。 L21 contrari{(e) = いら立った、不快な 気持ちがそのまま顔に出るタイプです。正直で開けっ広げな性格 ですが、感情を抑える上品さからは遠いという母親像ですね。 P51 L1 abrupt(e) = ぶっきらぼうな L2 chameau(n.m.) = 駱駝、いやなやつ、ばかたれ L2 souillon (n.m.) = きたらなしい人（女も指す） L2 garce(n.f.) = あばずれ L6 s'retenir = 自制する 「自制しなければ娘を殺すところだった」と言っているほどですから、 かっとなって娘をぶつ時はそうとうひどかったのでしょう。 しかし「５分後には私を抱きしめる」そうですから、 思いどおりにならないとかっとなる感情の起伏の激しい性格ながら 娘のことは十分愛していたようです。 L12 bronche (n.f.) = （解）気管支 L16 pensionnat(n.m.) = （私立の）寄宿学校 L18 ardoise (n.f.) = 石盤 L25 souci (n.m.) =苦労の種 L25 pr{occupation (n.f.) = 専心 子供を私立学校にいれ、肩身のせまい思いをさせたくないと考えて お金を書けるぶん、期待も大きいのですね。 P52 L1 nouveau = 経験したことのない L7 d{bourdement (n.m.) = 氾濫 L7 reproche (n.m.) =非難 「こうした性癖を母の性格の特徴と考えるだけでなく、母の人生と 母がいた社会状況の中に置いて考えてみたい」と「私」は言っています。 P53 L3 fil @ border =刺繍糸 前にフランスの手芸家の講演会に行ったのですが、子供のころ学校 で赤い刺繍糸でクロスステッチを刺し、ナプキンなどに名前を入れ るのを習ったそうです（当時は女の子だけの学科だったとか）。白 い糸で、テーブルクロスやナプキンなどに名前を入れたもの（こち らはサテンステッチなどのフランス刺繍）を嫁入りの時に持ってい く習慣もありましたね。 L5 surgir = 姿をあらわす L11 m{fiance (n.f.) = 不信 L17 rituel(le) = 型通りの L21 jubilation(n.f.) = 大喜び L22 d{ployer = （力、勇気などを）示す 02423/02423 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P54-56 ( 3) 95/05/23 10:49 02401へのコメントP54 L2 tableau(n.m.) = 黒板 envoyer qn au tableau = 黒板のところへ送られる 前に出て、問題を解いたりするのでしょうね。 計算問題の例題に「食料品店の女主人」としての母は登場するが 「カフェの女給」（古いですね(^_^) 。でもこのイメージだと思 うんですよ）は登場しないと言っています。こちらは尊敬される 職業ではないのでしょう。 L9 recousu(e) = 縫い直された (v) recoudre L13 carrelage (n.m.) = タイル張りの床 L14 sarcler = 草取りをする L14 plate-bande (n.m.) = 花壇 L17 t[che (n.m.) = 仕事 L18 d{capage(n.f.) = （金属表面を）磨くこと L19 parquet (n.m.) = 寄せ木張りの床 L19 paille de fer (n.f.) = 金属たわし これは全然ピンと来ませんでした。「鉄のわら」ってなんだろう と思った(^_^) 。 P55 L1 feuilleton (n.m.) = 連載新聞小説 L2 raccommoder = （衣類を）つくろう L12 domino(n.m.) = (pl)ドミノゲーム L13 bricolage (n.m.) = 日曜大工 L13 patois(n.m.) = 田舎言葉 父親は朴訥で、あるがままの自分にあったライフスタイルを選んでいる ようです。母のほうは好奇心と向上心があって、自分をよく見せたいと いう意識も強いようですね。 P56 L2 chiner = （話）ひやかす L6 {charpe(n.f.) = 吊り包帯 Il a un bras en {charpe = 彼は腕を吊っている il porte son coeur en {charpe = 彼は包帯で吊った心を持っている→ 傷ついた心を抱えている L8 att{nuer = 弱める L8 pr{tention (n.f.) =気取り L10 habiller = 装う、正装をする L12 aussi impressionn{e que lui クンデラ lui = mon p}re L13 oculiste = 眼科医 L14 g]ne = (n.f.) = 気後れ、気づまり L16 se payer =（話）自分に〜を発揮する L16 toupet(n.m.) = 図々しさ je me suis pay{e de toupet = 図々しくやることにしたよ L18 toilette(n.f.) = （女性の）装い L20 rang(n.m.) = 地位 tenir son rang = 地位にふさわしくふるまう ("Une femme" ( folio 2121)使用、{,},@などの記号は アクサンの代替です。 詳しくは「お知らせ」20を見てね) 02434/02441 NAG02750 Ｔ＆Ｖ RE:Une femme P50-53 ( 3) 95/05/24 15:07 02401へのコメント RIEさん、今日は。 >> 「こうした性癖を母の性格の特徴と考えるだけでなく、母の人生と >> 母がいた社会状況の中に置いて考えてみたい」 　うーん、意味深なことを言いますね。自分の母親のことに置き換えて考えて 見るとなかなか面白い気がします。 　もっともその後で、je sens que quelque chose en moi r{siste, voudrait conserver de ma m}re des images purement affectives, chaleur ou larmes, sans leur donner de sens.と言っていると何となくホッとしたり して。 Ｔ＆Ｖ <23/May/95 22:10> 　NAG02750 @Edinburgh 02443/02445 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Une femme P50-53 ( 3) 95/05/25 19:27 02434へのコメントSalut Ｔ＆Ｖ， この本は「感情的なつながりの深い自分の母親」を書きながら、「母の時代、 母の階層を生きた一人の女」を客観的に書きたいという試みのようです。 しかもその試み自体を読者に知らせ、本が書き進められていく途中経過を 読者に見せながら書いていくという３重構造になっていて、それがなかなか おもしろいですね。 02448/02450 NAG02750 Ｔ＆Ｖ RE:Une femme P54-56 ( 3) 95/05/26 19:21 02423へのコメント RIEさん、こんにちは。 P.55 Les disputes entre mon p}re et elle n'avaient qu'un seul sujet, la quantit{ de travail qu'ils fournissaient l'un par rap port @ l'autre. 共感を覚えてしまう一節です。 また最後のところも。 「おーい、いつまでかかるんだよ。早くしろよ。そんなにとっかえひっかえし たって、変わらんぞ。」 「みだしなみっていうもんがあるんだからね！」 なんてやり取りが浮かんできますね。 RE 02477/02477 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Une femme P54-56 ( 3) 95/05/29 20:11 02423へのコメント Une femme P57-59P57 L2 faute(n.f.) =（古）欠如、不足 faire faute = 不足する、欠ける faute de temps = 時間がない L8 meubler = (比喩的）満たす、埋める L11 manipuler = （慎重に）取り扱う L17 r{cr{ (n.f.) =（話）学校の休み時間、r{cr{ationの略 L18 compo (n.f.) =（学生語）= composition,（課題）作文、（期末）試験 L18 gym (n.f.) = （話）体育、gymnastique の略 L20 mot de travers = 間違った語 L21 collation (n.f.) =軽食、間食（特に午後か晩の） P58 L1 Toujours pr]te @ admirer こういう言い回しは簡潔でうまいなと思いますね。 L3 Le H{risson 訳本に「低レベルの大衆週刊誌」とのっています。 L10 gisant(n.m.) = （美）（墓石の）横臥像 L11 Confidences これも告白ものの雑誌でしたね。「ある日この雑誌は捨てられ、 代わりにディケンズやドーデーの本が家にあるようになった」 そうです。子供の教育に良さそうなものを揃えようとする親心ですね。 L17 aller dans le sens de 〜 = （事がらが）人の意見にあう 学校の先生たちと進む方向（娘に対する望み、言うこと）が同じ L19 connivence(n.f.) = なれあい、共犯、黙約 母子独特のなれあい関係ですね。ここではil( mon p}re) {tait exclu です。 L22 foire (n.f.) = 市、祭り、縁日 P59 L1 elle {tait la figure dominante, la loi. 娘にとっては母親が支配的な役割を持ち、母の言うことは絶対だった のですね。 02484/02486 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P59-61 ( 3) 95/05/31 11:54 02477へのコメントP59 L3 crisper =ひきつる、いら立つ L6 contrarier = いらだつ L8 r{flexion =（話）不愉快な注意、（個人に対する）意見 L9 anodin(e) =無害の L9 {puiser =使い果たす L12 se f[cher avec = 〜と仲違いする L17 romanesque = 夢見がちな L20 falaise (n.f.) = 断崖 L22 enfiler = （話）服を急いで着る 家を出る時は近所をはばかって喪服を着て出て、岩の後ろで着替えた のですね。世間体を気にし、若い頃よりも心が硬直化してしまった母の イメージです。 P60 L3 @ bout de souffre = 息切れして 前にも出てきました。「呼吸の端で」ってなんだろうと毎回思う(^_^) 。 意味がわかると、なるほどと思うんですけどね。 L5 r}gle(n.f.) =(pl で）月経 老いを意識し、更年期障害に苦しんだり、何となく体がすっきりしない 時期でしょうね。 L11 terme (n.m.) = (pl で）言い回し L11 perdition (n.f.) = （文）（精神の）堕落 L12 grivoiseriea(n.f.) = きわどい話 L13 <> = 若い（子の）耳 sexualit{ について語ることは道徳的に悪、若い子の耳には入れては いけない話として語られたわけですね。 L19 angoisse(n.f.) = 激しい不安 L22 garniture (n.f.) = 道具一式 母は閉経期を迎え、娘はr{glesを持つようになります。 P61 L4 hanche (n.f.) = （片方の）腰 L10 jupe pliss{e = プリーツスカート L10 socquette (n.f.) = ソックス 娘にいつまでも子供っぽい格好をさせたがり、１８才までのけんかのタネ は外出禁止（帰りが遅くなるから出かけてはいけないとか、そういうこ とでしょう）と服の趣味だった、と言っています。どこでも親は同じよ うなものでしょうか(^_^) 。 L15 gaine (n.f.) = ガードル L23 hantise (n.f.) = 妄想 02486/02486 NAG02750 Ｔ＆Ｖ RE:Une femme P57-59 ( 3) 95/05/31 19:14 02477へのコメント RIEさん、こんにちは。 　無学ではあるけれども人一倍向上心が強く娘の学校の話をよく聞きたがる母 親像、日本でも似たような場面があったような気がします。 　ひょっとしたらこの本からのいただきアイデアかもしれませんね。 Il faut meubler son esprit. C'est b]te et on le lit quand m]me! このお母さん好きだな。 Ｔ＆Ｖ <31/May/95 09:04> 　NAG02750 @Edinburgh >02488/02488 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P62-64 ( 3) 95/06/01 18:00 02484へのコメントP62 L11 parvenir @ = @に到達する L12 のle = neutre でしょうか？ 母のある種の言い回しを思い出すと、作家として書いていても、 ほかの言い回しのように neutre な視点では書けない、と言っています。 L16 fugitivement = つかの間 L16 confondre A avec B = ＡをＢと混同する 「もしおまえが不幸になったら（間違って妊娠したら）」と言って いろいろなことを禁じた母は、割礼の時に娘の体を押えるアフリカの の母のイメージと重なる L20 matorone(n.f.) = （もぐりの、堕胎専門の) 産婆 L21 exciser = 割礼をする P63 L8 voyant(e) = 目立つ L11 se comporter = （人が）行動する L14 grief (n.m.) = 不平 faire grief @ qn de + inf = 人に〜と不平を言う L15 milieu(n.m.) = （社会的）階層 私立学校の同級生たちの家庭と自分の家庭は階層が違うという 意識が{migrer という単語によく出ていますね。 L18 gouffle (n.m.) = 深淵 L23 en vouloir @ qn de + inf = 〜をするといって、人に恨みを抱く P64 L2 bagage (n.m.) = 荷物 違う階級の中に放り込んで期待と心配の重荷ばかり背負わせて、 助けてくれなかったことを不満に思った、というわけです。 02522/02523 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P64-66 ( 3) 95/06/07 17:15 02488へのコメント P64 L6 chamaillerie)(n.f.) =口論 L8 complicit{ (n.f.) = 共犯 L12 surboum (n.f.) = （話）気のおけないパーティ L16 se monter la t]te = のぼせ上がる、かっかする L18 m{priser = 軽視する L18 convention(n.m.) = ( 多くpl) 慣習 L23 r{volte (n.m.) = 反抗 反抗期に聞くものとしてLa mouvaise r{putation de Brassens が出てきていますね。 私も自分の16､17 才のころを考えると、je m'ennuyais というのは ピッタリな心境だと思います。 P65 L6 reproche (n.m.) = 非難 L8 ficher = やる 12才で工場に働きに出されたら、というわけです L11 r{flexion (n.f.) =非難 L12 ca ne vaut pas plus cher que d'autre. 他の人間より値打ちが高いわけじゃない L15 une ennuemie de classe （母のいる）階級の敵 P66 L1 se gaver = たらふく食べる L2 {blouissement(n.m.) = めまい 母と暮らしている時は規則正しく食事をしていたのでしょうね。 食事に頓着しないことで、自由の味を感じたようです。 前のページのje suis descendue au fond de ce qu'elle m'avait interdit というのも、感じが出ていますね。 L4 conflit(n.m.) = 争い、対立 L5 {pur{(e) = 浄化された L9 amphi(n.m.) =（学）階段教室 = amphith{[tre 「自分がここに座っていられるように、母が朝から晩まで働いている ことのinjustice を強く感じた」とあります。母が望んだこととは いえ違う階級に属しつつあることの居心地の悪さ、母を犠牲にして いるという罪悪感を感じているようです。 L11 J'atais contente de la revoir, elle ne manquait pas. これはうまいなと思いました。親ってこういうもんだなと(^_^) 。 L13 sentimental(ale) = 愛情に関する L14 confier = 打ち明ける L15 chuchoter = ささやく L15 fr{quentation(n.f.) = 交際 L16 couche(n.f.) = 寝床、分娩 la fausse coucheとは何かと思いましたが、訳本によると 流産だそうです。 L18 elles ne me concerneraient jamais. elles = ces choses = les fr{quentations et la fasse couche このへんの言い方は簡潔でうまいですね。ずっと読んでいると 短い文で簡潔に言いたいことを言うのはうまいなーと思います。 （簡潔過ぎて味がない、という不満も私にはあります(^_^) 。でも ＳＬでこんなふうに書ければラクでいいな） 02527/02535 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P67-70 ( 3) 95/06/09 14:52 02522へのコメントP67 L5 retour (n.f.) =（文）返礼 母が自分にしてくれたことに対する感謝の気持ち、ということでしょう L8 casier7(n.m.) = 整理棚 L18 v]preV(n.f.) = (pl)（カト）夕べの祈り P68 L2 teint(e) = 染められた L3 talons hauts = ハイヒール L3 duvet (n.m.) = うぶ毛 L6 attraper les ann{es = -年月に捕まる→年を取る L19 tomber sur = surを偶然見つける L20 d{s (n.m.) = 指ぬき d{s @ coudre = 指ぬき P69 L1 submerger = .心をすっかり満たす L3 sortir = 出版される 「本が出版されるということは、文字通りの意味ではなく、母が自分の中で 本当に最終的に死んでしまうことだ」と言っています。 L5 injurier = 罵る L19 m{fiance(n.f.) = 不信 L20 arri{r{(e) = 時代遅れの P70 L1 rep}res(n.m.) = 目印 02552/02555 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P70-74 ( 3) 95/06/13 16:11 02527へのコメントP70 L11 L'Avventure d'Antonioni = アントニオーニの『情事』 L13 nous n'etions pas originaires du m]me monde. 私たちはもともとは同じ世界（階級）の出ではなかった 「私」は同じ大学の学生と結婚を決意します。彼の家は金持ちではないけれど 教育があり、「私」の家とは違う階級に属する家庭でした。 L16 s'exprimer =（言葉、身ぶりなどで）自分の気持ちを表現する L20 d{chiffler = (楽) （楽譜を）読む、初見で演奏する L21 recevoir =客を迎える 自分の気持ちをきちんと表現でき、ピアノが弾けて客あしらいが うまいことがブルジョア階級のステキな女性の条件というわけです。 L22 boulevard (n.m.) = ブールヴァール劇（軽いタッチの喜劇） P71 L7 exquis(e) = 洗練された L8 m{priser = 軽蔑する L10 dissocier = 切り離す L13 t[cher de + inf. = 〜しようと努める L14 renvoir = 解雇する、（妻を）離縁する P72 L20 D{cu(e) = 失望した L22 hanter = つきまとう 夫がcadre administratif のポストを得たので、「私」はAnnecyに住み、 リセの教師をし、子供もできたので忙しい日々を送るようになります。 P73 L1 infarctus(n.m.) = 心筋梗塞 1967年、父が心筋梗塞でなくなります。 P74 L11 volubile = 能弁な L11 se livrer = 熱中する L14 bouger = （政）行動を起こす L16 indign{(e) = 憤慨した 02557/02557 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P75-77 ( 3) 95/06/15 07:58 02552へのコメントRE 2552 L3 culpabilit{(n.m.) = （心理）罪悪感 L11 acqu{reur(resse) = 買い手 L21 d{bordant(e) = deにあふれた P76 L1 accablement(n.m.) =消沈 L6 {ch{ancer(n.f.) = 手形の支払い期日 L11 morne = 活力がない L12 r{tr{ci(e) = ちぢんだ L16 torchon (n.m.) = 雑巾、布巾 L19 hygi}ne (n.f.) = 衛生観念 L19 moucher = 鼻をかむ L21 accorder = 認める @ ce qui en avait のenはd'importanceですね。 母にとって重要なことが、ここでは重要視されない P77 L5 faire bien = うまく行っている Je ne fais pas bien dans le tableau. この光景（家族）の中では、私はうまく行かない（居心地が悪い） L14 sc}ne (n.f.) = けんか avoir une sc}ne avec qn = 人とけんかをする L18 malaise (n.m.) = 居心地の悪さ qui avait {t{ mienというのは、「私」が私立校に行ってい た時に級友たちに感じていた居心地の悪さ、を指すのでしょう。 「“milieux mieux que nous” 私たちよりもいい暮しをしている 人たちの間で」感じた気づまりな感じを、母は娘の家で感じていた わけです。 L22 feindre = ふりをする L24 domination(n.f.) = 支配力 02591/02597 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P78-80 ( 3) 95/06/23 08:19 02557へのコメントP78 L4 se acclimater @ = @に（人が）順応する L8 mat{riel(le) = 実際的な L15 r{probation)(n.f.) = 激しい非難 L17 tu as mieux @ t'occuper ＝もっとやるべきことがある これが「10才のころは勉強、今は教師としての学科の準備、そして 知的にふるまうこと」で、母親の娘に対する関係はまったく変わって いないようです。 P79 L3 adorer = （人を）熱愛する 崇拝するという意味から、愛にも尊敬の意味合いが強いのかと 思っていましたが、孫を心底愛するという感じでも使うのですね。 L7 forain(e) = 市の L11 comber = 十二分に満足させる L12 man}ge (n.m.) = メリーゴーランド 大甘のおばあちゃんぶりです。 L19 antiquit{ (n.f.) = 古美術品 P80 L1 inculquer = 教えこむ L2 tunue(n.f.) = （学校、店などの）維持、管理 L3 int{rieur(n.m.) = 屋内、室内 femme d'int{rieur = 家庭的な女性 L7 rayonnant(e) = （人が）にこにこしている 娘の家の暮らし方にも慣れ、孫をかわいがり、友だちもできて「母」 は生活に順応していきます。立居振舞も上品になり、ブルジョワの婦人と しての生活になれ、1971年（65才）に取った写真では「母」は輝いています。 02631/02650 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P80-84 ( 3) 95/06/30 17:56 02591へのコメントP80 L17 lotissementr(n.m.) = 分譲地 P81 L7 jonquille(n.f.) = 黄水仙 L7 bleuet (n.m.) = 矢車菊 L15 peser = 負担に感じられる L17 lave-vaisselle(n.m.) = 皿洗い機 L21 Antillais(e) = アンティール諸島の人 L24 emm{nager = 引っ越す L25 plain-pied = 同一平面の、平家の P82 L8 p}lerinage(n.m.) = 聖地巡礼 L8 dioc{sain(e) = （カト）司教区の P83 L2 racourcir = 短くする 年よりが暮らしやすいように、動線が短くてすむような家具の 配置が考えられているのでしょう。 P84 L3 ins{rer = はさむ L12 sarcler = 雑草を取る L16 m~re(n.f.) = 桑の実、木苺 des kikos de と言っているので、桑の実でしょうか。 70年代の中頃、一家は新興都市に引っ越しますが、「母」はそこの 生活になれることができません。６か月後、「母」はもう一度、 店のあったイヴトーの町に戻ることにきめ、一人暮らしを 始めます。親類もいるし、昔のお得意さんたちもいて、最初は生活 を楽しんでいるようでした。しかし、仕事をやめて何もすることの ない生活はハリのないもののようです。「私」は、「母」を訪ねる より家に呼ぶほうが好きでした。「母」は喜んでやってきて、孫と遊ん だり働いたり、とても元気です。 02746/02755 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P84-87 ( 3) 95/07/10 17:04 02631へのコメントP84 L21 faucher = なぎ倒す L22 br~ler = （信号を）無視する L23 s'engager = さしかかる P85 L1 ressortir =〜ということになる L7 septuag{naire = 70歳代の人 L9 cr[nien(e) = 頭蓋の L12 reprendre le dessus = 病気に打ち勝つ L13 goutte-@-goutte (n.m.) = 点滴注入装置 P86 L1 r{tablir = . 回復する L2 gagner son proc}s = 勝訴する L4 expertise(n.f.) = 査定 L5 impudeur = 羞恥心のなさ 医学的な査定なので、「検査のためには羞恥心を捨てて」という ことでしょう。 L6 s'en sortir = （話）困難な状況から抜け出る L9 venir @ bout de 〜 = 〜に打ち勝つ L18 mire(n.f.) = （テレビの）テストパターン L21 s'{nerver = いら立つ L22 inconv{nient(e) = ささいな P87 L3 s'affoler = -逆上する、あわてる L3 circulaire (n.f.) = 通達案内状 L4 prospectus (n.m.) = ちらし、パンフレット L12 aventure(n.m.) = 変事 L22 se faire chier = うんざりする L23 bordel(n.m.) = 散らかったところ L23 se raider contre = 〜に対してかたくなになる L24 indicible = いわくいいがたい 79年12月、「母」は交通事故に遭い、脚を骨折、頭を打ち、１週間 意識不明になります。「私」は母が死ぬかもしれないという恐怖を味わい ますが、幸い母は元気になりました。しかし、その後「母」はかわり、 起こりっぽくなったり物忘れが激しくなります。 >02822/02824 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P88-90 ( 3) 95/07/16 09:15 02746へのコメント P88 L1 Juillet 83 a {t{ br]rant. 「母」はこの時77歳です。 L6 hydrater = 水分を与える L12 repousser = 拒絶する、はねつける L21 serein(e) = 落ち着いた P89 L2 garce(n.f.) = （話）あばずれ L3 retouner = やりかえす L5 celle(=son histoire) o| elle avait sa place dans le monde この世界に自分の居場所があった間の物語 「正気である」ということを「この世界に自分のいる場所がある」と 捉えるのはおもしろいなと思いました。 L8 d{mence(n.f.) = 精神錯乱 d{mence s{nile = 老人性痴呆症 L13 unir A @ B =ＡとＢを結びつける、ひとつにする 娘は「書くことで明るく強かった母と痴呆症になってしまった母を結び つけない限り、生きていはいけない」と感じています。母娘両方の鎮魂の 物語と言えるでしょう。 L19 {garer = 置き忘れる P90 L4 {plucher = 切る L12 bloc de correspondance = 便せん L22 d{visser = （ねじなどを）はずす 83年は猛暑で「母」は日に当たって倒れ入院します。医師は独り暮らしは ムリと判断、「娘」に養老院に入れるように勧めます。夫と別れ子供と暮 らしていた「娘」は「母」を自宅に引き取ります。「母」は老年痴呆症 で、ますます物忘れがひどくなります。 (本はUne femme(Annie Ernaux Folio2121)を使っています。次は、Folio 2077　 "L'insoutenable l{g}ret{ de l']tre"（『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ） (ISBN 2-07-038165-X)を読む予定です。Une femmeも終わりに近づいてきましたので、 クンデラを一緒に読もうと思ってくださる方は本を買っておいてくださいね） 02876/02879 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P91-93 ( 3) 95/07/23 22:40 02822へのコメントP91 L3 soupcon(n.m.) = 疑惑 L9 livret (n.m.) = 通帳 livret de caisse d'{pargne = 貯金通帳 L13 factice = 不自然な P92 L10 souiller = 汚す L13 se raccrocher @ = @ にしがみつく L16 d{vier = それる L17 trousse (n.f.) = 用具入れ trousse de toilette = 化粧用具入れ L20 accrochage(n.m.) = （車の）接触事故 P93 L8 entamer = 始める 「嫌いな男とつき合い始める」というあたり、心のすさみようが よく出ているなあ、と感心してしまいました。 L14 copie (n.f.) = 答案、レポート L23 laitage (n.m.) = ミルク、乳製品 「母」はどんどんおかしくなり、「私」の精神状態も不安定に なっていきます。 −−−−−− ちょっと近況報告 暑いですね。学期末前後は子供がらみの行事が多く、取材などと 重なって、最近はほとんどログを取るだけとなっています(^_^) 。 息子は元気でルスがいいのだが(^_^) 。 RE 03014/03030 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P94-99 ( 3) 95/08/10 14:48 02876へのコメントP94 L4 gastro-ent{rologie (n.f.) =（医）胃腸病学 L11 g{riatriem(n.f.) = （医）老人病学 L22 skai(n.m.) = （商標）模造皮革 L23 v{c{ = （話）トイレ（ＷＣの音から） P95 L3 volubilit{=(n.f.) = おしゃべり、能弁 parler avec volubilit{ = よくしゃべる L7 regorger = ( 人で）あふれる L9 travailler comme un n}gre = （黒人奴隷のように）休まず働く L16 se r{signer @ = あきらめて〜する P96 L8 admis(e) = （入ることを）認められた L10 provisoire = 一時的な L11 d{sorient{(e) = 方向を見失った ここでは、正気を失った くらいでしょう P97 L12 b{n{vole = 奉仕の L23 bouffi(e) = はれた、むくんだ P98 L9 ramoneur savoyard 本の初めに出てきた、煙突掃除人の人形ですね L13 sarrau(n.m.) = うわっぱり L16 voracement = がつがつと P99 L5 irr{versible = 後戻りできない、回復しない 「母」はだんだん体も弱り、正気を失っていきます。 読んでると悲しくなってきますね。実は吉目木晴彦の「寂寥荒野」と 言う本を、名前も知らず図書館から引っ張ってきて読んだばかりなの ですが、これもはからずも６４、５才の女性がうつ病かアルツハイマー かで少しづつ日常がおかしくなっていく話でした。今度はすこし元気に なる本が読みたいぞ、と思っているところです。 03040/03041 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Une femme P100-P106 ( 3) 95/08/12 09:55 03014へのコメント P100 L3 se f]l{r = ひびが入る L3 f{mur(n.m.) = 大腿骨 le col du f{mur = 大腿骨頸部 L4 proth}se (n.f.) = 人工器具 L13 d{barrasser = 解放される 現世の苦しみから解放される、つまり死ぬということですね L18 s'arc-bouter = （支える、押すために）ふんばる P101 L8 se d{battre = 苦闘する、もがく P102 L9 forsythia(n.m.) = （植）れんぎょう P104 L14 fugitivement = 一瞬、わずかの間 P106 factice = 不自然な、作為的な issu(e) = 生まれた、〜出身の 最後の行のJ'ai perdu le dernier lien avec le monde dont je suis issue. が重いですね。フランスには社会階級の差とか壁がきちんとあるということが 感じられます。 ということで、"Une femme" を読み終わりました。 おつき合い下さったみなさん、どうもありがとうございました。次はFolio 2077 "L'insoutenable l{g}ret{ de l']tre"（『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ） (ISBN 2-07- 038165-X)を読みます。たくさんの方が一緒に読んでくれるとうれしいのですが。 また、よろしくね(^_^) 。 03053/03056 PAF02706 石井　陽子 RE:Une femme P100-P106 ( 3) 95/08/14 02:39 03040へのコメント Rieさん、 Une Femme読了、おめでとうございます。 いつもながらRieさんの持久力には感服しています。 ちゃちゃはいれなかったのですが、Rieさんの読書会の本だ(^^)と私も読ませ ていただきました。 先日、Bunkamuraでテシネの『私の好きな季節』を見てきたのですが、母と娘 の関わりや老いた母をどう看取るかという問題も描かれていて、この本のこと を思い出したりしました。 次のクンデラの本も買ってありますので、９月１日が楽しみ！ ** PAF02706/Chloe <08/14 02:34> **