Tous les matins du monde　(folio2533) Pascal Quignard 「めぐりあう朝」　パスカル・キニャール　（早川書房） 1997年 06854/06854 PBA03021 RIE(江崎　リエ） 次の読書会の本 ( 3) 97/04/29 16:51 みなさん、こんにちは(^_^)。オニチャがそろそろ終わりそうなので 次に私が読む本をお知らせしておきます。去年の夏に１度書いたのですが 次の本は、 Tous les matins du monde (Pascal Quignard 著 folio2533)です。 邦題は「巡り合う朝」（早川書房）、アラン・コルノー監督のヒット 映画の原作だそうです。１７世紀を舞台にした音楽小説だとか。 大きな字で117 ページの掌編です。 06874/06877 BYA12244 foucom RE:次の読書会の本 ( 3) 97/05/04 15:40 06854へのコメント キニャールの映画の方は一月ほど前に衛星放送でやっていましたね。赤ん坊の相手 をしていたのを忘れて見入ってしまいました。本はもう用意出来ているので、読書 会が一層楽しみです。また、よろしく。 Annnamも早めに用意しておきます。 06894/06894 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:次の読書会の本 ( 3) 97/05/07 09:10 06854へのコメント Tous les matins du monde 本を読み始める前に、ちょっとPascal Quignard についてまとめてみました。 （早川書房の翻訳本の訳者（高橋啓氏）あとがきなどを参考にしています） Pascal Quignard 1948年 ユール県ヴェルヌイユ生まれ 現在はパリ在住。ガリマール社の出版選考委員。 60年代から、70年代には詩や試論を書き、その後は小説を書く。 76年 Le lecteur (Gallimard) 79年 Calus (Gallimard) 86年 Le salon du Wurtemberg (Gallimard) 89年 Les escaliers de Chambord (Gallimard) この本はゴンクール賞候補 このほか、エッセイや批評も書いています。 で、本書は、1987年に出版されたLe lecon de musiqueﾆ（アシェット社） というエッセイを読んだ映画監督アラン・コルノーが、ベルサイユを舞台に した音楽家の映画を作りたいのでシナリオを書いてくれと頼んだのが きっかけだそうです。 つぎにこの物語の主人公である音楽家サント・コロンブについて 調べようと思ったのですが、平凡社の百科事典には名前がありませんでした。 まあ、あまり調べずに読んだ方が本の内容が味わえると思うので、 こちらは調べずに読み始めることにします。 まだ本が手に入らない方が多いでしょうが、私が読むのも遅いので 来週あたりから少しづつ読み始めますね。ＲＯＭでもかまいませんが、 一緒に読んでるよと声をかけてくれたり、コメントをつけてくれると私も 楽しめますのでよろしく(^_^) 。 06946/06955 BYA12244 foucom RE^2:次の読書会の本 ( 3) 97/05/11 21:02 06894へのコメント >>で、本書は、1987年に出版されたLe lecon de musiqueﾆ（アシェット社） >>というエッセイを読んだ映画監督アラン・コルノーが、ベルサイユを舞台に >>した音楽家の映画を作りたいのでシナリオを書いてくれと頼んだのが >>きっかけだそうです。 そのLa lecon de musiqueに語られているのが本書に登場する実在の音楽家、マラン ・マレだそうです。 なお、自身チェロ奏者でもあるキニャールは、代々のオルガン作りの家の生まれと のこと。 06959/06961 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins du monde P9 ? 13 ( 3) 97/05/13 01:04 P9 L8 donner sur ? = ?に面している Bi}vre川というのは、パリの南郊 のあたりを流れている川です。 1650年、サント・コロンブ夫人の死から、物語は始まります。 L10 saule (n.m.) =ヤナギ L11 barque(n.f.)小舟 P10 L2 r{puguner @ ? = ?を嫌悪する L2 surplomber = ?の上に突き出す L4 compl{ter =補う L5 viole(n.f.) =（楽）ヴィオール（15?18世紀に用いられた弦楽器） サント・コロンブ氏はヴィオールの名手でした。 L6 engouement (n.m.) =夢中 L8 valet(n.m.) =召し使い L10 Port-Royal = ポールロワイヤル修道院 当時は宗教改革と、ジャンセニズムの拠点だったようです。 L12 rudiment(n.m.) =（plで）学問などの初歩 L14 cul-de-sac(n.m.) =袋小路 L18 inculquer = 教える L20 r{el(le) = 確かな P11 L4 intact(e) = 元もままの、無傷の 妻が死んだ時娘たちは２才と６才でした。今トワネットは５才、マドレーヌ は９才で、ますます父親に似てきましたが、サント・コロンブ氏の心の中で 妻の思い出は昔のまま色褪せることはありません。 L8 taciturne = 口数の少ない、無口な L12 rendre l'@me = 死ぬ L17 carrosse(n.m.) =豪華な四輪馬車 コロンブ夫人が死んだ時、夫は友人のヴォークラン氏の枕辺で音楽を奏で、 市に行く友を送っていました。家に戻ると妻が亡くなっていました。 P12 L5 cabane (n.f.) =小屋 L6 m~rier (n.m.) =桑 L7 Monsieur de Sully = ? L13 encombrement(n.m.) =じゃまをすること L14 papoter = ぺちゃくちゃしゃべる L21 arachet (n.m.) =（ヴァイオリンなどの）弓、楽弓 L21 all{ger = 軽くする L22 pression(n.f.) =圧力、押すこと L22 crin(n.m.) =（馬の尾の毛でできたバイオリンなどの）弓の毛 L23 m{dium(n.m.) =中指 pouce = 親指、index = 人差し指、majeur, m{dium, grand doigt = 中指 annulaire = 薬指、auriculaire, petit doigt = 小指 いくつ知ってました？ 私はpuce,index, petit doigt だけでした。 annulaire は見たことがあったから、文中で読めばあたりはつけられるかも。 こういう日常語、苦手です。会話なら、３番目の指などといってごまかす だろうし(^_^) 。 L24 virtuosit{(n.f.) =（特に音楽家の）名人芸、妙技 P13 L6 r[le (n.m.) =あえぎ L7 inciter =?をする気にさせる、（そそのかして）?させる L8 accord (n.m.) =（楽）和音 サント・コロンブ氏はヴィオールの持ち方を工夫し、低い弦を一本増やし、 弓の動きに工夫して、神業のような演奏をするようになりました。 06976/06977 BYA12244 foucom RE:Tous les matins du monde P9 ? 13 ( 3) 97/05/18 17:51 06959へのコメント >>L5 viole(n.f.) =（楽）ヴィオール（15?18世紀に用いられた弦楽器） >> サント・コロンブ氏はヴィオールの名手でした。 Sainte Colombe (またはSainte-Colombe)は18世紀後半に実在した人物でした。 prenomは未詳です。生没年も未詳ですが、マラン・マレ(1656-1728)の公式の師とさ れているあのLully(1632-1687)と同世代と考えられます。マレ以上に忘れられてい たこのヴィオール奏者について、それでも具体的な事が色々と判っているようで、 娘が二人いたことも史実のようです。また彼の曲の楽譜が今世紀半ばに見つかって います。尚、P.18に(先走ってごめんなさい)Madame de Pont-Carre jouait tres bien du luth et du theorbeとありますが、サントコロンブはリュートもよくした そうです。 ヴィオールって何だろうと思ったのですが、辞書にヴィオラ・ダ・ガンバと出てい て、これはよく聞く名前です。もっともこのヴィオールと言う楽器の一族は実に多 様だったようで、viole d'amourと言う6または7弦のヴィオールはヴァイオリンの様 に肩に載せて弾いたようですが、11弦または16弦のヴィオラ・ダ・ガンバ (gambe=jambe)の方はチェロの様に床に立てて弾いたのでしょう。映画のサントコロ ンブはこちらのスタイルでヴィオールを弾いていました。 06978/06983 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Tous les matins du monde P9 ?13 ( 3) 97/05/19 15:32 06976へのコメント foucom さん、こんにちは。 またいっしょに読んでくれてうれしいです。 Sainte Colombeについての情報もありがとう。 foucom さんは音楽にも 詳しそうですね。いま２０番会議室でも音楽の話題が出ていますが、 昔の 外国語フォーラムのメンバーにはFCLA（クラシック音楽のフォー ラムだと思う）のメンバーもけっこういて、音楽についてもいろいろ 教えてもらいました。私は音楽は苦手分野なので、いろいろとよろしく ね(^_^)。 06990/06992 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P14 ?20 ( 3) 97/05/21 19:50 06959へのコメント P14 L4 sabot(n.m.) =（馬の）ひづめ L5 cliquetis(n.m.) =がちゃがちゃいう音 L5 {perons(n.m.) =拍車 L7 charrette(n.f.) =二輪馬車 L8 cerf-volant(n.m.) =クワガタムシ L8 hanneton (n.m.) =コフキコガネ L9 bougeoir (n.m.) =簡易燭台 L10 mandibule (n.f.) =下顎 L10 {lytre(n.m.) =（甲虫類の）前翅 L14 coccinelle(n.f.) =テントウムシ 別名b]te @ mon Dieu L16 gauche = ぎごちない、不器用な P15 L2 caressant(e) = やさしい L12 glouton(ne) = 貪欲な ここでは「子供たちがいくらでも欲しがる優しい動作」という 感じでしょう。 L4 Baugin = ボージャン P17 にも出てきますが、この人は絵描きですね。人名がいろいろ出てきて 調べるのが面倒ですが、知っておいたほうが味わいは深まるかもしれません。 ということで平凡社世界百科事典で調べてみました。 Lubin Baugin( 1610ころ?1663) フランスの画家。「プチ・ギード」と呼ばれたように、イタリアに渡り当時 人気のあった画家グイド・レーニの影響を受けた。ブロンドの色調、薄暗がり の微妙な描法、静かで弱々しい人物表現が宗教画には見られる。静物画では、 光の表現に繊細な知性が感じられる。 L4 Lancelot = ランスロ Claude Lancelot （1615-1695) 彼は百科事典には載っていませんでした。で、クセジュの「17世紀フランス 文学」を読んでのまとめです。 当時のポール・ロワイヤル修道院は、ジャンセニズムというそれまでの カトリックの教義とは違う考えを持った人達の集まるところだった。修道院の まわりには隠遁を望む俗界の人々＝「隠者たち」、アントワーヌ・ル・メール、 アルノー、ニコル、ランスロらが集まっていた。 1643年には修道院に「小さな学校」が付属され、隠者たちがそこの教授と なった。法王は1650年にジャンセンニストの教義を有罪と宣告、1709年に 修道院が閉鎖されるまで、数々の弾圧が続いた。 サント・コロンブはランスロと一緒に学んだそうなので、ポール・ロワイ ヤル修道院で学んだのでしょう。 L10 coing (n.m.) =マルメロの実 L13 embarras(n.m.) =困惑、障害 ここでは、いかめしくしている様子を指しているのでしょう L18 assidu(e)= 熱心な L15 fraise(n.f.) =ラフ（16、17世紀の男女が用いた襞襟） L16 L1 courroucable = 怒りっぽい L16 se rembrunir = （顔が）曇る P17 L5 s'entendre @ ? = ?に精通している、うまい L15 solitaire = 隠者 L16 cordonnier(}re) = 靴の修理人 P18 L2 luth (n.m.) =（楽）リュート（16世紀から18世紀に流行した洋梨型の 胴と長いフレット付きの指板を持つ弦楽器） L2 th{orbe(n.m.) =（楽）テオルボ（16、17世紀に使われたリュート属の楽器で、 通奏低音の補強として低音弦がつけられた） L5 privation(n.f.) =欠乏 L12 sujet(te) = ?に陥りやすい L13 {pouvante (n.f.) =激しい恐怖 L20 r{primander = 叱責する L21 brandir = 振り上げる P19 L1 chavirer = 転覆する L1 inopin{ment = 思いがけず、不意に L17 confectionner = 制作する L18 gaule (n.f.) =釣り竿 L18 rompre =折る L19 hame\on (n.m.) =釣り針 L20 papillote (n.f.) =キャンデーなどの包み紙 L23 friture (n.f.) =（フライ用の）小魚 L24 po]le(n.f.) = フライパン P20 L7 vorde = 辞書にはありませんでしたが、「柳の木の並ぶ湿気のある川のほとりを 指す古い言葉」だと説明が続いています。 L13 frette(n.f.) =（補強用の）金環 ここでは、楽器の指で押さえる部分のことのようですね L14 air (n.m.) =曲、旋律 L15 plainte (n.f.) =嘆き声 L15 vinssent = venir 接続法半過去３人称複数 久しぶり、そうかvenir だったわね、と辞書を見て思いました L17 tarabuster =（話） (執拗な催促、言葉などで）悩ませる ils はdes airs ou des plaintesですね ------ 文中に入っている記号は以下のものに対応しています。 これはニフティがアクサン付き文字を表記できないための便宜的 方法ですが、フランス語ワープロソフトでは、対応するアクサン 付き文字に変換できるそうです（詳しくはお知らせ20を読んでください）。 　 @ = a + accent grave [ = a + accent circonflexe { = e + accent aigu } = e + accent grave ] = e + accent circonflexe & = e + trema ^ = i + accent circonflexe ` = o + accent circonflexe | = u + accent grave ~ = u + accent circonflexe \ = c + cedille （ iトレマの記号はなし） 本はTous les matins du monde (Pascal Quignard 著 folio2533)を使っていますが 題名の所に本のタイトルを全部入れるとページ数が切れてしまうので 「Tous les matins P14 ?20」のように表記しています。 Rie 07003/07005 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P21 ?23 ( 3) 97/05/24 00:43 06990へのコメント P21 L2 apprentissage(n.m.) =実習 L3 accord (n.m.) =（楽）和音、調律 L4 arp}ge (n.m.) =アルペジオ（ハープ、ピアノなどで和音を連続的に速く 奏すること、およびその和音） L4 ornement (n.m.) =（楽）装飾音 L7 privation(n.f.) =剥奪 les privations de nourritures は、罰として食事をあげないことですね。 前の読書会で読んでいた" Petit Nicola" では、おしおきは「デザート抜き」 でしたが。 L9 {bullition (n.f.) =興奮 姉はヴィオールが弾けるくらい体が大きくなったので、父が教え始め ましたが、妹は自分も一緒にできないので怒って手がつけられないようです。 L16 luthier (n.m.) =楽器製造人 P22 L5 serge(n.f.) =（織）サージ L10 [non(n.m.) =ロバの子 トワネットは庭で小型のヴィオールを見つけます。形は同じ、でも父や姉の ヴィオールとは、ロバの子と馬くらいの大きさの違いがあるのです。 L16 pudeur(n.f.) =はじらい L23 enfouir = 埋める L26 pourpoint (n.m.) =プールポワン（13?17世紀に着用された男性用の上着） P23 L5 pr{tendre = 望む、願う L7 corporation(n.f.) =（集合的）同業者、同業者組合 L12 assembl{e (n.f.) =集まり ３人の合奏は評判を呼び、２週間に１回、音楽会が開かれるようになりました。 L14 s'adonner @ = ?に没頭する、専心する L16 savant(e) = 巧みな クラシックは譜面通りやるものと思っていましたが、聞きに来た人の一人から テーマをもらって、３人で即興演奏をするにが好きだったそうです。 07030/07032 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P21 ?23 ( 3) 97/05/27 22:18 07003へのコメント コメント数：1 あのぅ、別に音楽一般に詳しい訳ではないのです。古今軽重（Matsuoさんが軽音楽 なんて言うから、あえて）を問わず、好きな音楽があるだけで、それらについては いつもの癖で、つい、調べたくなるのです。 （一方、まったくの蛇足ですが、先日判明したところによると、僕の家内は、パン クバンドのキーボード弾きで、しかもそれでお金を貰うという暴挙を繰り返してい たプロでした。） >>クラシックは譜面通りやるものと思っていましたが、 07032/07032 BYA12244 foucom RE^2:Tous les matins P21 ?23 ( 3) 97/05/27 23:54 07030へのコメント ごめんなさい。続けます。 それは近年の話で、（今でもそうではない、と言う話はこっちに置いといて）、か つて、いまだ教会なり王侯貴族なりの庇護下にない音楽家が名を上げ、また稼ぎも 上げるには、即興演奏よってだったと聞きました。そうして勝ち上がった一人に、 例えば、ベートーヴェンが挙げられています。 07022/07025 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P24?27 ( 3) 97/05/26 22:49 07003へのコメント P24 L3 louer = ほめる L5 carrosse (n.m.) =豪華な四輪馬車 辞書に載っている絵は、シンデレラのかぼちゃの馬車のような曲線の きれいなやつでした L5 outre = ?に加えて L6 obstruer = 塞ぐ L9 rebattre = 再び打つ rebattre les oreilles @ qn. de qc. = ?を人に、耳にたこができるほど 繰り返す P25 L14 majest{ (n.f.) =陛下 王様でも、majest{ が女性名詞なので、次の行以下ではelleで受けています。 こういうのは、わかっていてもなかなか慣れません。 P26 L1 confier qc. @ ? = qcを?に託す @ 以下が３つ並列されています。こういう文章構造が多いですね L6 chevesne (n.m.) =（魚）チャブ（コイ科の淡水魚） L6 goujon (n.m.) =（魚）タイリクスナモグリ（コイ科の淡水魚） L7 sureau (n.m.) =（植）ニワトコ L9 feu(e) = 亡き、故 L16 s'empourprer = 深紅に染まる L19 appartenir @ =＠の所有になる、＠のものである P27 L6 botte(n.f.) =ブーツ L13 faire part de qc. @ qn. = 人に?を知らせる L15 d{rober = こっそり盗む @ la d{rob{e = こっそりと、ひそかに 演奏会の評判を聞いたルイ14世は、宮廷で演奏するように使いをよこしますが、 サント・コロンブ氏は断わります。 07027/07032 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P28?32 ( 3) 97/05/27 20:32 07022へのコメント コメント数：1 P28 L3 vanter = ほめそやす L4 virtuose = 名人の、練達の L12 rucher = ひだ飾りをつける P29 pommeau (n.m.) =（ステッキの）丸い握り L11 enfouir = しまいこむ L14 d{tresse(n.f.) =困窮 L14 orgueillesx(se) = 思い上がった 困窮とはつながらない形容詞ですが、ここでは、「神から授かった才能を 埋もれさせるのは、思い上がりだ」という神父の心情が入っているのでしょう L18 perruque(n.f.) =かつら L19 grappe(n.f.) =房、一塊 L19 ]tre pass{(e) de mode = 流行遅れの L23 s'en prendre @ =＠を避難する、責める Ex. Elle s'en est prise @ moi de ses {checs. 彼女は、失敗したのは私のせいだと責めた。 ひだ襟が流行おくれといわれてカッときたサント・コロンブ氏は 「王が差し出す金よりも、この手に落ちる夕日の光の方を好む」と 言います。以下、pr{f{rer A @ Bの構文が繰り返されています。 P30 L2 in-folio = 二つ折りの 二つ折のかつら、というのは文脈に合わないような気がするのですが。 P31 L14 enfiler = （話）身につける L15 opini[tre = しつこい L20 engloutir = のみ込む L21 d{bit (n.m.) =話し方 avoir un d{bit rapide = 早口である L21 saccad{(e) = ぎくしゃくした P32 L2 r{calcitrant = 強情な人、言うことを聞かない人 L5 disperser = 追い散らす、潰走させる (Texte: Tous les matins du monde (Pascal Quignard 著 folio2533) 07031/07032 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P28?32 ( 3) 97/05/27 23:54 07027へのコメント >>P30 >>L2 in-folio = 二つ折りの >> 二つ折のかつら、というのは文脈に合わないような気がするのですが。 二つ折りとは、全紙を二つに折った、と言う製本上の用語のようです。それが新聞 紙をいっぱいに広げた大きさだったか、その半分か、今確かめるすべがないのです が、いずれにせよかなりの大きさだったと思います。Petit Robertに次のようにあ ります。 Livre, volume in-folio. (以下イタリック)Un gros, un enorme in-folio. 大仰な、とでもしたらいかがでしょう。 07036/07039 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Tous les matins P28?32 ( 3) 97/05/28 22:51 07031へのコメント foucomさん、こんにちは Petit Robert見てくれてありがとう。 「 大仰な」と言うのは、ぴったりですね。 即興演奏は、腕の見せ場だったということですね。私はジャズのかけあい みたいなのは、音で会話しているようで好きなんですけどね。 奥さん、パンクロックのキーボードだなんて、カッコいい！　なんでも お金を取れるということはたいしたもんです(^_^)。 07065/07071 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P33?37 ( 3) 97/06/02 16:58 07027へのコメント P33 L10 ascendant(e) = 上って行く 数年が平穏に過ぎ、娘たちは成長し、音楽会も季節ごとに一度 催されるくらいになり、隠遁生活は度を増して行ったようです。 P34 L13 prendre l'eau = 水がしみてくる L14 surintendant(n.m.) =総督、監督 L16 {cailler = はげる L23 entrain (n.m.) =快活 L24 avis{(e) = 慎重な P35 L1 hanche (n.f.) =（主に腰 L9 chausse(n.f.) =（plで）ホーズ、股引き ここでは、当時のズボンのことでしょう L12 ensevelir = （土などに）埋もれさせる ここでは、水の中にすっぽりもぐる、という感じですね L18 partition(n.f.) = 楽譜 P36 L15 pupitre (n.m.) =書見台 L18 gaufrette (n.f.) =（菓子）ウェハース P37 L13 fiasque (n.f.) =フィアスク（キャンティワインに用いる藁づとで底部を 包んだ首の長いびん 妻を思い出しながら、Tombeau des Regrets を弾いていると、妻（の幽霊？） が現れます。 07088/07089 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P38?39 ( 3) 97/06/06 16:47 07065へのコメント P38 L16 maroquin(n.m.) =モロッコ革 P39 L2 port{e (n.f.) =（楽）五線、譜表 父のノートに定規で五線を書くのはトワネットの役目だったのですね L6 pousser @ =?するようにしむける、駆り立てる L6 braie(n.f.) =(pl で）ブレ（ゆったりしたズボン） L9 baldaquin(n.m.) =天蓋 L15 courrouc{(e) = 怒った 妻の幽霊がたびたび現れるようになって、サント・コンブ氏は前よりず っと穏やかになったようです 07109/07114 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P40?48 ( 3) 97/06/11 16:59 07088へのコメント コメント数：1 P40 L2 cr]te (n.f.) = とさか L4 solliciter = 懇願する L8 perruque (n.f.) =かつら L9 cachet{(e) = 封をされた P41 L1 faience(n.f.) =ファイアンス陶器（ｉはトレマ付き） L4 joufflu = 頬のふくれた、頬がまるまるとした ある日、マラン・マレーという17才の大柄な男の子が、弟子入りを志願して 訪ねてきます。マドレーヌは、彼をとても美しいといっていますが、頬が まるまるとしたということは、健康的な男の子という感じでしょうか。 L6 ma^trise (n.f.) =聖歌隊員 L9 surplis(n.m.) =（教会）スルプリ（長衣の上に着るひざ丈の祭服） L10clo^tre(n.m.) =内庭回廊 L15 v]pre (n.f.) =(pl ）（カト）晩課 L18 stipuler = (契約の中で）定める マランは６才でルーブル宮のそばの教会の聖歌隊員になりましたが、 声変わりしてしまったので、追い出されてしまったのですね L19 poil(n.m.) =体毛 poils des jambes = すね毛 L19 barrir = （ゾウ、サイが）鳴く カナリアのような声（とフランス語でもいうでしょうか？）が、ゾウか サイのような声になってしまった、というわけですね L23 s'arc-bouter = ふんばる P43 L3 quetsche (n.f.) =クエッチ（スモモの一種） L12 craquel{(e) = ひびの入った L17 saigner = 出血する L19 irr{m{diable = 取り返しのつかない P43 L3 b]ler = めえめえ鳴いている L4 poilu(e) = 毛むくじゃらの L14 cordonnerie (n.f.) =靴屋 マランは父の家に帰ります。お父さんは靴屋さんなのですね。 L18 paillasse(n.f.) = 粗末なふとん L20 enclume (n.f.) =鉄床 L21 r[per = やすりをかける L24 r{pugnance(n.f.) =嫌気 L25 mac{rer = 浸る P44 L2 tremper = 浸す、つける L2 contrefort (n.m.) =( 靴の）かかと革 L3 serin(n.m.) =カナリア L3 piaillement(n.f.) =ぴいぴい鳴く声 L4 tabouret (n.m.) =スツール L6 grivois(e) = 陽気な L7 fredonner =口ずさむ L7 faconde(n.f.) =多弁 L10 echoppe(n.f.) =( 屋台の )店 L13 f~t (n.m.) =（木などの）幹 L15 calleux(se) = まめのできた L17 al]ne (n.f.) = （革に穴をあける）突き錐 P46 L19 s'accoutumer @ = s?に慣れる P47 L9 se figer = ( 顔が）こわばる L21 Badinage en si =シのバディナージュ badinage は軽い冗談というような意味ですが、軽い即興演奏のような ものをしたのかもしれません。 サント・コロンブ氏は、若者に「１か月後にまた来るように、そのとき弟子に するかどうか言おう」と言い渡しました。 (Texte:Tous les matins du monde (Pascal Quignard 著 folio2533) 07113/07114 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P40?48 ( 3) 97/06/11 22:11 07109へのコメント >>ある日、マラン・マレーという17才の大柄な男の子が、弟子入りを志願して >>訪ねてきます。 映画の方はマラン・マレの回想と言う体裁になっていて、冒頭ジェラール・ドゥパ ルデュー扮するマレが大写しになります。で、回想が始まってしばらくしたここの シーンから若い頃のマレが登場するのですが、これに扮しているのはどうやらジェ ラールの息子のようです。 この間の放映をビデオに録っておいたのを、先日子守をしながら見直しました。子 供の声に邪魔されてほとんど聞き取りは出来ませんでしたが、Tous les matins du monde ...と言う所は聞き取れました。テクストの大分先の方にその通りに出てきま す。『...』 はそういう訳で今は伏せておきます。 Rieさんの次のテクスト、Christophe BatailleのAnnam(Collection "Points. Roman;214", Seuil)が手に入ったので帰りの電車で初めの方を読んでしまいまし た。面白そうなので、彼の２作目になるのかな、Absinthe(Collection "Points. Roman;127", Seuil)も次の日早速買いました。どちらも大きな活字の、ちっともか さばらない厚さの、読みやすそうな本ですね。 07120/07122 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Tous les matins P40?48 ( 3) 97/06/13 22:26 07113へのコメント foucomさん、こんにちは(^_^) ＞映画の方はマラン・マレの回想と言う体裁になっていて、 ああ、これはいい手法かも。この本のまま映像が始まったのでは すこし退屈なような気がします。文章は平凡なので、私も少し退屈(^_^) 。 さっと２日くらいで読むような本だなと思っているところです。 バタイユの本は、新宿の紀伊國屋にあるのを見ました。高島屋の奥に移って からはめったに行かなくなりましたが。 Rie 07121/07122 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P49?54 ( 3) 97/06/13 22:26 07109へのコメント P49 L13 contralto (n.m.) =コントラルト、アルト サント・コロンブ氏は奥さんの幽霊と話をすることができました。 マダムと呼びかけるんですね。 P50 L9 grignoter = 少しずつかじる L12 tabouret (n.m.) =スツール L16 {treindre = 抱きしめる サント・コロンブ氏は妻を抱き締めようとしますが、うまくいきませんでした P52 L3 coch}re = (adj.f) porte coch}re = 正門 L7 {bouriff{(e) = （髪などが）乱れた L12 primev}re (n.f.) =（植）サクラソウ、プリムラ P53 L4 se faufiler = 巧みに進む 技巧はほめてくれますが、「しかし、音楽は聞こえなかった」と、師匠は 手厳しいですね。 L16 bouture (n.f.) =（挿し木用の）挿し穂 L17 semence (n.f.) =種子 マランは帰りがけに、水浴びするマドレーヌの裸体を見てしまいます。 07137/07139 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P55?58 ( 3) 97/06/18 20:06 07121へのコメント P55 L4 transir = (文) 凍えさせる L5 gourd(e) = かじかんだ L7 {pice(n.f.) =スパイス L8 cannelle (n.f.) =シナモン L14 nagu}re = （文）少し前、最近 P56 L1 sur-le-champ = ただちに L3 givre(n.f.) =霜 L6 singulier(}re) = 奇妙な L16 s'emmitoufler = 暖かくくるまる L20 baudrier(n.m.) =肩帯 L23 estocade(n.f.) =（細身の）大刀 出かける時は剣をつけて出かけるのですね P57 L1 bossel{(e) = でこぼこになった ここではレリーフが施されたということでしょう L2 nocher (n.f.) =（ギ神）冥府の川の渡し守、ガロン L2 gaffe(n.f.) =釣竿 L6 forgeron (n.m.) =鍛冶屋 L11 callosit{ (n.f.) =たこ L16 cal (n.m.) =たこ L17 gambiste L17 durillon(n.m.) =（手足にできる）たこ L18 savetier(n.f.) =（古）靴直し屋 P58 L6 bruyamment = 大きな音を立てて L10 se d{tacher = 浮かび上がる 春に入門したマランですが、今はもう冬です。ある日サント・コロンブ氏は 突然マランと一緒に画家のボージャン氏を訪ねることを思いたちます。 サント・コロンブ氏は剣を身につけ、二人は雪の中を出かけます。師が外出 するのをマランが見るのはこれが最初で最後でした。 07152/07162 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P55?58 ( 3) 97/06/20 23:35 07137へのコメント >>L17 gambiste viole de gambeのgambeから。ヴィオル弾き、としましょうか。 07172/07172 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P59?64 ( 3) 97/06/23 13:53 07137へのコメント P59 L12 po]le (n.m.) =ストーブ P60 L2 {chiquier(n.m.) =チェスボード L11 recouvrer = 取り戻す L17 {b}ne (n.f.) =黒壇 サント・コロンブ氏は、この絵を返してほしかったし、マランに 見せたくて、出かける気になったのでしょうか。早川書房の「めぐり逢う 朝」の冒頭にこの絵の写真が載っています。ルーブル美術館蔵とあります から、ＦＬＲのメンバーの中には見た方がいるかもしれませんね。 P61 L7 arahet (n.m.) =バイオリンなどの弓 筆づかいから、弓のテクニックを学べと、師は教えます。 L14 s'{garer = （道に）迷う J'aime l'or と続くところを見ると、少しは金儲けも考えろという からかいのようです。 L24 paume (n.m.) =ポーム（昔の球技で、テニスの原形。初期は手で、後に ラケットでボールを打った） jeu de paume =ポーム球戯場 P62 L7 tr{teau(pl. x) = （古）（PLで）大道芝居の舞台、小屋 二人の女性が舞台の上で芝居のセリフをいっているのが聞こえます。 有名な芝居からの引用でしょうか。 P63 L1 s'articuler = はっきり発音される L10 flocon(n.m.) =雪の小片 L20 d{tach{ (n.m.) =スタッカート L22 chromatique = 半音階の 次ページで、先生の墓に捧げる曲を作る時は半音階を使うと言っていますね 師弟は、こういうことを言い合える関係になったということでしょう P64 L11 entrabver = じゃまをする L18 tout @ trac = 出し抜けに 07173/07178 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P65?70 ( 3) 97/06/23 13:54 07172へのコメント P65 L6 yacarme(n.m.) =大騒ぎ マランが国王の前で演奏してきたと聞いて、サント・コロンブ氏は かんかんです P66 L2 rompre = 断ち切る L12 chaufferette(n.f.) =置きごたつ P67 L6 r{cup{rer = 取り戻す L22 entonnoir (n.m.) =漏斗 ses bottes @ entonnoirとは、どういうブーツでしょうか？ すこし ヒールがあるものを想像しているのですが。 P68 L1 h{b{t{(e) = 呆然とした マランに怒ったサント・コロンブ氏は、ヴィオールを壊し、彼を追い出して しまいます P69 L3 pirouetter = 旋回する L10 gamme (n.f.) =音階 L12 bateleur(n.m.) =大道芸人 P70 泣きながら家を出るマランを追うマドレーヌ。彼女は自分が父から教わった ものをマランに教えると約束し、ふたりはキスを交わします。 07188/07192 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P65?70 ( 3) 97/06/28 18:05 07173へのコメント >>ses bottes @ entonnoirとは、どういうブーツでしょうか？ Gants, bottes a entonnoirs, munis d'un large revers s'evasant. (Robert electronique) 大人になってから見たChat botteの挿絵で、猫がそんなブーツを履いていました。 07243/07243 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P71?75 ( 3) 97/07/17 23:38 07173へのコメント P71 L6 mollet (n.m.) =ふくらはぎ L7 r{sonner = 鳴り響く L11 se musser = かくれる P72 L5 {difier = 建造する L9 s'embusquer = 隠れる L10 {ternuer = くしゃみをする L17 aller qu{rir = 呼びに行く P73 L10 foin(n.m.) =干し草 L25 ranler ゆれる P74 L12 heler = 呼ぶ L15 {nigme(n.f.) =なぞ parler par {nigmes = なぞめいたことを語る L17 escompter = 見込む、期待する P75 L9 offrande (n.f.) =（神への）供物 L10 lentille(n.f.) =ヒラマメ、レンズマメ lentille d'eau =アオウキクサ L10 armoise (n.f.) =ヨモギ L11 chenille(n.f.) =青虫 L18 f{ri{(e) = 祝祭日と定められた マランは人目を忍んでマドレーヌに会いに来るようになり、マドレーヌから ヴィオールを習います。 しかし、ある日父親に見つかってしまい、二人が愛し合っていることが父に 知らされます。 父はこの隠遁生活を「情熱的な生活」と呼び、若い二人を驚かせます。 父は自分の音楽を「自分の生きた心臓から引きちぎられたかけら」だと 言います。 ?????? ここ３週間ばかり、とても忙しかったので、すべての楽しみをストップ していました（といっても、イラブとノモはナマで見ていた(^_^) ）。 だいぶ間ががあいてしまいました。一緒に読んでいてくれた方には、 きまぐれアップですみません。少し続けてよみたいと思っています。 Rie 07244/07244 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P76?80 ( 3) 97/07/17 23:38 07243へのコメント P76 L5 pers{cut{(e) = 迫害された L16 t{n{bres(n.f.pl) =（宗）暗闇の聖務 P77 L11 at{ral(ale) = 横の L13 housse(n.f.) =カバー L19 mitaine (n.f.) = ミトン P79 L21 retrousser = まくりあげる、たくしあげる サント・コロンブ氏はときおり、ポール・ロワイヤルの友人のために演奏 することがあった。そんなある日、演奏の後で、かたわらに妻の幽霊があらわれる。 「もうすこし気持ちをことばに出してくれたら、傷つかなかったかも」 という妻の言葉に、自分の口下手を嘆きつつ、妻が死んでしまった悲しみに サント・コロンブ氏は涙を流す。 07248/07250 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P76?80 ( 3) 97/07/19 18:57 07244へのコメント >L16 t{n{bres(n.f.pl) =（宗）暗闇の聖務 CDプレイヤーを手に入れた初めの頃、吉祥寺の駅で降りては安い輸入版を入れてい る店によく行きました。南口の、今は移転した店では専らJazz。北口の店はクラシ ックの品揃えがよくて、ここで初めてか2枚目に買ったのがシャルパンティエ(Marc Antoine Charpentier, v.1635-1704)のLecons de Tenebres du Mercredy Sainctで した。 そのCDの解説書に、A la fin de l'office, on eteint l'un apres l'autre tous les cierges de l'egliseとありますが、その美しい様子をコルノーの映画で見るこ とが出来ます。 07246/07246 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P81?82 ( 3) 97/07/18 18:15 07244へのコメント P81 L12 surprendre = (秘密などを）かぎつける、（古 文）巧みに手に入れる P82 L1 d{grafer = ホックをはずす Sa gorge jaillit. jaillirﾄという動詞は、感じが出てますね L6 encoignure (n.f.) =コーナー家具 L18 furtive = ひそかな L25 s'esquiver = そっと逃げ出す 妹にとって、姉の恋人というのは、誘惑したくなるものらしいですね(^_^) 。 07254/07254 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P83?87 ( 3) 97/07/22 13:36 07246へのコメント P83 L5 toile d'araign{e = クモの巣 L5 {pousseter = 埃を落とす L8 orgue(n.m.) =パイプオルガン L9 serpilli}re(n.f.) =床雑巾 L16 essouffl{(e) = 息切れした P84 L1 luire = 光る、輝く L10 {gar{(e) = 取り乱した L15 s'etreindre = 抱き締め合う L16 d{sordonner = 乱す L22 se prendre = 肉体関係を持つ L25 se d{tacher = 浮かび上がる P85 L10 Madeleine va devenir maigre. トワネットはなぜ、こう言ったのでしょう。二人の関係を知って 苦しんでやせるだろうということ？ P86 L10 embrasse(n.f.) =カーテン用の留め金 L12 lacer = ひもで結ぶ P87 L3 f{roce = 獰猛な L4 proie(n.f.) =獲物 autre s visages は、女たちの顔でしょうか。マランは「君の胸を夢に 見ることもなくなった」とマドレーヌに別れ話を持ち出します。 07253/07253 PEG04061 川部　信之　　　 RE:Tous les matins P76?80 ( 3) 97/07/22 13:16 07248へのコメント お久しぶりです。川部と申します。 先日やっとオニチャを読みおわり、これに追い付くようがんばります。 オニチャは本当に面白い本でした。ここで読書会をやっていなければ 目に触れることもなかったので不思議な縁です。 ＡＮＮＡＭも買っていますので少し遅れるかもしれないけれど できるだけついていきたいと思っています。 07273/07274 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P88?92 ( 3) 97/07/28 10:19 07254へのコメント P88 L3 s'aliter = （病気で）床につく L3 grpsse = 妊娠した L14 [tre (n.m.) = 暖炉 マランと別れたマドレーヌは妊娠していましたが、死産でした。 マランは父に頼んで作ってもらった子供用の黄色の編み上げ靴を、 トワネットに届けてもらいます。マドレーヌはそれを暖炉でもやそうとしますが トワネットが止めます。 L15 les P}res du d{sert = ? 聖書の１節でしょうか？ P89 L9 charnier (n.m.) =墓地 L10 exiger =要求する L11 raser = （徹底的に）破壊する L12 exhumer = 掘り出す L13 Hamon 百科事典には名前がありませんでした。どんな人でしょう？ マランはカトリーヌ・ダミクールと結婚し、１９人の子供を作りました。 トワネットは父の後を継いでリュート職人になったパルド氏と結婚し、 ５人の子供を作りました。 P90 L3 pers{cution(n.f.) =迫害 L13{tanche = 水はけの悪い L14 embarcation (n.f.) =小舟 P91 L7 bribe(n.f.) =小片 bribes の前のnousは、死者たち、 L8の @ vos regardsは生きている 人たち目に、ということでしょう L21 {maci{(e) = やせ細った 07276/07276 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P88?92 ( 3) 97/07/30 23:16 07273へのコメント >>L13 Hamon プチ・ロベールには次のように載っています。 Hamon, Jean・Medecin francais(Cherbourg1618 - Paris 1687). Janseniste, il se retira a Port-Royal, ou il fut un des maitres de Racine.　 Racineはあの有名なジャン・ラシーヌ(1639 - 1699)ですね。 電子事典は紙の事典では到底望めないような事をさらりとやってくれるもので、ユ ニヴェルサリスのCD-ROMでキーワードを『ポール・ロワイヤル』、検索対象を『本 文全体』にすると、ずらずらとひっかかってくる項目の中にRacineもperes du desertもQuignardもありました。ただ、ディスプレイ上で本文を読んでも紙のテク ストを読むようには頭にうまく入ってきません。peres du desertは『荒地の教父』 とでも訳すのでしょうか。peres de l'Egliseと呼ばれた人々と対照的な生き方をし た人々なのでしょうか。 07275/07276 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P93?96 ( 3) 97/07/30 19:44 07273へのコメント P93 L4 pressentir = 予感する L4 averse (n.f.) =にわか雨 L6 tourelle (n.f.) =小塔 L12 talus (n.m.) =土手 P94 L6 piailler = （鳥が）ぴいぴい鳴く L6 s'{brouer = 体をぶるぶると振る L11 plainte (n.f.) =うめき声 これはヴィオールの音の形容です L15 cr{neau (n.m.) =銃眼 サント・コロンブ氏が妻の幽霊と話して時、マランはこっそりと師が演奏 する小屋に近づき、ヴィオールの音を、そして妻との会話を聞いていました。 P95 L4 b~cheron(ne) = 木こり 1684年冬、柳の木が倒れ、屋敷もずいぶん古くなりました マドレーヌは病気で臥せってします。 L15 courrouc{(e) = 怒った P96 L11 convoiter = ほしがる、邪心をおこす SUB:Tous les matins P97?100 P97 L5 petite v{role(n.f.) =天然痘 L11 maussade = 無愛想な P98 L4 tourn{(e) = 頭がおかしくなった L6 exempter = 免れる L11 lubie (n.f.) =気まぐれ L15 renndre = 吐く、もどす L16 recruter = 選ばれる L17 saintet{(n.f.) =聖性 L17 clo^tre (n.m.) =修道院 天然痘にかかったら、人に移らないように修道院に入って、静かに死ね ということのようですね L22 renouveler = 更新する、やり直す ここでは、修道院に入ることをいっているようです L22 d{figurer = 顔（姿）を醜くする 以下７行はマランに対する深い恨みを感じますね P99 L7 pieux(se) = 信心深い 07283/07284 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P97?100 ( 3) 97/08/03 16:36 07275へのコメント P97 L5 petite v{role(n.f.) =天然痘 L11 maussade = 無愛想な P98 L4 tourn{(e) = 頭がおかしくなった L6 exempter = 免れる L11 lubie (n.f.) =気まぐれ L15 renndre = 吐く、もどす L16 recruter = 選ばれる L17 saintet{(n.f.) =聖性 L17 clo^tre (n.m.) =修道院 天然痘にかかったら、人に移らないように修道院に入って、静かに死ね ということのようですね L22 renouveler = 更新する、やり直す ここでは、修道院に入ることをいっているようです L22 d{figurer = 顔（姿）を醜くする 以下７行はマランに対する深い恨みを感じますね P99 L7 pieux(se) = 信心深い 07285/07285 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P101 ?104 ( 3) 97/08/05 10:25 07283へのコメント P101 L5 moisi(e) = かびの生えた トワネットはマランを説得し、マランは病床のマドレーヌを訪ねます。 サント・コロンブ氏はマランに会おうとはしません。 L10 tabouret (n.m.) =腰かけ L12 g]ne(n.f.) =困惑 P102 L1 renflement (n.m.) =ふくらみ L16 {pouvante (n.f.) =激しい不安 L25 r{cent(e) = 最近の P103 L4 encoignure (n.f.) =隅 マランは、まだ自分を憎んでいるのかと聞き、マドレーヌはその通りだと 答えます L14 Tithon = ? P104 L3 carrelage(n.m.) =タイル張りの床 L8 ourlet (n.m.) =めくれた部分、縁の折り返し マドレーヌは、マランの不実を避難しながらも「夢見る女」を弾くように 頼みます L19 embrasse(n.f.) =カーテンの留め紐 07288/07288 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P101 ?104 ( 3) 97/08/06 23:22 07285へのコメント Musee de Louvre: Peinture francaiseと言うCD-ROMがあって、これはルーヴルの 中を好きなように歩き回って、気に入った絵があったら近寄ってじっくり見る、興 味が募ればパンフレットで解説を読む、と言った趣向ものなのですが、そんなふう にぶらぶらしていたらMonsieur Bauginのgaufretteの絵に行き当たりました。 #ODA Edition, 1996。他にも色んな趣向で楽しめます。 07290/07291 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Tous les matins P101 ?104 ( 3) 97/08/08 21:34 07288へのコメント 「めぐり逢う朝」（早川書房）には、ボージャンの「ゴーフレットの デザート」（Le dessert de gaufrettes) の写真が載っていて、 ルーヴル美術館蔵となっています。 foucom さんが見たのもコレですね。 この絵を見ると、後ろの暗やみにマダム・サント・コロンブがいるような 気がしますね。私は静物画はあまり好きではありませんが、この絵の もつ静けさにはひかれます。 一枚の好きな絵のために、ひとつの物語を紡ぎだす、そんな小説の書き方も いいなあと、ふと思いました。 ずっとコメントをつけてくれてありがとう。おかげで楽しく 読みました。 Rie 07289/07289 BYA12244 foucom RE:Tous les matins P101 ?104 ( 3) 97/08/07 23:21 07285へのコメント >>L14 Tithon Tithonosに同じ。その美しさゆえエロスにさらわれ夫となったのですが、人間です から老います。それでエロスは彼の不死をゼウスに願い出て、これを許されます。 ところがついうっかり永遠の若さを頼み忘れたので... Je ne suis plus que les os de Tithon! のいわれです。 07286/07286 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P105 ? 109 ( 3) 97/08/06 17:52 07285へのコメント P105 L6 s'engouffrer = のみ込まれる L9 garde-robe (n.f.) =洋服だんす L11 raconir = 固くなる 死んだ子供のための靴を、マドレーヌはずっと持っていたのですね P106 L1 taris = 涸れた L9 minutieusement = 細心に L11 poutre(n.f.) =梁 L20 secousse(n.f.) =衝撃、揺れ マドレーヌは子供の靴ひもを使い、首を吊って死んでしまいます P107 L1 Tous les matins du monde sont sans retour. 世界のすべての朝は、二度と戻ってこない ここから本のタイトルがとられたようですね L5 {pousseter = ほこりを払う L11 bouillie(n.f.) =粥 P108 マランは、サント・コロンブ氏の作った美しい曲を聴きたいと、 家に忍んでいきます。 L19 nuitamment = 夜中に L22 hennir = （馬が）いななく 07287/07288 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Tous les matins P110 ?117 ( 3) 97/08/06 17:53 07286へのコメント P110 L2 gr{sil (n.m.) =あられ L15 @ la d{rob{e = 人目を忍んで P111 L6 s{nile = 老人の L7 interstice (n.m.) =すき間 L9 ruminer = 繰り返し考える P112 サント・コロンブ氏に見つかってしまったマランは、最後のレッスンを 師に頼みます。 師は「音楽は何のためにあるのか？」とたずねます P114 L4 renommer = （古）たたえる L23 abreuvoir (n.m.) =水くみ場 P115 L4 rigide = 固い、硬直した P116 L2 confier = 託す 二人はモロッコ革の楽譜帳を見た後、演奏を始めます P117 「涙」という曲を弾きながら、ふたりは涙を流し、また微笑み合います。 音楽家どうし、心が通い合ったのでしょう。 これでTous les matins du monde (Pascal Quignard 著 folio2533)は終わりです。 一緒に読んで下さったみなさん、ありがとうございました。 作者は孤高の音楽家サント・コロンブ氏の生涯、またはヴィオールの音を クローズアップしたかったのでしょうか？ 知らない世界を覗いた気がしますし、 美しい一枚の絵を見たような感じもしますが、小説としてあまり感興を 感じませんでした。ま、こういうことは読んでみないとわからないので しょうがないでしょう。 次回はAnnam(Christophe Bataille 著 Point214）、その次は私の好きなヴィアンに戻 ってL'arrache-coueur(Boris Vian, Livre de poche 2398)を読みたいと思います。 一緒に読んで下さる方は本を用意してくださいね。