Onitsha （folio 2472) Le Cl{zio 「オニチャ」 　ル・クレジオ　（新潮社） 1996年 05120/05120 PBA03021 RIE(江崎　リエ） 読書会準備 ( 3) 96/05/29 15:48 05119へのコメント Le Cl{zio について、「現代フランス文学作家作品事典」（講談社学術文庫 ３９０）を読んだ抜粋です。索引はクでなくルで引かなくてはいけなかった。 1940年ニース生まれ。父親は英国籍の医師。 ロンドン大学、ブリストル大学留学後、1962年ニース大学文学部卒業。 1963年、処女作「調書」がルノードー賞を受け、作家としてデビュー。 同年、高等教員免状取得。 1966年、兵役の代わりに、バンコク・タマサート大学でフランス語を 教える。 1967年、在外フランス語教員としてメキシコシティに赴任。 ここで、インディオについての興味を喚起されたようですね。 もともと海外への関心が強いのかも。ずいぶん本を出していますが、 ずっと先生業と２足のわらじなのかもしれません。 「オニチャ」は、12才の少年Fintanが主人公の物語です。 1948年、顔も知らない父親に呼ばれて、母と一緒に父が待つ アフリカの港オニチャに行くのですが、母親を父親を愛しているらしい。 アフリカと、母、父を縦糸、Fintanの心の動きを横糸に織られていく 美しいタペストリーのような物語ではないかと、勝手に想像しています。 今回は288 ページ。クンデラよりずっと薄いので読みやすいのではないかと 期待しています。 たくさんの方がいっしょに読んでくれるとうれしいですね。 05131/05131 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/01 22:16 みなさん、こんにちは。それでは、Onitsha(Le Cl{zio著 folio 2472) を読み始めます。 文中に入っている記号は以下のものに対応しています。 これはニフティがアクサン付き文字を表記できないための便宜的 方法ですが、フランス語ワープロソフトでは、対応するアクサン 付き文字に変換できます（詳しくはお知らせを読んでください）。 　@ = a + accent grave 　 　 ] = e + accent circonflexe 　[ = a + accent circonflexe 　& = e + trema 　\ = c + cedille 　　 　{ = e + accent aigu 　 ^ = i + accent circonflexe 　 } = e + accent grave 　 | = u + u accent grave 　 　 ` = o + accent circonflexe 　 ~ = u + accent circonflexe（ iトレマの記号はなし） 第１章は Un long voyage 長い旅 と題された章です。 P13 L3 estuaire (n.m.) =（大きな河の）河口 L3 Gironde = ジロンド川（ガロンヌ川の下流部） 地図で見るとフランス南西部。Bordeauxを経由して流れる 川の大きな河口です。ここから、アフリカ西海岸にむけて Fintinは母と共に旅立ちます。 L9 fort(e) = 力強い、（女性は）肉づきの良い L11 bomb{(e) = 張り出した L12 abrupt(e) = 切り立った L13 duvet (n.m.) =にこ毛 このあたらりは母親の風貌の描写ですね。 L8 Maou = マウ フィンタンは１０才の時から母をこう呼んでいます。 母の本名はMaria Luisa です。 P14 L5 sceller =確固としたものにする L6 lisse(n.f.) =手すり L7 sillage(n.m.) =航跡 L8 14 mars 1948 二人が出発したのは1948年３月１４日です。 L12 mouette (n.f.) =カモメ L14 pavillon(n.m.) =（艦船の）旗 le pavillon @ trois bandes というのはオランダ国旗のこと でしょうか（オランダ・アフリカ・ラインの船なので）。 オランダの旗はフランスと同じトリコロールが横に重なるの ですね。 L14 comme un vieux linge サラバヤ号は老朽船なので、旗もふるい布切れにのようです。 L16 geignement(n.m.) =（稀）泣き言、愚痴 L17 tr{pidation (n.f.) =振動 L17 h{lice(n.f.) =スクリュー L21 proue (n.f.) =船首 poupe (n.f.) =船尾。現在はavant arri{re のほうが普通。 船の航跡を眺める母もみながら、フィンタンは「すべてのことが、 これまでのようには行かなくなるだろう」という予感を抱いて 悲しい気持ちになります。 P15 L3 langue (n.f.) =舌状のもの L3 h{riss{(e) = とがった L3 hutte(n.f.) =仮小屋 L5 nasse(n.f.) =やな L6 blockhaus(n.m.) =（ドイツ語）小要塞 このあたりで、泥水が青い海の水へと変わっていきます。 L10 le rayon vert = 緑の光 特別な自然現象でしょうか？ L16 arrimer = （ロープなどで）しっかりと固定させる L20 bastingage(n.m.) =舷しょう、手すり L21 jumelle (n.f.) =（おもにplで）双眼鏡 L24 d{tax{(e) = 免税の P16 L7 hirsute =（毛髪、ひげなどが）もじゃもじゃの L8 geignard(e) =（音、調子が）嘆くような l10 {mietter = 細かく砕く L11 fig{(e) = 固まった、こわばった L14 pupilles(n.f.) =（解）瞳孔 「le ciel tombe @ la mer」 この瞬間、「まるで瞳から指を入れて脳の奥に 触れたように、緑の光が輝いた」そうです。なかなか美しい情景ですね。 05144/05149 QZJ07707 まにゅぽん RE:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/03 21:42 05131へのコメント RIE(江崎　リエ）さん： 　はじめまして、まにゅぽんです。 さっそく本を買ってきました。学生時代にフランス語をやったっきりで、 いちからやり直そうと思っているところです。 ようやくＰ１３を辞書をめくりながら読んだ所ですが、わからないところ 等、質問してもかまわないのでしょうか。足を引っ張るようだと困るんで すけれど。 ・Ｌ６の Peut-etre から、Ｌ８の q'il n'avait jamais eue. はつまり 　どういうことですか？　（こんなこと聞いてたら、ついていけませんか？） ・Ｌ１１の formant の意味を教えてください。 これからもよろしくお願いします。 　　　　　　　　　　　　　　　　　まにゅぽん　QZJ07707 05151/05155 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/04 21:56 05144へのコメント まにゅぽんさん、こんにちは(^_^) 。 いっしょに読んでくださってうれしいです。 質問でも何でも、遠慮なくどうぞ。ただ、私が答えられるとは限りません ので、そのへんはよろしくね。だいたい、わたしはフィーリングで読むので 文法とか文の構成をつかむのは弱いです。しかし、そのときはきっと誰かが、 助け船を出してくれるでしょう(^_^) 。 今回は、ちょっと文を分解してみましょう。 P13 L6 Peut-]tre qu'il n'avait jamais senti auparavant auparavant = 前に、以前 「たぶんこれまで、彼は感じたことはなかっただろう」 何を感じなかったかというと @ quel point elle {tait jeune 「これほど彼女（母親）を若々しく」 proche de lui 「彼（フィンタン）に近く（フィンタンの年齢に近く）」 comme la soeur qu'il n'avait jamais eue. 「彼（フィンタン）がこれまで持ったことのない姉のように」 全体を訳すと 「母がとても若々しく、持ったことはないけれど姉のようで、 自分と年齢が近いように感じられた。こんな気持ちになったのは たぶん初めてのことだったろう」 こんな感じでしょうか。旅立ちとともに、初めて母を、子供の目から ではなく、少年の中に芽生えた男の目で見始めているような気がします。 母をマウと固有名詞で呼び始めたのが10才。ここに自立の芽が感じられ ますが、２年後の今、ますますフィンタンの「個」が感じられる書き出し です。実は私の息子がちょうど12才です。そろそろこんなふうに冷静に 母親を見るのですね。 私はフリーで仕事をしているので、仕事が忙しくなると読むペースも ぐっと落ちます。「待ち切れない！」という時は催促してくださいね。 では、今後ともよろしく。 05139/05149 BYA12244 foucom RE:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/03 10:50 05131へのコメント >>L10 le rayon vert = 緑の光 >> 特別な自然現象でしょうか？ Rayon vert : court eclat de lumiere verte, qu'on peut voir a l'endroit et au moment ou le bord superieur du disque solaire touche l'horizon. (Petit Robert) 　『緑の光線』と言う映画は、確かトリュフォー、と思っていたら、かみさんにロ メールと訂正されました。 　 　外国船も入ってくる港のある街に育ち、国内航路ですが、大きな客船によく乗り ました。最初のページにその頃の記憶が重なって、楽しい始まりになりました。 　 ＃よそのお部屋で息抜きしている私。 05155/05155 BYA12244 foucom RE^2:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/05 08:55 05144へのコメント 　仲間が増えてうれしいですね。分からないところは一緒に考えながら読んでいき ましょう。 　で、そんな所が出てきましたら、「自分で調べた限りではこうなのだが」、とい うのを付け加えて質問してはいかがでしょう。その方がみんなコメントを付けやす いと思うのです。たとえば、こんな感じ。 　 　『l.11 の formant ですが、辞書を引くとフォルマントとか形式素とか出てい て、どうもここの意味とは違うようです。どなたか分かる方いませんか。』 　『ここは qui formait の代わりかな。現在分詞にそんな用法があったような気が します。』 05158/05162 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/05 14:22 05151へのコメント おっと、P13 L11 の formantが残っていましたね(^_^) 。 これは動詞formerの語尾-er が-antに変化した現在分詞の形で、 ここでは形容詞と同じ働きをしています。簡単な文法書で 現在分詞の項を引くと、正確なことがわかると思います。 05164/05164 BYA12244 foucom RE^2:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/06/06 08:45 05158へのコメント 　ロメールの映画との関係は不明ですが、ジュール・ヴェルヌが Le Rayon-vert と 言うタイトルの小説を書いていました。少年少女向けの文庫シリーズに入っていま す。マウゥもそれを読んでこの言葉を知っていたのかもしれませんね。 05165/05165 QZJ07707 まにゅぽん RE:Onitsha P14質問 ( 3) 96/06/06 20:44 05131へのコメント RIE(江崎　リエ）さん： 　ようやくＰ１４を読みました。会社が早く終わった日に一日に１ページ。 次に進むまでに何とかＰ１６まで読むぞ。 　またまた質問です。Ｐ１４　Ｌ２５、Il pensait que c'etait cela, c'etait la premiere fois.　ですが、celaとはなにを意味しているのでしょうか、それから何が 初めてだと言っているのでしょうか。 よろしくお願いします。　　　　　　　　　　まにゅぽん 05167/05167 BYA12244 foucom RE^2:Onitsha P14質問 ( 3) 96/06/07 07:06 05165へのコメント >>celaとはなにを意味しているのでしょうか、それから何が >>初めてだと言っているのでしょうか。 　そう、それをもっと考えてみて下さい。先を急ぐ必要などまったくないのです。 　 　何度も何度も辞書を引いて、文法書も参照して、疑問の文は一日中反芻して、そ の上で尚不明の箇所は不明のまま心に留め置いて、少し読み進んではまた冒頭から 読み直してと、そんなふうにしてもう何頁かゆっくりゆっくり読んで、この美しい 文章が与えてくれるはずのイメージが自分の中に拡がっていくのを待ってみてはい かがでしょうか。 　 　その時こそ c'etais cela, c'etait la premiere fois は苦もなく了解されるで しょう。 05168/05171 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P14質問 ( 3) 96/06/07 11:56 05165へのコメント まにゅぽんさん、こんにちは。 ＞次に進むまでに何とかＰ１６まで読むぞ。 それでは、月曜日まで待ってましょう(^_^) って、私が土日に予定があるからですが。 しかし、ログが残るので、いつでもどこからでも参加できるのがパソ通 読書会のいいところです。マイペースで読んで、すごく古い部分を質問 するというのでも、全然かまいませんよ。遅れたからってがっかり しないで下さいね。 これまで以下の本を読んできましたが、クンデラ以外はデータ ライブラリに入っています。 Le ravissement de Lol V. Stein (Marguritte Duras) Les huit coups de l'horloge(Maurice Leblanc) Lupinシリーズのひとつ L'{cume des jours (Boris Vian) Les enfants terribles(Jean Cocteau) L'etranger(Albert Camus) Le petit Nicola (S{mpe) Exercices de style（Raymond Quneau　folio 1363) Une femme(Annie Ernaux 　folio2121) L'insoutenable l{g}ret{ de l']tre( Milan Kundera folio2077) Le petit Nicola と、今、落合さんが読書会をやっているアゴタの 「第３のうそ」は、初心者にも読みやすい本だと思います。 質問については、また後で(^_^)。 Rie 05169/05171 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitshaの翻訳書 ( 3) 96/06/07 11:56 05158へのコメント Onitshaの翻訳書が出ています。 「オニチャ」ル・クレジオ著、望月芳郎訳、新潮社２５００円。 私はきのう図書館で借りてきました。手元にあると、疑問点を確認するのには 役に立つと思います。 Rie 05278/05282 KFF01550 ジン RE^2:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/07/07 03:05 05139へのコメント 　こんな個所にちょっと印をつけました。 L9-L10 Le ciel et la mer etaient d'un bleu intense, presque violet. 「一体となった空と海とは、強烈に青かった。ほとんど紫に近かった。」 　　と、訳してみましたがどうでしょう。 　　de の後に、あえて un bleu としてあるので、空と海とがならんで一つの 強烈な印象の青色をなしている風景を思い描いてみました。どうでしょう？ 　ちょうどジロンド川の混濁した流れ（茶色）から抜け出て、青い海に出てく る。色彩が強調されてますね。 ** KFF01550/ジン <07/07> ** 05283/05283 KFF01550 ジン RE^3:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/07/07 17:40 05278へのコメント 　自己レスです。 　ごめんなさい。間違いを書いてしまいました。 　 L9-L10 Le ciel et la mer etaient d'un bleu intense, presque violet. ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 　この部分とほぼ同様の例文が出ていました。 　Il est d'un bon caractere. （彼はよい性格の人だ） 　 　ですから、ここは「空も海も強烈に青かった」となりますね。 　ということですので。申し訳ありません。 05279/05282 KFF01550 ジン RE^3:Onitsha P13 ?P15 ( 3) 96/07/07 03:05 05164へのコメント ＞ロメールの映画との関係は不明ですが、ジュール・ヴェルヌが Le Rayon-vert と ＞言うタイトルの小説を書いていました。 　ヴェルヌとロメールの映画との関係を言いますと、主人公の女性がたまたま海岸で、 このヴェルヌの小説のことを話している一団に遭遇するのです。ですから、ロメールの 映画のタイトルにもなった「緑の光線」とはヴェルヌの小説から来ています。 05214/05214 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/06/18 10:40 05131へのコメント Un long voyage P16 L19 membrure(n.f.) =（海）肋材、ビーム P17 L6 hanche (n.f.) =（主にpl) 腰 L28 fente (n.f.) =すき間 P18 L23 Il parlerait anglais, il は会ったことのない父親を指しています。 P19 L1 Geoffroy Allen 父親の名前です。un beau nom だとFintinは言っています。 L4 rentrer bredouille = （手ぶらで）帰る L9 embrun (n.m.) =（多くpl) 波しぶき L27 {coutille (n.f.) =（甲板の）昇降口 L30 flaque(n.f.) =水たまり L31 rafale(n.f.) =一陣の風 rafale de la plue = たたきつける雨 L31 caler = 固定する P21 L4 chilienne (n.f.) = L15 soupape (n.f.) =弁、パルプ L17 h{lece(n.f.) =スクリュー L20 passerelle(n.f.) =タラップ P22 L4 sceptique = 疑い深い人 L8 }clipser = 光をさえぎる、（天体が）食する まだl'eclair vert は見ることができないようですね。 L18 garnison(n.f.) =駐留 L20 gominer = ゴミナ（ポマード）をつける P23 L20 cascader = 滝のように落ちる P24 L17 aisselle(n.f.) =腋の下 L24 bombiner = 突進する L28 coffre(n.m.) =大箱 P25 L2 l'autre bout du monde アフリカを「世界のもうひとつの端」と言っていますね。 1948年、アフリカとフランスの距離感はこのくらいあったのですね。 05216/05219 BYA12244 foucom RE:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/06/20 08:52 05214へのコメント >>il は会ったことのない父親を指しています。 　まだ文章に現われていない対象を代名詞で指すのは、何らかの仕掛け無しには難 しいと思うのですが、いかがでしょう。 　 　Il parlerait..., il aurait..., et Maou ne serait plus sa mere. 　 　という一文の中で、所有代名詞 sa の指し示す主格は同じ文の中の il と考える のが最も妥当でしょう。とすると、il は mere の子供となり、すなわちファンタン ということになります。 　また接続詞 et は、ここでは『結果』を表わしていると思います。つまり、「 （かの地に着いたら）彼は英語を話すようになり、一人前の男のように眉間に皺を 刻むようになり、そうしてマウゥはもう彼の母ではなくなる」というのが僕の解釈 です。 　 　もしilが父親を指すとすると、ilで流れてきた文章の中でいつのまにかそのilの 中味がすり替わっていたということになり、それはそれで、小説の技法上興味深い ことになったのですが。 05221/05221 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/06/21 16:10 05216へのコメント foucomさん、こんにちは。 ＞まだ文章に現われていない対象を代名詞で指すのは、何らかの仕掛け無しには難 ＞しいと思うのですが、いかがでしょう。 私は Il parlerait l'anglaisを読んだとたんに、父親の黒い人影が頭に 浮かんだので、そのまま流してしまいましたが、おっしゃるとおり、 そうするとsa mere の整合性がつきませんね。 「そうか、foucomさんのいう通りだ」と思いながら、もう一度フランス語を 読み直してみました。 しかし(^_^) 、もう一度この段落全体を読むと、私には最初のilはやはり 父親に思えます。この段落の３行目のL'homme qui attendait が、最初に Fintanの意識の中で、「まだ父という名前を与えたくない代名詞」として 現れたような気がするのです。sa mere のsaの整合性はつかないままですが、 １２才の子が、英語を話す父に会うことを思って「将来英語を話すだろう、 大人の男のように眉間にしわを刻むだろう」と思うかな？というのと、この段落 は、まるごと父親のことを想像している部分と考えた方が、自然に感じら れるんですよね。 「そんな、あなた、文法を無視して」と思うでしょうね。 でも、il をFintanと取るのは、なんかすっきりしないんですよね。 もうちょっと、考えてみますね。 05227/05230 BYA12244 foucom RE^2:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/06/22 18:46 05221へのコメント >>１２才の子が、英語を話す父に会うことを思って「将来英語を話すだろう、 >>大人の男のように眉間にしわを刻むだろう」と思うかな？ 　まず、Comme un homme はilがファンタンだからこそ効く言葉で、ilが父だとする と、わざわざ言う必要の無い言葉になると思うのですが、いかが。 　 　それから、P.14にこうあったことを思い出してください。 　 　..., parce que c'etait aussi la derniere fois. Ils s'en allaient, jamais plus rien ne serait comme autre fois. 　 　まだいくつとは書かれていないにしろ、十からそう時を経ているとは思われない ファンタンはこの時、自分がいる子供の世界をそれと初めて意識すると同時に、す でに少年の世界へといやおう無しに押しやられようとしていることをも意識したの でしょう。そのことに覚える何故とはわからぬ哀しみと反抗が、この夜の彼の行動 を引き起こしたのだと思います。 　 　この時のファンタンには、大人の男のようにふるまう自分の間もない将来の姿が 見えていると思います。 05238/05238 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/06/27 16:11 05234へのコメント まにゅぽんさん、こんにちは。 私もまた図書館で「オニチャ」を借りてきました。読んでいる間は ずっと借りておこう(^_^) 。 さてP18.のIlですが、訳本では「あの人は英語を話すだろう。… マウはもう今までの彼のママではなくなるだろう」と訳していますね。 つまり、ilと sa mereのsaは別人と考えているわけです。どうしてか 理由はわかりませんが。 ちょっと忙しかったので、読み進みませんでしたが、ここは疑問の まま、先に行こうと思っています。マイペースですみません(^_^) 。 一緒に楽しんで下さるとうれしいです。 Rie 05280/05282 KFF01550 ジン RE^3:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/07/07 03:05 05227へのコメント 　Rie さん、foucom さん、今晩は。 　少し前から、暇を見つけて読んでいます。いつまで続くかわかりませんがよろしく お願いします。 例の個所についてですが、ぼくもRieさん同様に Ilをまだ見ぬ父親ととっています。 　というのは、このパラグラフは全体を通して父親のことが語られているからで、と くに疑問を覚えませんでした。 　ただ、確かにsa mereと来たとき、おやっと思わないでもありませんでしたが、つぎ の行に、 ＞L'homme qui attendait, la-bas, au bout du voyage, ne serait jamais son pere. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 　　　　　　　　　　 　とあったので、おそらくはこちらの行のほうとの兼ね合いであえてsa mereとして残 したのだろうと思いました。 　また、この部分を全体から眺めてみると、 ＞Il parlerait anglais, il aurait deux rides verticales entre les sourcils, ＞^^^ ^^^^^^^^^^ ^^^ ＞comme un homme, et Maou ne serait plus sa mere. L'homme qui attendait, ＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　^^^^^^^^ ＞la-bas, au bout du voyage, ne serait jamais son pere. ＞　　　　　　　　　　　　　^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^　　　　　　 ＞C'etait un homme inconnu, qui avait ecrit des lettres pour qu'on vienne ＞ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ＞le rejoindre en Afrique. 　冒頭はIlから始まるものの、次第にまだ見ぬ父親に焦点が絞られていく様がよく現れて ますね。どうやらIlと始めたのは、主人公が別人のような母親や見知らぬ父親を旅の中で 意識していくというこの物語全体の意識の流れに沿ったものだからだと思われます。 　いかがでしょうか？ 05284/05287 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:RE^3:Onitsha P16 ?P25 ( 3) 96/07/07 18:05 05280へのコメント ジンさん、おひさしぶり(^_^) 。 一緒に読んでくれてうれしいわ。 sa mere は、次の行のson pereとの兼ね合いから残ったという考え ですね。まあ、疑問点は少しそのままにして、先に行くつもりです。 また、同じような手法、もしくは疑問点が出てくるかもしれないし。 今後ともよろしく。 05239/05242 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 26?33 ( 3) 96/06/28 20:02 05214へのコメント Un long voyage P26 L5 pluies d'{toiles = 雨と降る流星 L7 se d{tacher = 離れる P15 fl{chette (n.f.) =投げ矢 L27 dunette(n.f.) = （船の）船尾楼 L28 Tenerife, Gran Canaria,Lanzarote テネリフェ島、グラン・カナリア島、ランサローテ島 いずれもカナリア諸島の島の名前です。これらの島はモロッコ、 西サハラの西の辺りにあります。目的地オニチャは、ナイジェリア のニジェール河口を北上したところにありますから、道は遠いですね。 P27 L3 b[bord (n.f.) =左舷 L4 baleine(n.f.) =クジラ L4 p{trifi{(e) = 固定した、石化した L5 criard(e) = 騒々しい、やかましい L26 minuscule = ごく小さい minuscule boutons = ごく小さい吹出物 L28 pleurnicher = （話）わけもなく泣く P28 L1 gale (n.f.) =疥癬 L1 b{douin(e) = ベドウィン族の L3 talc (n.m.) =タルカムパウダー L3 saupoudrer = ふりかける P29 L8 acajou (n.m.) =マホガニー L13 se consumer = 燃えつきる P30 L11 proie (n.f.) =餌食 L12 tressaillement(n.m.) =身震い L20 b{ant(e) = 大きく開いた P31 L1 Aurelia =フィンタンの祖母 L2 barre(n.f.) =棒、横木、（ここではｔの）横棒 L17 manguier (n.m.) =マンゴー（の木） mangue(n.f.) =マンゴー（の実） L21 varangue(n.f.) =（古）（旧フランス植民地で用いられらた）ベランダ L22 Ibusum ここが、これからジェフロワの家族が住む場所です。 L29 timbre(n.m.) =音色、響き L30 hutte (n.f.) =掘っ建て小屋 P32 L7 {corcher = （話）へたに発音する L18 igname(n.f.) =ヤマノイモ L29 coll}ge (n.m.) =中等学校 マウはジェノヴァの中学校に行っていたのですね。 05267/05267 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 26?33 ( 3) 96/07/04 08:56 05239へのコメント 　マウが暗唱する詩が誰の詩か、おわかりの方はいらっしゃいませんか。 　ファンタンのようにその音を楽しめたらよいのですが、イタリア語が読めないの でそれはかないません。 　Antigoneはここに名前が挙げられているAlfieriの作品(1783)でもあるのですね。 Marie StuartがSchillerの作品(1800)だったのはちょっと意外。 05268/05269 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 33?39 ( 3) 96/07/04 11:38 05239へのコメント Un long voyage P33 L16 timonier(n.m.) =舵手 P34 L11 {trave (n.f.) =船首 L14 fou (n.m.) =カツオドリ L14 fr{gate((n.f.) =グンカンドリ L15 filin (n.m.) =ロープ L28 libellule L29 mante (n.f.) =カマキリ mante religieuse = カマキリ L35 L8 oindre = 油を塗る L9 calamine (n.f.) =カラミン（軟膏のようです） L17 lianie(n.f.) =（plで）連祷 P36 L5 s'{ouillanter = 熱湯で火傷をする L14 accoster = （船が）横付けになる 船はダカールの港に着きました。 L22 arachide(n.f.) =ピーナツ ダカールはピーナッツと油のにおいに満ちていました。 P37 L7 haillon(n.m.) =（多くPlで）ぼろ着 L10 hair = 嫌う （i はトレマ） L13 {mpes{(e) = 堅苦しい L19 docker(n.m.) =（英）沖仲仕 L23 cohorte (n.f.) =一団 P38 L4 baril(n.m.) =小樽、バレル（＝159リットル） L9 s'abriter = 避難する、身を守る L10 ombrelle(n.f.) =パラソル L20 muezzin (n.m.) =（回教寺院の）祈祷時報係 L21 t]le(n.f.) =ブリキ L27 carrelage (n.m.) =タイル張りの床 P39 L1 tourmentatnt(e) =悩ましい L3 t{ton(n.m.) =（話）乳房 フィンタンは母が体を洗うところをそっと見ています。 L13 poul(n.m.) =脈 L15 rage = 錨地 L18 rigole = 溝 L22 ge`le (n.m.) =隷属状態 熱さ、ほこり、油とピーナッツのにおい、憲兵、ぼろを着た女、物ごいの子供 たち、奴隷を閉じ込めた監獄の跡。マウはこの街を嫌い、フィンタンは熱を 出します。 05272/05272 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 33?39 ( 3) 96/07/06 06:50 05268へのコメント 　P.35に出てくるBarbarieは、隣の読書会でこの前調べたばかりでした。こっちで も見かけて、わけもなく嬉しいのでした。 　 　ところで、同じ頁にあるla mer des IndesのIndesは西インド諸島を指し、すなわ ちこれでカリブ海を意味していると思うのですが、色々調べてみてもそのような例 がありませんでした。僕の理解に誤りがあるのでしょうか。 05281/05282 KFF01550 ジン RE^2:Onitsha P 33?39 ( 3) 96/07/07 03:05 05272へのコメント 　奴隷とゆかりがある場所に、東インド会社というのがありましたね。イギリス の東インド会社というのが有名ですが、フランスも遅れてやはりインドに同じよ うなものをつくったそうです。それで植民地主義時代には、多くの黒人奴隷たち がインドへ送られていたそうです。 　というようなことを聞いたことがあります。 　ぼくは、だから普通にインドではないのかな？って思たのですが…。 05301/05305 BYA12244 foucom RE^3:Onitsha P 33?39 ( 3) 96/07/10 09:01 05281へのコメント コメント数：1 　アメリカときたので西インドのことばかり追っていたのですが、ジンさんのコメ ントを読んで、compagnie commercialeのことを手始めに改めて色々と追って、よう やくmer des Indesが確かにインド洋であることが理解出来ました。 　テクストに出てくるサン＝ルイ、ゴレはいづれも奴隷売買に深く係わる場所で、 その主な「輸出」先は勿論西インドなのですが、新大陸発見と殆ど同じ時代に西洋 人に「発見」されたマダガスカルとその周辺の島々（レユニヨン、モーリス、コモ ール）へも農業労働力として「輸出」されたようです。これらフランスと縁の深い インド洋上の島々には、そもそも余り多くの人間がいなかったからです。　 　 17世紀前半のセネガルで黒人奴隷の売買を商売にしていたフランス人達のことを 読みながら、オニチャの理解も思わぬ所で深まりました。 05316/05318 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 40?45 ( 3) 96/07/14 10:51 05268へのコメント Un long voyage P40 L13 br~lure.(n.f.) =やけど、焼けるような痛み L17 fouetter = 鞭で打つ L17 contrema^tre(n.m.) =現場監督 P41 L6 {coutille(n.f.) =ハッチ L11 rouillem(n.f.) =さび L25 d{rouiller = さびを落とす 船賃が払えない黒人たちは、船のさび落としの仕事をすることで 船賃の代わりにします。 P42 L7 radeaul(n.m.) =いかだ L13 marteler = )金槌で打つ L19 marteau (n.m.) =槌 L20 b[che(n.f.) = タンク L21 hrasero (n.m.) =（スペイン）戸外で使う金属製の火鉢 L22 Peul(e) = フラニ族（セネガルからチャドにかけて散在する人種） des Ouolofs, des Mandiguesも部族の名前でしょう。 L25 th{i}re (n.f.) =ティーポット L26 ibis(n.m.) =トキ L27 brouhaha(n.m.) =ざわめき P43 L9 garde-corps(n.m.) =手すり L22 r{cif (n.m.) =暗礁 L24 naufrage(n.m.) =難破 faire naufrage = 沈没する、遭難する la c`te du Sierra Leone ではたくさんの船が難波したそうです。 地名を覚えるのが苦手なので、アフリカの地図を横に置いています。 シエラレオネはギニアの南隣の国ですね。 L26 le cap des Palmes = パルマス岬 L27 les Krous = クル族 L29 phare (n.m.) =灯台 L30 naufrageur(n.m.) =難船略奪者（偽信号で船を難破させて、漂流物を 略奪する） L31 pilleur(se) = 略奪者 L31 {pave (n.f.) =漂流物、漂着物 P44 L1 inlassablement = 飽きることなく L7 se faufiler = 潜り込む L12 cambouis(n.m.) =汚れた油 L22 socle (n.m.) =土台、ベース L29 stri{(e) = 筋のある visageの形容詞ですから、ここでは「しわの刻まれた」という感じ でしょうか。 P45 L1gerbe (n.f.) =束、束状のもの L1 embrun (n.m.) =（多くplで）波しぶき 05381/05381 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 46?53 ( 3) 96/07/26 14:04 05316へのコメント Un long voyage P46 L6 naufrage(n.m.) = 難破船 L7 lagunet(n.f.) =潟 L15 busqu{(e) = 鈎型の un nez busqu{ = わし鼻の L15 moustaches en croc = カイゼルひげ L18 d{ainl(n.m.) =軽蔑 P47 L19 douane(n.f.) =税関 L24 s'esclaffer = 高笑いする P48 L1 conqu{rant = 制服者 L8 brindille(n.f.) =小枝 L11 charrette (n.f.) =荷車 L16 cocher(n.m.) =御者 L21 pidgin(n.m.) =ピジン語、合成語 ピジンというのは本来は中国語まじりの英語ということのようです。 P49 L1 butte(n.f.) =小屋 L5 ferraille(n.f.) =くず鉄 L8 f|t(n.m.) =幹 L11 lame(n.f.) =波 L21 tremper = 濡らす L27 cr{pitanter = ぱちぱちいう マウとフィンタンは寄港地で海岸に出かけ、服を濡らしながら、海で 遊びます。 P50 L5 pirogue(n.f.) =丸木舟 L13 d{sapprobation(n.f.) =反対、不満 P51 L3 {pave(n.f.) =漂流物 L5 {courcher = 皮をむく アフリカの太陽は強く、二人の顔は日焼けで皮がむけてきます。 L9 d{piauter =皮をはぐ L10 impr{gner = しみ込む L16 grelotter = 震える 船に帰ってから、マウは熱を出してしまいます。 P52 L3 jet{e(n.f.) =突堤、防波堤 L19 m{andre (n.m.) =蛇行 L21 bomb{(e) =飛び出した son lit bomb{ なので、「でこぼこしたベッド」という感じでしょう。 L22 clairi}re (n.f.) =林間の空き地 L22 harde (n.f.) =群れ L23 cerf(n.m.) =鹿 une harde de cerfs = 鹿の群れ une troupe de cerfs という言い方もあります。 フィンタンが描くオニチャのイメージは、「マルセイユのおばあちゃん のベッドの上にかかっていた絵のような所、鹿の群れが休む森の中の空 き地、木々の間から緑の木漏れ日が射してくるような所」だそうです。 P53 L2 p{nombre (n.f.) =薄明かり L3 chiffonn{(e) = しわだらけの、疲れた シフォンというと、細かいしわしわの布地を思い浮かべますが、 熱が出た子供のようにしなーっと力ない様子をいうようです。 L4 d{fait(e) =乱れた cheveux d{faits = 乱れ髪 与謝野晶子の歌集も、翻訳されたらこうなる？ L12 boueux(se) = 泥の L16 pulsion (n.f.) =（精医）欲動（フロイト学説でのTrieb の訳語） ここでは、船を生物のように表現したいというニュアンスがあるようです。 L16 bielle(n.f.) =ロット軸 L25 t{ter = ( 乳を）飲む L29 {coutille (n.f.) =甲板の昇降口、ハッチ 05461/05463 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 54?57 ( 3) 96/08/14 15:57 05381へのコメント Un long voyage P54 L16 casque(n.m.) =ヘルメット 日射病予防のために、ヘルメットをかぶるように忠告されたのでしょうか、 マウは、ヘルメットの話が出るのを嫌がり、新しい麦わら帽子を買いました。 L18 ch[tain(e) = =栗色の L18 raid(e) = かたい L25 chaleur torride = 焼けるような暑さ soleil torride（灼熱の太陽）などと使うようです P55 L10 cale(n.f.) =船倉 L15 odieux(se ) = 憎むべき、大嫌いな Gerald Simpsonは母と出かけるし、父と同じイギリス人なので、 フィンタンは嫌っています。 L19 avoir la gorge serr{e = 胸が締めつけられる、強い不安にとらわれる L27 p{rorer = （軽蔑的に）長広舌をふるう P56 L2 UN LONG VOYAGE フィンタンは小説を書き始めます。小説のタイトルは この章のタイトルと同じですね。 L21 hamac (n.m.) =ハンモック L28 for\at(n.m.) =徒刑囚 P57 L7 Junge M. Heylings はフィンタンをこう呼びます。 どういう意味でしょう？ L12 ab^mer =傷つける L25 rigolade(n.f.) =ふざけること、ばかげたこと スラバヤ号では、イギリス士官の奥さんロザリンドの誕生パーティ 行われることになり、マウは大喜びです。 05467/05467 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 54?57 ( 3) 96/08/15 08:52 05461へのコメント 　ル・クレジオがインタビュー番組に出たときの対談を採録したAilleurs(Arlea刊) という、小さくて活字の大きな本があります。そこでル・クレジオは、『調書』以 前にも小説を書いていたと述べていますが、その最初のものは、父親に会いに行く アフリカ行きの船の船室で書かれました。タイトルはUn long voyageです。その時 彼は7歳だったそうです。 　ところで、スラバヤ号は1948年4月13日ハーコート・ポートに着きますが、1940年 4月13日生まれの作家ル・クレジオにとってこの日は8歳の誕生日にあたります。 05472/05473 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 54?57 ( 3) 96/08/16 00:16 05461へのコメント >>Junge >> M. Heylings はフィンタンをこう呼びます。 >> どういう意味でしょう？ 　蘭仏辞典に見つからなかったので、あれっ、と思いました。でもよく似た綴りの 言葉はあって、若いとか子供とか、そんな意味らしいと見当が付きました。あっ、 英語のyoungか。 　で、回答は独仏辞典にあります。最初にgarconとありました。 　 　ということは、M. Heylings、彼はドイツ人とだったのですね。 　 ＃ 5467でまだ読んでない所の事に言及してしまいました。ごめんなさい。 05478/05482 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P 54?57 ( 3) 96/08/17 15:18 05467へのコメント foucomさん、こんにちは。 「un long voyageを書いた」というところは、Grand chaier（落合さんの 読書会で読んだアゴタの本）の構造と同じかと思いましたが、ここでは ちょっとズレがありますね。しかし、書くことが憤怒や悲しみを慰める ことになるあたりは、同じ気持ちですね。わたしも手紙やら日記やら メモやら、やたらに書くタイプなどで、気持ちがわかります。 先の話に言及したことについては、気にしないで、とんどん書いて下さい(^_^) 。 Rie 05479/05482 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 58?64 ( 3) 96/08/17 15:18 05461へのコメント Un long voyage P58 L6 guirlande(n.f.) =花輪、花輪状のもの L6 ampoule(n.f.) =電球 L13 amuse-gueule(n.m.) =おつまみ、オードブル L14 ventilateur(n.m.) = 換気装置 L25 chenal(n.m.) =水路 P59 L4 dessaler = 塩抜きにする L7 {chouer = 浜辺に打ち上げられる L13 poutreller(n.f.) =小梁 L20 s'{ventaier = 扇ぐ P60 L3 rauque = しゃがれた 流れている音楽は、ビリー・ホリデイのSophisticated Ladyです。 この曲はこのごろ夫がよくかけるので、耳になじんでいます。 聞くとウィスキーが飲みたくなる、色気のあるしゃがれ声です。 L5 rampart(n.m.) =城塞 取り巻きに囲まれて、近づけない様子がよく出た言葉ですね。 L6 faufiler = すりぬける L10 Fitin avait honte. うちの息子も、パーティなどでいつもと違う私を見ていると ちょっといやそうな、心配そうな顔をしますね。男の子っていうのも、 なかなかめんどくさいものです。 L14 obsc}ne = わいせつな、みだらな L20 pain d'{pice =ライ麦、はちみつなどで作るアニスいりケーキ L26 renifler = 嗅ぐ L30 poivron (n.m.) =ピーマン ここでは赤ピーマンです。 P61 L13 ecoeur{(e) =吐き気を催した L26 contrefaire = まねる P62 L1 tabac blond = 黄色種系タバコ tabac brune というのもあって、blond のほうが軽いタバコのようです。 L3 taille (n.f.) =胴、ウエスト L28 balise L29 b[bord(n.m.) =左舷 L29 tribord (n.m.) =右舷 P63 L3 aigrelet(e)= 声がかん高い L19 ballot(n.m.) =（商品、衣類の）包み L23 bastingage(n.m.) =舷しょう、手すり L26 m{lop{e (n.f.) =単調な歌 P64 L13 cachalot(n.m.) =マッコウクジラ 05493/05493 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 65?66 ( 3) 96/08/19 09:57 05479へのコメント Un long voyage P65 L3 radel(n.f.) =泊まり地 L7 clairsem{(e) = まばらの、（髪の）薄くなった フィンタンは父親と対面しました。父はマウにキスし、 フィンタンとは握手します。 L16 cabossee{(e) = へこんだ L16 pare-brise(n.m.) =フロントガラス P66 L2 Tu vas bien,boy ? 父の最初の呼びかけはboy です。彼の方も、わが子という実感に 乏しいようですね。 ここで１章は終わります。 05528/05528 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 69?76 ( 3) 96/08/31 15:48 05493へのコメント Onitsha P69 L1 guetter =待ちこがれる L1 varangue(n.f.) = ベランダ L7 affluente(n.m.) =支流 L9 aval(n.m.) = 下流 L12 d{rive(n.f.) =漂流 L16 butte (n.f.) =小高い丘 L17 amont (n.m.) =川上、上流 P70 L1 {branler = 揺り動かす L31 vacarme (n.m.) =騒音 P71 L1 t`le (n.f.) =ブリキ L8 Ozoo = オゾー これが現地での nom de la pluieなのですね。 子供のころ、台風の来た日に、雨や風を見て興奮した気分を思い出します。 L11 {coper = くみ出す L15 tremp{(e) = 濡れた P72 L12 crapaud (n.m.) =ヒキガエル L15 hangar(n.m.) =物置、倉庫 L25 lacet (n.m.) =ひも P73 L2 combler = 埋める L3 amibiase (n.f.) =アメーバ症 L4 d{molir = 壊す、だめにする ふたりがオニチャについてから２か月、マウはアメーバ症にかかり、体が 弱っているようです。 L5 lucidit{ (n.f.) =正気、覚醒 L10 charpente (n.f.) =木組み L13 g]ne(n.f.) =気づまり、気まずさ、とまどい L18 m{fiance(n.f.) =不信 父子の仲はうまくいってないようですでね。 L26 comptine(n.f.) =（子供の遊びで鬼などを決めるための）はやし歌 L26 ritournelle (n.f.) =反復される歌の一節 P74 L13 laiton(n.m.) =しんちゅう L15 diarrh{e(n.f.) =下痢 P75 L8 Porco inglese =大嫌いなイギリス人 これは、訳本の注に載っていました。 L10 Don Benito = ムッソリーニ これも訳本の注にありました。 L12 boucherie (n.f.) = 肉屋、屠殺場 L17 sur-le-champ = ただちに、すぐに P76 L1 d{pit(n.m.) =恨み、くやしさ マウはオニチャに来ることをずっと夢見ていたにもかかわらず、 現実の生活は、想像とはまったく違ったようです。 05558/05558 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 69?76 ( 3) 96/09/04 22:32 05528へのコメント >>P75 >>L8 Porco inglese =大嫌いなイギリス人 >> これは、訳本の注に載っていました。 　伊仏をひいてみたら porc anglais と分りました。 　porc にどんな意味合いが込められているのかは、仏和辞典でも充分に察せられま す。 05624/05627 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 77?81 ( 3) 96/09/16 20:23 05528へのコメント Onitsha P77 L1 Ibusun = イブスン フィンタンの家のある地名です L3 embouchure (n.f.) =河口 L5 butte(n.f.) =小高い丘 L6 @ perte de vue = 見渡す限り L11 gorille (n.m.) =ゴリラ gorille de plaie = 草原ゴリラ 山に住むゴリラとは別種ということでしょうか。 P78 L4 sous peine de = （違反すれば）罰を受ける条件で L4 invectiver = 罵る ここでは、女の子たちの水浴びや洗濯をのぞいているを見つかると ののしられたり、ぶたれたりする、ということですね。 L5 d{nouer = ほどく L11 brume (n.f.) =もや L15 Bony = ボニー 漁師の息子で、フィンタンの最初の友達のようです。 L16 chevrette (n.f.) =小エビ L25 pote(n.m.) =（俗）友達 L25 cr{mon = ちくしょう L26 juron (n.m.) =罵り言葉 ボニーはピジン語と、フランス語を少し話し、フィンタンに英語のありと あらゆる悪い言葉を教えてくれます。 P79 L9 gangr}ne (n.f.) =えそ L13 fourmi (n.f.) =アリ L15 f{rocement = すさまじく L19 plante(n.f.) = 足の裏 L20 semelle (n.f.) =くつ底 L21 fameux(se) = 例の フィンタンはポニーと同じように、裸足で外を歩くようになりました。 L27 perdrix (n.m.) =ヤマウズラ L28 d{busquer = 狩り出す L28 pintade (n.f.) =ホロホロチョウ P80 L4 faucon (n.m.) =ハヤブサ ジェフロワは、ハヤブサを銃で撃ち落とします。それを見ていた ボニーは、「ハヤブサは神だ」といって怒ります。彼らの言葉で Ugo といい、それはボニーの祖母の名前でもありました。 L20 termite (n.m.) =（英）シロアリ L21 termiti}re(n.f.) =シロアリの巣 L23 aire(n.f.) =場所 L24 craquel{(e) = ひびの入った L30 br}che(n.f.) =割れ目、大きな穴 フィンタンは一人で遠出し、草原の中のシロアリの巣のある場所まで やって来ます。急に怖くなったのか、独りぼっちだと感じたせいか、 フィンタンは突然、シロアリの巣を棒でたたいて壊し始めます。 P81 L2 larve(n.f.) =幼虫 L24 sauterelle(n.f.) =キリギリス L25 ravag{(e) = 荒れた いつのまにかポニーが来て、フィンタンがシロアリの巣を壊したのを見 ていました。ポニーはシロアリも神だといって怒ります。シロアリは キリギリスの番人なので、シロアリがいないと世界は荒れ果ててしまう というのです。 この事件以来数週間がたちますが、ポニーはフィンタンの家に来ません。 L28 embarcad}re (n.m.) =桟橋 L29 pirogue (n.f.) =カヌー 05637/05640 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 82?86 ( 3) 96/09/19 20:25 05624へのコメント Onitsha P82 L10 randonn{e (n.f.) =遠出 L11 brousse(n.f.) = 奥地 L13 chatoyant(e) =光線によって色合いが変わる L13 v{n{neux(se) = 毒のある L20 inventaire(n.m.) =在庫調べ P83 L2 rodomontade(n.f.) =からいばり L4 igname (n.f.) =ヤマノイモ 馬に乗ってジャングルの奥地にいったり、エキゾチックな花や猛獣との 出会いをイメージしていたマウにとって、現実のアフリカは想像とは 全くちがうものだったようです。 L11 escarpin(n.f.) =パンプス L12 boy (n.m.) =（植民地の）若い使用人 L16 v{tuste = 老朽化した L20 torride = 焼けるような L21 r{sident(n.m.) =弁理公使 どういう地位かピンと来ませんが、政府の高官のようです。 L25 cheville(n.f.) =くるぶし P84 L5 collation(n.f.) =おやつ、間食 L6 foufou = ？ どんな料理でしょう？ L7 goyave (n.f.) =グアバ L12 forcat(n.m.) =囚人 L15 entrav{(e) = 足かせをはめられた P85 L26 rotin (n.m.) =籐の茎 fauteuil en rotin = 籐のいす L28 jacasser =ぺちゃくちゃしゃべる P86 L6 d{dain (n.m.) =軽蔑 弁務官のシンプソンの家に招待されたマウは、そこで炎天下に働かされる 黒人の囚人たちを見て、「食べ物や飲み物をやらなくては」と声をあげて しまいます。このことで、夫を含めた白人仲間からは中間はずれにされて しまうようです。 05670/05670 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 87?89 ( 3) 96/09/25 08:52 05637へのコメント Onitsha P87 L12 socle (n.m.) =台座 L12 brindille (n.f.) =小枝 L13 vert{bral(ale) = 脊椎の colonne vert{brale = 脊椎 ボニーとフィンタンはオメルン川の岸辺の赤土を使って土人形を 作ります。ボニーの作る男女像には、性器もちゃんとついています。 P88 L2 circoncis(e) = 割礼を受けた L20 scierie (n.f.) =石切り工場 L29 Orun = オルン ボニーの世界の最高神の名前のようです。 L30 d{combre = 廃墟 作った像は太陽の熱で乾かして固くしますが、雨が降ると土に戻って しまいます。 P89 L2 Shango = シャンゴ ジャンゴが太陽を殺してしまったということは、ジャンゴは雨の神 でしょうか。ボニーの世界には、たくさんの神がいるようです。 L2 Jakuta = ジャクタ 「石を投げる男。彼が太陽を埋めてしまった」とボニーは言っています。 L3 enservelir = 埋もれさす 05681/05683 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 90?93 ( 3) 96/09/26 19:40 05670へのコメント P90 L6 Oya = オヤ、la m}re des eaux( 河の母） L6 Asaba =アサバ le grand serpent（大蛇） L7 faille (n.f.) =裂け目 L10 plantain(n.m.) =（植）オオバコ L15 bataillon (n.m.) =（軍）大隊 P91 L1 bordereau(n.m.) =明細書 L1 injonction (n.f.) =命令 L5 cassonade(n.f.) =粗糖 L7 cantine(n.f.) =旅行用荷物箱 L13 tambour (n.m.) =円筒 L14 bis(e) = 灰褐色の L20 s'aloudir = 鈍重になる トガケが主語ですから、動きが鈍くなる、くらいの意味でしょうか。 L23 raidillon (n.m.) =急な坂道 L26 pleurnichard(e)= 泣くような L30 margouillat = ? P92 L9 il {tait au coeur m]me de son r]ve, フィンタンにとって、オニチャは想像通りの場所だったようです。 L12 affluer = 流れ込む L12 refluer = 後戻りする、逆流する L19 trap}se(n.m.) = 台形 L25 {par= {part(n.m.) = （建）横材 ここでは、「空に縞模様を描いて」いるので、雲の筋か稲妻を比喩的に 言っているようです。 P92 L15 tr{pidation (n.f.) =振動 毎夕、あたりには住民が奏でる太鼓の音が聞こえてきます。 L25 vacillant(e) = 揺れる 05735/05737 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 94?98 ( 3) 96/10/06 23:03 05681へのコメント P94 L5 clisser = （セミなどが）鳴く L6 crapaud(n.m.) =ヒキガエル L17 convoiter = （みだりに）欲しがる L20 le roman de Margaret Mithcell マウは、マーガレット・ミッチェルの小説が愛読書だったようです。 P95 L3 chamarr{(e) = 飾り立てた L4 catafalque (n.m.) =棺台 L14 Gymnop{dies, Gnossiennes 訳本によると、これはエリック・サティの初期のピアノ曲だそうです。 当時「エリック・サティを知っている、または弾く女性」というのにどういう ニュアンスがあるのかわからないのですが、何かあるのでしょうね。 女性がクラブに入ってきてピアノを弾くというのは「はしたない」という かんじなのでしょうか、彼女のまわりにはクラブのボーイたちが集まっ てきます。 P96 L3 intermittent(e) = 断続的な L6 entrouvert(e) = 少し開いた L16 nourrice(n.f.) =乳母 P97 L1 Mero& = le dernier royaume de Nil メロエ ＝ ナイルの最後の王国。ジェフロワはアフリカで、この王国 のことを調べたかったようです。 L15 candidature (n.f.) =候補 P98 L3 le nom qu'elle avait choisi @ cause de l'Irland アイルランドゆえに（を考えて）つけた名前 訳本によると、Fintanというのはアイルランドの神話上の英雄の名前 だそうです。 L5 s'enlire = はまり込む マウはここにくるためにたくさんの苦労を重ねてきたのにtout {tait si banalと考えます。 05799/05809 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 90?93 ( 3) 96/10/14 08:39 05676へのコメント >>L30 margouillat = ? 　アフリカのサヴァンナに棲むトカゲ、だそうです。 05800/05809 BYA12244 foucom RE:Onitsha P 94?98 ( 3) 96/10/14 08:39 05735へのコメント >>L20 le roman de Margaret Mithcell 　『風と共に去りぬ』、ですか。クンデラの時の『アンナ・カレーニナ』同様、と まどいを感じました。彼女達が持ち歩くにはいささかbanalでは、と。 　 >>女性がクラブに入ってきてピアノを弾くというのは「はしたない」という >> かんじなのでしょうか 　イギリスのクラブは男性だけの所、と言うよりは女人禁制と聞いた覚えがありま す。それから、ここは音楽やおしゃべりを楽しむ場所でもないようですね。このピ アノはただのインテリアで、決して弾かれないはずのものだったのでしょう。でも どうして、mais en plus elle jouait de la musique!、と!マークまで付けて言わ れるのか、了解出来かねるところです。 　ところで、サティが日本で知られるようになったのは1977年か1978年頃、バルビ エのレコードが入って来てからのことと覚えています。その4、5枚組のアルバムは 間もなく国内版も出て、それからは高橋悠治（字を間違えていたらごめんなさい） や高橋アキを始め、色々な人の演奏を楽しめるようになりました。フランスでも、 マイナーな作曲家だったのではないかと思います。ただしルイ・マルの1963年の 『鬼火』では、全編でジムノペディとグノシエンヌが聞こえてきます。 >>P98 >>L3 le nom qu'elle avait choisi @ cause de l'Irland >> アイルランドゆえに（を考えて）つけた名前 　Geoffroy Allenはアイルランド出身なのでしょうか。 　尚、1935年春の時点でアイルランドはまだ完全な独立を果たしていないようです から、ingleseと言われても誤りにはなりません。 　 #ようやく追い付きました。 05812/05812 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P 94?98 ( 3) 96/10/15 16:54 05800へのコメント foucom さん、こんにちは(^_^)。 ＞　『風と共に去りぬ』、ですか。クンデラの時の『アンナ・カレーニナ』 ＞同様、とまどいを感じました。彼女達が持ち歩くにはいささかbanalでは ＞と。 若いマウは、スカーレットのような奔放で情熱的な性格の女性に憧れた、 またはレッドバトラーとのような恋にあこがれていたのでしょうね。 　 ＞イギリスのクラブは男性だけの所、と言うよりは女人禁制 なるほど。「ピアノを弾くこと」ばかりに考えが行っていましたが、 イギリスのクラブ、しかも時は1948年でしたね。 Rie 05823/05823 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P 99?P103 ( 3) 96/10/17 17:20 05735へのコメント P99 L1 L'Afrique br~le comme un secret 「秘密のように燃える」というのは、おもしろい表現ですね。 L5 le visage sculpt{ des marques itsi, le visage masqu{ des Umundri 「イツィの印が彫られた顔、ウムンドリの面をつけた顔」 このアフリカの人々の顔が、ジェフロワの「夢」だそうです。 この章は字組みも変わって、ジェフロワのことを語る章のようですね。 L10 Chuku = チュク 訳本によると、イボ族の最高神＝太陽だそうです。 P100 L5 pirogue(n.f.) =カヌー、丸木舟 L11 ibo = イボ語 L12 yoruba = ヨルバ語 L13 hautain(e) = 尊大な、いばった L14 @ la file indienne = 数珠つなぎに L17 s{cheresse(n.f.) =乾燥 L17 Umundri = anc]tre L18 Ndinze = initi{ L19 Chuku = le soleil P101 L9 Ndri = ンドリ、祖先 「ウムンドリの民のあるものだけが、祖先ンドリの印、 太陽の印を持っている」 L14 Eze Ndri これが、最初の祖先の名前です。ここからはMoisesというおじいさんが 語るpremier Eza Ndriの物語（草創の神話のようなもの）です。 L20 fourmili}re L21 mar{cage(n.m.) =湿地 L25 forge (n.f.) =鍛冶 L25 braise(n.f.) =炭火 L28 Aze Igwe = le dos du ciel チュクから送られたエリとナマクの食べ物です。 P102 L26 koko = ココ ヤマノイモ同様、根が食物になるようです。 P103 L8 saupoudrer = ふりかける、まぶす 05877/05882 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P104?109 ( 3) 96/10/29 16:21 05823へのコメント P104 L2 gercer = ひび割れさせる L8 r{sonner = 反響する L15 lani}re(n.f.) = （革の）ひも L20 plante(n.f.) =足の裏 P105 L1 corne(n.f.) =（皮膚の）たこ 靴を履かなくなったフィンタンの足の裏は、固くたこのようになりました。 L13 t`le(n.m.) =ブリキ板 L14 embarcad}re (n.m.) =桟橋、埠頭 L16 pirogue (n.m.) =カヌー L19 amont (n.m.) =川上 P106 L5 cauris (n.m.) =タカラガイ ボニーとフィンタンは、洗濯したり水浴びしたりする女の子をのぞきに いきます。ボニーの好きな子は、タカラガイのネックレスをしています。 L12 prostitu{e(n.f.) =売春婦 L18 {pier = こっそり見る L20 h{ron (n.m.) =アオサギ L28 aff~t (n.m.) =待ちぶせ P107 L19 dilater = 拡大させる ses yeux dilat{s = 大きく見開かれた目 P108 L11 cern{(e) = 隈のできた P109 L2 d{livrance (n.f.) =解放 フィンタンはアフリカに溶け込み、少しずつ大人になっていくのに、 マオの生活は何も変わらないようですね。 05939/05940 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P110?118 ( 3) 96/11/12 15:12 05877へのコメント P110 L10 fourni(e)= 豊富に備わった L10 arch{ologie (n.f.) =考古学 L10 anthropologie (n.f.) =人類学 L15 marge (n.f.) =（本などの）余白、欄外 en marge de = ?のらち外に P111 L3 s{duisant(e) = 魅力的な L9 consulat (n.m.) =領事館 L12 incrust{(e) = はめ込まれた L13 destructeur(trice) = 破壊者 Njawhaw （ンジャワウと読むのかな？）というのは人の名前でしょうか。 L15 charpente (n.f.) =骨組み L16 termite (n.f.) =シロアリ L16 rafistoler =（話）ざっと修理する L17 zinc(n.m.) =亜鉛 L23 tabouret(n.m.) =腰かけ L24 baoul{(e) = バウレ族の L24 bantou(e) = バンツー族の L25 fang = ファン族の L26 {b}ne (n.f.) =黒檀 P112 L6 oblique = 斜めの L7 incis{(e) = 切開された L9 effil{(e) = ほっそりした L12 scl{rotique (n.f.) =（解）（目の）強膜 強膜といわれても、どこだかわかりませんね。 P113 L3 canulas(n.m.) =（話）かつぐこと、デマ L5 incognito = 身分をかくして、お忍びで L11 casque Cawnpore Cawnpore はメーカー名か人名でしょうか？ L16 Haoussas = ハラサ族 L18 peul(n.m.) =フラニ語 P114 L16 Evinrude =エヴィンルード モーターの商品名か会社名のようです。 L21 fr`ter = 軽く触れる L22 {cueil(n.m.) =岩礁、暗礁 L25 axe (n.m.) =軸 P115 L2 {coper = 汲み出す L3 marinier (n.m.) =船頭 L16 cambr{(e) = 反った L17 cicatrice (n.f.) =傷跡 L24 harpon(n.m.) =銛 L29 f{rocit{(n.f.) =獰猛、残忍 P116 L9 tourbillon (n.m.) =うず L15 s'amonceler = 寄り集まる L26 se recroqueviller = 体を縮める P117 L2 calebasse(n.f.) =ひょうたん L30 bu{(e) = （蒸気で）くもった 街の反対側に住むサビン・ローズは、西アフリカの考古学や人類学の蔵書、 仮面のコレクションを持ち、植民地のイギリス人社会になじまない変わり者 のようです。フィンタンは彼の家をよく訪ね、河に銛打ちに行くボートに 乗せてもらったりもします。 05941/05942 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P119?122 ( 3) 96/11/13 18:09 05939へのコメント P119 L5 forcat (n.m.) =徒刑囚 L7 succion(n.f.)吸い込み、吸引 P120 L1 nagu}re = 少し前、最近 L5 enlis{(e) = はまり込んだ L7 hirsute = （ひげなどが）もじゃもじゃの P121 L26 cadenc{(e) = 調子をとった 鎖につながれた徒刑囚の一団。その中に、ボニーのおじさんもいます。 05945/05947 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P123?131 ( 3) 96/11/14 19:57 05941へのコメント P123 L6 tulle(n.m.) =（織）チュール L8 margouillat = ？ L9 crissement (n.m.) =きしみ ここでは虫の声ですね L10 furtif(ve) = ひそかな L19 tressaillir = 震える P124 L24 faience (n.f.) =ファイアンス陶器 P125 L2 cafard (n.m.) =ゴキブリ L9 torche {lectrique(n.f.) =懐中電灯 P126 L28 aisselle(n.f.) =腋の下 L31 lat{rite(n.f.) =紅土 P127 L17 hanger(n.m.) =倉庫 L20 agr{ment(n.m.) =楽しみ、娯楽 jardin d'agr{ment = 鑑賞用の庭 L23 tambouriner = こつこつと叩く L27 {tron (n.m.) =糞 L30 enfarin{(e) = 白い粉をまぶした P128 L2 nain (n.m.) =小人 L2 croc-en-jambe (n.m.) =足かけ P130 L3 oursin (n.m.) =ウニ L5 incendier = （文）真っ赤に染める L5 serre(n.m.) =丘陵 L6 impalpable = 漠然とした、触知しがたい L16 v{tuste = 老朽化した P131 L19 enivrant(e) = 陶然とさせる L19 apaisant(e) = 安心させる、落ち着かせる 05977/05978 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P132?136 ( 3) 96/11/20 15:10 05945へのコメント P132 L1 harmattan(n.m.) =（アフリカ）ハルマッタン（サハラ砂漠や西アフリカ で吹く熱い乾燥した東風または北東の風） L4 blue d'azur = コバルトブルー L13 four(n.m.) =かまど、天火 L19 insolent(e) = 無礼な L21 {tayer = 補強する L21 s'effondre = 崩れ落ちる P133 L1 indign{(e) = 怒った、憤慨した L15 d{garni(e) = 失った ここでは、頭頂がうすくなっているということですね L19 v{h{mence (n.f.) =（文）激しさ L25 Nouba = ヌバ族 「ヌバ」というタイトルの写真集がありましたね。だれか、有名な人の 写真だと思うのですが、ご存じの方、いますか？ L28 capillarit{ (n.f.) =毛細管現象 毛細管現象によって、地下の水流が湧水になっているところを見つけた ということのようですね。 P134 L3 bribe(n.f.) =（おもにplで）（会話の）断片 L7 Osiris = オシリス（古代エジプトの神。死と復活の神） L8 Pharaon = ファラオ（エジプトの王の称号） L8 sac(n.m.) =（占領した都市での）略奪 L10 mercenaire(n.m.) =傭兵 L11 scribe(n.m.) =（古代エジプトなどの）書記 ジェフロワはメロエの黒い女王の足跡を辿るのに夢中のようです。 L17 Geir =ゲイル ゲイル河のほとりの街が、新しいメロエ国になった L20 Hesperiou Keras = la Corne de l'Ouest, 西の角 L21 Th{on Ochema = le Char des Dieux、神々の戦車 L29 @ la h[te = いそいで P135 L2 NIGEIRA METROPOLIS = ニゲイラ・メトロポリス（黒い女王の都） L11 f{brile = ひどく興奮した L31 constriction(n.f.) =締めつけられる感じ エジプト神話の知識があると、おもしろく読めそうですね。 私は美術に興味があって、エジプトの美術品に登場するモチーフが知りたくて 神話の本を読んだことがありますが、詳細は忘れてしまいました(^_^) 。 折々に、そうした予備知識もつけ加えられたらといいなと思っています。 05980/05980 BYA12244 foucom RE:Onitsha P132?136 ( 3) 96/11/20 23:26 05977へのコメント >>「ヌバ」というタイトルの写真集がありましたね。だれか、有名な人の >>写真だと思うのですが、ご存じの方、いますか？ 　Riefenstahl, Helene (dite Leni). 　 ^^^^ 06018/06018 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P137?141 ( 3) 96/11/29 14:25 05977へのコメント P137 ここからはP99 と同様の行組になって、ジェフロワのアフリカ への思いが語られます。 L1 tatouage (n.m.) =入れ墨､ 彫り物 L2 embl}me(n.m.) =紋章 L7 Ogo = オゴ = 鷹の翼と尾 若い男の頬に入れられた入れ墨を、アグジャバの人達は「オゴ」と呼ぶ L11 Dieu Chuku =チュク神＝太陽 L17 Livre des Morts = 「死者の書」 一時ブームでしたね。平凡社世界代百科事典によると、「古代エジプトに おいて死者の復活と永生の獲得を助ける葬礼文書のひとつ。新王国時代（前 16世紀）以降パピルスに記されて副葬されたものを指す」そうです。 L19 Dieu Shu = シュウ神（エジプトの太陽神ラーと天空の女神ハトホル から生まれた神） L19 si}ge (n.m.) =座 P138 L1 chi = チ =魂 L2 Anyangu = アニアング= 血のいけにえを捧げる太陽神 L9 Anu = アヌ= 太陽 ベヌエ川の岸辺のジュクンの民は太陽をアヌと呼ぶ L13 Iunu = イウヌウ = 太陽 ヘリオポリスの王の名。太陽を意味する L15 {blouir = 目がくらむ L19 Anyara =アニアラー ＝ラーの息子 北のアダマワの民は、太陽をアニアラーと呼ぶ L20 Anyanu = アニアヌウ ＝ アヌウの目、バイブルでOnと名づけられた もの 南のイボの民は、太陽をアニアヌウと呼ぶ L26 cit{(n.f.) =（古代の）都市国家 「アヌウの都は、オシリス同様、神である アヌウはオシリス同様、神である。アヌウはラーである。 アヌウはラーである。母はアヌウ、 父もアヌウ、アヌウはアヌウから生まれたアヌウ自身である」 L26 Osiris =オシリス神 平凡社世界代百科事典によると、「古代エジプトの神。死と復活の神。 冥界の支配者。起源は春ごとに復活する植物（特に穀物）の霊の神格化 されたものと見られ、ナイルの増水の神ともされたが、王権理念と結び ついたオシリス神話の形成によって、エジプト人の来世信仰の中核に 発展し、太陽信仰と並ぶエジプト宗教の基本要素となる」という神だ そうです P139 L25 coffre(n.m.) =大箱 P140 L9 Set =セト（古代エジプトの神。オシリスの弟だが、兄を嫉んで殺害する。 兄は復活して永生を得、冥界の王になる） L11 complice =共犯者 L11 sceller = 密閉する L29 p}re d'Ale =アレの父 = 大地 L30 p}re d'Amodi Oha = =アモディ・オハの父 = 稲妻 P141 L2 Ongwa = =オングワ = 月 太陽神にいろいろな名前がついていますね。調べついでに 平凡社百科事典でエジプトの宗教について調べてみました。 「宗教は社会のあらゆる分野を支配している。多神教で、自然現象、天体 動物、石、樹木など、人知を越えたあらゆるものに神性を認めて神格化し、 部族、村落、都市、州ごとに守護神を持っている（後略）」 というわけで、神様はたくさんいるし、それぞれの部族が自分たちで 名前をつけているわけですね。 06025/06025 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P142?149 ( 3) 96/12/01 10:04 06018へのコメント P142 L6 d{combre (n.m.pl) =廃墟 L11 forgeron(n.m.) =鍛冶屋 L11 tisserand(e) = 織工 L12 potier(n.m.) =陶工 P143 L5 Candace =カンダス メロエの黒い女王の名前のようです L6 bourge = 片目の L9 Strabon =ストラボン 人名のようですが、どういう人かはわかりません。 L10 Amanirenas = アマニレナス（黒い女王の本当の名前） L24 apparat (n.m.) =華麗 L24 palanquin (n.m.) =（東洋の）輿 L25 dais(n.m.) =天蓋 L26 pr]tre = 祭司 L29 horde (n.f.) =群れ、一団 L29 affam{(e) = 飢えた P144 L3 Khenti Amenti = ケンティ・アメンティ オシリス神の別名のようです。 L4 diad}me(n.m.) =王冠 L8 Maat = マアト L8 b{lier (n.m.) =雄羊 「マアトは神々の父、スカラベの触角を持つ雄羊」という説明があります。 マアトを平凡社世界百科事典で調べてみました。「古代エジプト人が 『創造神によって最初に定められた宇宙の秩序』を指した言葉。エジプト 人の世界観の基本概念をなす。「秩序」のほか、時に応じて「正義」 「公正」「真理」「真実」「善」とも訳される。創造神である太陽神 ラーの娘とされ、頭上にマアトを意味する羽をいただく女性として表現 される」とあります。大分イメージが違いますね。 L9 Ankh = アンク = 生命を示す図柄 L10 Usr = ウスル = 力を表す言葉 L21 vip}re(n.f.) =クサリヘビ P145 L9 insigne(n.m.) =記章 L11 b{tyle(n.m.) =霊石 L19 radeau(n.m.) =いかだ L22 disque(n.m.) =円盤、ここでは太陽をさしています L27 abysse(n.m.) =深海、深淵 P146 L9 assouvir = （文）（欲求などを）満足させる L11 Aton = アトン神 ここに集まったメロエの民は、「カスの最後の住民、アトンの息子、 太陽の最後の神官たち」と表現されています。 そこでアトンも平凡社世界百科事典で調べました。アテンとも言うそうです。 「古代エジプトの太陽神。もともとは天体としての太陽（日輪）そのもの を指したが、新王国時代になって、太陽神の一人として神格化された。 （中略）他の神々と違い、祭祀の対象としての神像を持たず、露天の祭壇 の前で太陽そのものが礼拝された」 L23 naviguer = 航海する L30 songe (n.m.) =（文、古）夢 P147 L21 rugir = 吼える L24 affluent(n.m.) =支流 P149 L6 hotte(n.f.) =背負い籠 SUB:Onitsha P142?149 ストラボン P143 ＞L9 Strabon =ストラボン ＞ 人名のようですが、どういう人かはわかりません。 と書いたら、「ストラボンおじさんは、有名な地理学者では？」という メールをもらいました(^_^) 。えっ、そんな有名人？というので、 例によって、平凡社世界百科を引きました。以下は私のまとめです。 「ストラボン 前64か63?後23ころ。ローマ時代のギリシャ人歴史家、 地誌家。小アジアのポントス生まれ。ローマ、アレクサンドリアに長期 滞在し、イタリア、ギリシア、エジプト、小アジアの各地を旅行しながら 見聞を広めた。著作の「地理書」17巻はゲオグラフィアと称された書物では 最古のもので その大部分が現存することから、今日では地理学者と 呼ばれることが多い。「地理書」第17巻では、エジプト、エチオピア、 北アフリカが取り上げられている」 ジェフロアは、この「地理書」を読んだのですね。 06046/06050 VYZ00153 酒井　裕美 RE:Onitsha P142?149 ( 3) 96/12/05 11:46 06025へのコメント RIEさん、こんにちは。 ジョフロワの段は、一人で読んでいるとさっぱりわからなくなってしまいます。 名前が交錯して、ギリシャ神話を読んでいるよう。 RIEさんのアップを待っていました。 改めて読み直します！ 06065/06067 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P150?155 ( 3) 96/12/10 01:10 06025へのコメント コメント数：1 P150 L1 en personne = 自ら、自分で L3 vautrer = 寝転がる L8 ponton (n.m.) =船橋 L16 blinder = （船を）綱板で覆う L17 cuirass{(n.m.) =装甲艦 Fintanは Rodes,Okawho,Oya と、George Shotton号を見に行きます。 P151 L7 h{ron(n.m.) =アオサギ L15 jujus = ？ P152 L3 erre(n.f.) = （海）航行速度 avancer sur son erre = 惰性で進む L14 tr{pied (n.m.) =三脚台 L15 mouiller =（海）停泊する、投錨する L22 nu{e(n.f.) =（文）群れ L28 d{daigneux(se) = 横柄な、ばかにしたような P153 L18 broussaille (n.f.) =（主にplで）やぶ L22 lame(n.f.) =（木の）薄板 L27 dunette (n.f.) =（海）船尾楼 L28 tronc\on(n.m.) =一部分 L29 enchev]trement(n.m.) =もつれさせること L29 t`le(n.f.) =鋼板 P154 L1 baroque = 風変わりな L7 liane(n.f.) =つる植物 L18 oppress{(e) = 息苦しい L22 taie(n.f.) =（角膜の）白斑点、目の星 目の中にこれがあるというのは、どういう状況なのでしょうか？ 子供のころ、目に白い点のある子がいて、これは日常生活には 支障はないけれど、見かけが悪いというので取ったのを知っています。 これと同じなのかな。それとも、これがあらわれると正気をなくしているとか そういうことなのかしら？ P155 L19 asp{rit{(n.f.) =でこぼこ、ざらざら Oya に何が起こったのかよくわかりませんが、FintanにはOya がジェフロワ の黒い女王のように感じられたようです。 06067/06067 GFG02447 藤田　真利子　　 RE:Onitsha P150?155 ( 3) 96/12/10 07:41 06065へのコメント Salut Rie, >>L22 taie(n.f.) =（角膜の）白斑点、目の星 >> 目の中にこれがあるというのは、どういう状況なのでしょうか？ テキストを持っていないのではずしているかもしれませんが、 avoir une taie sur l'oeul で、（偏見などで）盲目になっている というのが辞書に出ています。 06086/06086 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P150?155 ( 3) 96/12/12 10:01 06067へのコメント Salut Mariko, 辞書を調べてくれてありがとう。 ここでは、「サットン号の船倉に下りていったオーヤが、何か 様子がおかしくなって、目の中に白班が見えた」というような 状況です。 「目が見えなくなる」という意味があるなら、「一時的に白目を むいた」とか「目は開いているけれど、何かに憑かれたような状態で 視力がないような様子」というのがイメージできます。 06080/06082 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P156?160 ( 3) 96/12/11 14:36 06065へのコメント また、ジェフロワの節です。ここは、いいですね。叙事詩のようで とてもきれいです。 P156 L11 machination(n.f.) = 陰謀 L12 oscillation (n.f.) =揺れ L19 crevasse(n.f.) =割れ目 P157 L2 chancelant(e) = よろめく、ぐらついた L3 cyanos{(e) = 青くなった、チアノーゼになった L5 civi}re(n.f.)たんか L5 abrit{(e) = （悪天候、風から）守られた L8 d{risoire = 取るに足りない L15 z{nith(n.m.) =天頂 L19 entonner = 歌い出す L23 liti}re (n.f.) =かご P158 L1 s{pulture(n.f.) = 墓 L2 anfractuosit{ (n.f.) = （多くPlで) （岩などの）くぼみ L3 vip}re (n.f.) =クサリヘビ L4 saum[tre = 塩気のある L4 bribe(n.f.) =（多くPlで) 一部 L6 haillon(n.m.) =（多くPlで) ぼろ切れ L14 convoquer = 召集する P159 L7 exciser = 女性に割礼を施す 女王の座はアマニレナスから娘のアルノシエに譲られました。 L30 datte (n.f.) =ナツメヤシの実 P160 L3 oblique = 傾いた L7 chacal (n.m.) =ジャッカル L8 bandelette (n.f.) =細紐 L20 insigne (n.f.) =（地位を示す）記章 06098/06098 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P163?170 ( 3) 96/12/16 10:46 06080へのコメント ここから、新しい章（第３章）「アロ チュク」に入ります。 P163 L1 insidieusement = たくみに、狡猾に L18 sautiler =鳥がぴょんぴょん飛ぶ P164 L4 p{tarade (n.f.) = 一連の小爆音 L7 rouage (n.m.) =（多くpl) 歯車 L8 scierie(n.f.) = 石切り工場 L17 lazzi (n.m.) =（イタリア語）からかい P165 L19 sorcellerie (n.f.) = 魔法、魔術 この章のタイトルになっているAro Chuku の神託所は西アフリカ の魔術の中心地だそうです。 L20 pr]ter = 説教する、説く L22 barbouill{(e) = 染みついた L27 rancoeur(n.f.) = 恨み L30 r{gner =権力をふるう P166 L6 devise (n.f.) = モットー L7 {chafaudage(n.m.) =足場 ここでは、下から順に組み立てられた足場のような社会、ということですね。 L10 girouette (n.f.) =風見鶏 L18 r{pudier = 捨てる L18 intruse (n) = 厄介者 L21 mat(e) = つやのない、くすんだ L22 avertir = 知らせる、注意する L23 inimiti{(n.f.) =敵意 L29 mutation(n.m.) =配置転換 L31 accabl{(e) = うちひしがれた マウはシンプソンに嫌われ、ジェフロワの商社員の地位も危うくな ります。 RE 6080 P167 L19 touffeur(n.f.) =（古、文）蒸し暑さ L24 ramification(n.f.) =枝わかれ 植民地のイギリス人社会から孤立したマウは、家のベランダに座り、 外の風景を見、音を聞くだけの生活をします。そして突然、オニチャに来て 自分が学んだのは「ゆるやかさ＝la lenteur」だったと気づきます。 P168 L3 ronger = むしばむ L3 tropique(n.m.) =（plで）熱帯地方 maladie des tropiques = 黄熱病 L5 sentencieux(se) = もったいぶった L8 engonc{(e) = ぎごちない L16 forcat(n.m.) =徒刑囚 L20 roquet(n.m.) =バグ（ブルドッグに顔つきが似た小型愛玩犬） P169 L26 appartenir a ? ＝?のものでなる、?に所属する ジェフロワを人が変わったようだと感じていたマウも、いつしかジェ フロワと同じ夢の中に入り、アフリカに来る前とは別人のようになり ます。 今ではマウはこの川、この街に属しています。通り、家、木、鳥、 空模様、 風を知り、夜のかすかな物音を聞きわけ、街に住む人々を 知っています。 P170 L2 fr]te = かぼそい L3 farouche = （動物が）人になつかない、非社交的な L6 s'apprivoiser = 慣れる、なじむ コックのエリジャの妻マリアの言葉から、マウはいくつかの現地の言 葉を知ります。 06114/06116 BYA12244 foucom RE:Onitsha P163?170 ( 3) 96/12/20 22:28 06098へのコメント 　Je crois qu'il y a une pauvre femme dans ton roman, me dit ma femme l'autre jour. 　Tu parles de Maou, repondis-je, la mere du garcon? 　Oui, Maou. Pauvre femme... 06153/06153 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P171?179 ( 3) 96/12/28 14:07 06098へのコメント P171 L6 sorci}re(n.f.) = 魔法使い L12 goyavier(n.m.) =グアバ L12 s'asseoir en tailleur = あぐらをかく（昔の仕立屋があぐらをかいて 仕事をしたことから） L16 obsidienne(n.f.) =黒曜石 L18 lis{r{ = 縁どりされた P172 L2 libellule(n.f.) =トンボ L3 tressailler = 震える、身震いする L4 filtrer = 濾す、浸透させる L27 r{tr{ci(e) = 縮んだ、細くなった L28 fente (n.f.) =裂け目 L29 s'embuer =くもる L29 aw mettre en boule = おこる P173 L7 sort (n.m.) =呪い jeter un sort @ qn =人に呪いをかける L11 couvent (n.m.) =修道院 L13 biens{ance(n.f.) =（pl) しきたり L14 rancure (n.f.) =恨み L23 contrainte(n.f.) =遠慮、気がね L31 se raidir = こわばる、緊張する P174 L14 {chancrure(n.f.) =切れ目 L15 foetus(n.m.) =胎児 オーヤは、おなかに子供がいます。 L20 bondir = 急いで行く L27 bienfaisant(e) = 恩恵をもたらす P175 L9 renferm{(e) = 閉じこもった、閉鎖的な、むっつりした L13 physionomie (n.f.) =顔つき L21 griff{(e) = ひっかき傷のある P177 L31 filastrocche L31 ninnenanne どちらのイタリア語のようですね。民謡とか童謡でしょうか。 P178 L10 effarouch{(e) = おびえた、警戒した ここのイギリス人社会は、マウがイタリア語を話すのを好まなかった ようです。自分たちが分からない言葉を話されるのがいやだったの でしょう。 L16 Peut-]tre ce jour-l@ que tout avait {chang{. 恋愛関係には、こういう一言、こういう日があるような気がしますね(^_^) 。 L26 calvitie(n.f.) =はげ P179 L3 soulagement(n.m.) =安らぎ ジェフロワは、彼の会社ユナイテッド・アフリカから、契約延長を しない（つまりクビですね）という手紙をもらいました。 06158/06159 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P180?184 ( 3) 96/12/30 15:30 06153へのコメント P180 L9 tourbillonn}rement = うず巻くように P181 L1 Pintade(n.f.) =ホロホロチョウ L20 imp{n{trable = なぞめいた フィンタンとの別れの時を予感したボニーは、フィンタンをムビアムの 泉に案内しようとします。 P182 L2 ronce(n.f.) =茨 L6 s'effriter = 細かく崩れる L7 lamelle(n.f.) =薄片 L11 faille(n.f.) =断層 L12 plaie (n.f.) =傷 L15 schiste (n.m.) =結晶片岩 L22 rancoeur(n.f.) =恨み L24 v{n{neux(se) = 有害な P183 L3 se faufiler = すりぬける L8 ravin(n.m.) =峡谷 L18 cascade (n.f.) =滝 L25 asperger = （水などを）ふりかける P184 L3 s'abriter = 身を守る L4 serein (n.m.) =（文 方）夜霧 ボニーとフィンタンは、秘密の泉のわきで眠り、夜明けころにオニチャに 戻ります。 06719/06728 BYA12244 foucom RE:Onitsha P180?184 ( 3) 97/04/06 17:02 06158へのコメント ムビアムを目指すファンタンとボニー、アロ・チュクを目指すジェフロワとオカ ウ、と言う二組の類似性はFintan vit tout d'un coup qu'il ressemblait a Okawhoと言う一文で強調されています。これは物語の構造上、後の何だか唐突な気 もするファンタンのジェフロワとの和解(p.232-239)への伏線になっていると、振り 返って見た今そう思います。 06177/06178 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P185?193 ( 3) 97/01/06 17:56 06158へのコメント P185 L11 {claireur (n.m.) =斥候 メロエの民は、ついに広大な河を見つけます。 P186 L8 cuesta (n.f.) =（スペ）ケスタ（片側が急、片側が緩やかな斜面） L9 fig{(e) = こわばった P187 L5 versant(n.m.) =斜面 L18 st}le (n.f.) =石碑 L21 abysse(n.m.) =（文）深淵 P188 L7 strie(n.f.) =（多くplで）縞 L9 inciser = 切り込みをつける L10 saupoudre = まぶす L11 limaille (n.f.) = やすり粉 P189 L2 perche (n.f.) =さお 河は見つけましたが、まだ旅の終わりではありません。彼らは河を下り、 新しい都を作るための島をさがします。 L14 implorer =（祝福を）乞う L18 brasero (n.m.) =（スペ）火鉢 L20 volute(n.f.) =うず巻き L22 psalmodier = 詩篇を歌う L23 cauris(n.m.) =コヤスガイ L24 se r{vulser = ひきつる L30 nombril (n.m.) =へそ P190 L14 harpon(n.m.) =もり P191 L6 incantation(n.f.) =呪文 河を下り続けたメロエの民は、やっと、広い流れの真ん中にある島に 落ち着き、そこが新しいメロエになります。ここで、アルノシエと神官 ゲベラツの娘アマニレナス（祖母と同じ名前）が生まれます。 P192 L14 m{etropole(n.f.) =首都 アマニレナスこそ、河の最初の女王であり、エジプト帝国の後継者。 そして、その名はすでになくなり、河の言葉ではオーヤとよばれている。 オーヤは河自身であり、シャンゴの妻。彼女はイエモジャ（水の力）であり、 オバタラ・シブとオドゥドゥア・オシリスの娘である。 P193 L7 Il la voit, il はジェフロワ、laはオーヤ（河ではなく、女性の）ですね。 06192/06194 BYA12244 foucom RE:Onitsha P171?179 ( 3) 97/01/11 15:07 06153へのコメント Rieさん、今年もよろしくお願いします。お正月の宿題が片付かなくてオニチャも読 めないでいましたが、行き帰りの電車と昼休みでようやく２回分読み進みました。 >>ここのイギリス人社会は、マウがイタリア語を話すのを好まなかった >>ようです。自分たちが分からない言葉を話されるのがいやだったの >>でしょう。 それともうひとつ、この頃はまだ戦争の記憶が古びていなかったからではないでし ょうか。その戦争でイタリアはイギリスにとって敵側の国でした。とりわけアフリ カでは直接の対決があったように覚えていて、今ふと思いついてロベールの固有名 詞事典の方でエチオピアを引いてみたら、19世紀後半からこの２ヵ国にフランスを 加えた３ヵ国がエチオピアでの覇権を争い、1930年代にはイタリアによる支配があ って、その後、 Lors du conflit mondial, un corps d'armee britannique chassa les italiens et restaura l'autorite du negus. とありました。 06204/06205 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P171?179 ( 3) 97/01/13 16:36 06192へのコメント foucomさん、こんにちは(^_^)。 ＞その戦争でイタリアはイギリスにとって敵側の国でした。 ああ、そうでしたね。「戦争があって、ジェフロワと連絡がつかなくて」と いうような話があったのに、ここではぴんと来ませんでした。 今年もよろしく。Rie >06275/06275 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P194?200 ( 3) 97/01/27 12:27 06177へのコメント P194 L11 d{sesp{r{(e) = 絶望した L16 fortin(n.m.) =小さな砦 L16 palissade (n.f.) =柵 L16 pieu(n.m.) =杭 ジェフロワの後任が来ると聞いたマウは、フィンタンと一緒に ローズの家を訪ねます。ローズに頼めばジェフロワがオニチャに 残れるかもしれないと考えたのです。 P195 L3 f{lin(n.m.) =ネコ科の動物 L6 potiche(n.f.) =大型陶器 L10 haoussa = ハオサ風の ハオサというのは地名か種族名かな？ L14 cireux(se) = 蝋のような P195 L18 persiflage(n.m.) =ちゃかし、皮肉 L20 haissable = いやな（i はトレマ付き） L22 machiner = たくらむ P197 L17 pat{tique = 悲痛な L31 en proie @ qc = ?のとりこになる P198 L9 hanter = とりつく P199 L1 perfidie(n.f.) = （文）不実、裏切りの行為（言葉） ローズが、ジェフロワが夢中になっている河の女王はオーヤであり、 お腹の子の父親も誰だかわからない、というようなことを言うので、マウ は腹を立てます。 L18 chim}re (n.f.) =妄想 L22 sombrer = 沈む P200 L7 indignation(n.f.) =憤慨 その夜マウの行動を知ったジェフロワはひどく怒り、フィンタンは、 明日ボニーの祖母の家に行って、けっしてイギリスには行かないと 決心します。 06291/06294 BYA12244 foucom RE:Onitsha P194?200 ( 3) 97/01/30 08:29 06275へのコメント ローズがジェフロワの夢想は自分が彼に語ったことなのだと言うくだりで、ジェフ ロワの存在がどんどん卑小で色褪せたものになって行きました。 僕も多分に夢想しがち。 06367/06370 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P201 ?205 ( 3) 97/02/08 17:15 06275へのコメント P201 L3 s'interposer = 間に入る L11 tacher = 染みをつける ある日、ジェフロワはオカウォとカヌーでアロ・チュクに行くことに しました。 P202 L25 exp{ditionnaire = 遠征の un corps exp{ditionnaire =遠征軍 1901年、モンタナロ大佐がアロ・チュクの都を壊滅するために 兵士と共にたどったのと同じ道を、ジェフロワはたどります。 L28 pasteur (n.m.) =（プロテスタントの）牧師 L31 co~te que co~te = どんな犠牲を払っても P203 L2 @ jamais = 永遠に L3 lieutenant (n.m.) =（軍）中尉 L6 sans appel = 決定的な L8 rebelle = 反逆の L8 f{tiche(n.m.) =（未開人の崇拝する）物神 L13 engeance(n.f.) =（軽蔑的に）連中、手合い L14 ressasser = 反芻する お、後ろから読んでも同じ綴り！ L16 p]cher = 説く L18 {claireur (n.m.) =斥候 L28 fourr{(n.m.) =やぶ、茂み P204 L3 st}le(n.f.) = 石碑 L21 coude (n.m.) =曲がり角 l27 cargaison (n.f.) =船荷 P205 L6 se raviver = 勢いづく ジェフロワは、イツィの印を額と頬に持つオカウォと共にカヌーをおり、 アロ・チュクを目指します。野宿をしますが、自分の夢の目的地が近い ことを感じ、眠ることができません。 06397/06399 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P206?212 ( 3) 97/02/11 19:56 06367へのコメント 　 P206 L1 diluvin(ne) = 洪水のような、あふれんばかりの L2 accalmie (n.f.) =（一時的な）休息 L9 limoneux(se ) = 泥土を含んだ L17 rep}re(n.m.) =目標、目印 L20 faille(n.f.) =断層 L21 s'amonceler = 寄り集まる P207 L3 japper = きゃんきゃん鳴く L6 avidit{(n.f.) =熱望 L24 cartable(n.m.) =カバン P208 L5 {minence (n.f.) =丘 L18 fouetter = 鞭で打つ L28 corpulence(n.f.) =体格、肥満 P209 L23 multiplication(n.f.) = かけ算 les tables de multiplication = 九九の表 P210 L23 barge (n.m.) =うず巻き P211 L1 fr{n{tique = 強烈な L2 @ contre-courant = 流れに逆らって L23 sceller = 封印する L23 pacte (n.m.) =条約、約束 ジェフロワは、新しい家を探すといって家を出ますが、出がけに フィンタンに、これまで怒ったことを謝ってでかけたので、フィンタンは もう帰ってこないような気がします。 フィンタンは桟橋から河を眺め、オーヤのことを思い、河と自分との つながりを深く感じます。 06435/06452 BYA12244 foucom RE:Onitsha P206?212 ( 3) 97/02/16 18:36 06397へのコメント >>ジェフロワは、新しい家を探すといって家を出ますが、出がけに >>フィンタンに、これまで怒ったことを謝ってでかけたので 今気付いたのですが、Rieさんはフィンとお書きになっていたのですね。僕の頭の中 ではファンと読んでいたのですが、きっと翻訳でそうなっているのでしょうね。ジ ェフロワもイギリス人の名前なので、最後のroyを英語風に読んでいました。でも、 Sabine Rodesは英語風の読みの見当がつかなかったのでフランス語読みしていまし た。なるほど、ローズになるのですね。そして、その他の固有名詞は...お手上げで す。調べたり確認したりでRieさんは大変でしょう。 06612/06612 PBA03021 RIE(江崎　リエ） RE:Onitsha P206?212 ( 3) 97/03/17 16:27 06435へのコメント 皆さん、こんにちは。ちょっと仕事が忙しくて先が読めずに いました。一段落したので、少しスピードアップして読みたいですね。 といっても今回はレスのみですが(^_^) さて、亀レスですが foucomさん、こんにちは(^_^)。 フィンタンの件、 実は私も頭の中ではファンタンと読んでいます。 ＞P98 ＞L3 le nom qu'elle avait choisi @ cause de l'Irland ＞ アイルランドゆえに（を考えて）つけた名前 ＞ 訳本によると、Fintanというのはアイルランドの神話上の英雄の名前 ＞ だそうです。 と言うのが訳本にあったので、訳本通りの表記にしたのです。 固有名詞も時間があると調べますが、ないとそのままですね。ほんとうはちゃんと 調べると奥が深くておもしろいのでしょうが。 ということで、またよろしく。 Rie 06662/06662 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P213?218 ( 3) 97/03/26 14:48 06397へのコメント P215 L2 cassave(n.f.) =カサブの粉で作るケーキ、ビスケット L14 enivrant(e) = うっとりさせる L16 brasero (n.m.) =火鉢 L20 sanza (n.f.) =（楽）サンザ（アフリカ黒人の代表的打楽器） L22 aire(n.f.) =区域 L25 lambeau (n.m.) =ぼろ切れ en lambeaux = ぼろぼろの L26 pieas = ? L27 saillant(e) = 飛び出た P126 L8 poteau (n.m.) =杭 L12 brouhaha(n.m.) =どよめき P127 L12 effil{(e) = 細い L13 lascif = 官能的な L16 invuln{rable = 不死身の、傷つけられない L17 ondoyer = 波のように動く L27 tressaillir = 震える マウ、マリア、フィンタン、ボニーは、夜オメルンへ祭りを見に行き ます。 06665/06668 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P219?225 ( 3) 97/03/27 16:26 06662へのコメント ジェフロワはオカウといっしょにアロ・チュクを目指しています。 P219 L2 monolithe(n.m.) =巨大な岩 L6 basalte(n.m.) =玄武岩 L7 ficher = 地面に打ち込む L16 dilat{(e) = 広がった 生命の湖の近くで、彼らはアカワンシの巨石群を見ます。 P220 L13 {riger = 立つ L15 rasant(e) = 地表すれすれの L16 tourbillonner = うずまく P221 L2 de fourtune = その場しのぎの、間に合わせの L11 crue(n.f.) =増水 P222 L4 s'estomper = かすむ L10 fracturer = こじ開ける L10 verrou(n.m.) =差し錠 L30 art}re(n.f.) =静脈 P223 L11 gr}s(n.m.) =砂岩 生命の湖の源、泉の水を飲んだジェフロワは、体の中で燃えていた火が 静まるのを感じ、洗礼を思います。もう以前の自分ではなくなると…。 P224 L22 calebasse (n.f.) =ひょうたん L26 indice(n.m.) =手がかり P225 L8 grelotter = 震える L15 b[che (n.f.) =ひよけ 苦難、疲労、蚤、ジェフロワは悪寒に震え、黒い、血の混じった尿が出 てもう歩けません。オカウに背負われてカヌーに乗り、イツウへと下り ます。 06678/06691 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P226?228 ( 3) 97/03/29 11:01 06665へのコメント オーヤは子供が生まれそうだと感じて、病院を抜け出します。 P226 L7 arc-boucher = 足をふんばる L10 dilater = 拡大する、膨張する L10 ut{rus(n.m.) =（解）子宮 L14 {ther (n.m.) =エーテル P227 L1 contraction(n.f.) =収縮、ひきつり L4 rame (n.f.) =櫂、オール L11 myriade (n.f.) =無数、数えきれないほどの数 myriades de moustiques = おびただしい数の蚊 L22 poche des eaux (n.f.) =（分娩時の）羊膜嚢 la poche des eaux avait crev{ = 破水した オーヤはジョージ・ショットン号の中で子供を生むつもりです。 痛みの波と船の揺れが一緒になり、オーヤの歌声の揺れも、波の揺れと 似ています（今風に言えばシンクロするというのでしょうか(^_^) ） 06692/06697 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P229?231 ( 3) 97/03/30 18:35 06678へのコメント P229 L3 oppress{(e) = 息苦しい すべてを知ったボニーはフィンタンを船まで連れて着て、今、二人は オーヤの様子をうかがっています。 P230 L10 titubant(e) = ふらつく、千鳥足の ボニーはフィンタンをおいて、診療所に人を呼びにいってしまいました。 L19 broyer = 押しつぶす broyer la main de qn = 人の手をつぶれるほど強く握る オーヤはフィンタンを見つけ、フィンタンは出産に立ち会います。 L24 d{bordant(e) = あふれんばかりの L27 plong{e (n.f.) =潜水 L28 expulser =排出する L29 placenta(n.m.) =胎盤 P231 L7 fusion (n.f.) =溶解 en fusion = 溶け出すような L13 d{chir{(e) = 引き裂かれたような L15 ch{tif(ve) = 虚弱な 06702/06703 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P232?239 ( 3) 97/04/02 14:29 06692へのコメント P232 L8 somnoler = うとうとする L8 cireux(se) = ろうのような L16 comprim{(n.m.) =錠剤 ジェフロワは旅から帰って以来、病気です。病名は「黒いマラリア」 P233 L1 s'enfoncer = 悪くなる L2 d{lirer = うわごとを言う L6 pestilentiel(le) = 悪臭を放つ L16 seringue(n.f.) =注射器 L18 cachet(n.m.) =（薬の）一包み、一錠 L19 h{morragie(n.f.) =出血 P234 L1 bouleau(n.m.) =カバノキ属（シラカバなど） L3 mercure(n.m.) =水銀 L15 flambeau(n.m.) =明かり、松明 L28 bagnard (n.m.) =徒刑囚 シンプソン邸のプール用の穴を掘っている囚人たちが暴動を起こしました。 P235 L4 se retrancher = たてこもる L10 mutin (n.m.) =反乱者 L10 poteau(n.m.) =柱、電柱 L11 caserne (n.f.) =兵舎 反乱鎮圧のため軍隊が出動しました。 P236 L8 automate (n.m.) =ロボット L14 lugubre = 悲痛な L14 r{sign{(e) = あきらめた L25 mutinerie (n.f.) =反乱 L26 pantin(n.m.) =マリオネット L26 disloqu{(e) = 手足がだらんとなった 鎖につながれたままの囚人も鎖をはずして騒いでいた囚人も、一部は兵隊に 撃ち殺され、残りは鎮圧されます。フィンタンはその様子を見てショックを 受け、もうここにはいたくないと思います。 P237 L7 subjuguer = 魅了する L11 pan (n.m.) =すそ L31 usurpateur(trice) = 強奪者、侵犯者 事件のあった夜、ジェフロワの部屋に行ったフィンタンは、彼が自分の 父親であることを実感します。 P238 L8 cal}che(n.f.) =四輪馬車 P239 L10 ligure(n.m.) =リグリア語（イタリア北西部にいた古代土着民族の言葉） 06746/06747 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P240?242 ( 3) 97/04/10 17:09 06702へのコメント コメント数：1 P240 L14 camaron = ? L21 pagaie(n.f.) =かい P241 L2 poisson-scie (n.m.) =ノコギリエイ L7 t`le (n.f.) =ブリキ L10 ant{diluvien(e) = 古めかしい P242 L2 remous (n.m.) =渦巻き、逆流 L15 cargo 貨物船 L17 r{servoir (n.m.) =タンク L26 {trave(n.f.) =船首 L31 costellation(n.f.) =星座 オカウは、オーヤと息子のオケケを乗せて川を下ります。 ３人で別のところに住むことに決めたようです。 06747/06747 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P243?248 ( 3) 97/04/10 17:10 06746へのコメント P243 L18 brasier (n.m.) =猛火 P244 L13 d{sertion (n.f.) =脱走 L21 mitrailleuse(n.f.) =機関銃 L23 mercenaire(n.m.) =銃兵 L27 rafale(n.f.) =連続射撃 P245 L2 {ventr{(e) = 穴のあいた L2 obus (n.m.) =砲弾 L7 d{combres(n.m.pl) = 廃墟 L21 ravin (n.m.) =峡谷をぬう道 L22 embraser = 心を燃え上がらせる P246 L5 ultime = 最後の L5 offrande (n.f.) =奉納物 L10 pioche(n.f.) =つるはし L11 d{molir = とりこわす P247 L8 pacte(n.m.) =契約 L22 sangle(n.f.) =（革などの）ベルト lit de sangles = 十字フレームベッド 1902年11月28日、アロ・チュクはイギリス軍の手に落ちました。 モンタネロの部隊は北上し、アロ・チュクの王、オジの宮殿と 神託所を破壊。戦士は戦争捕虜となり、老人、女、子供はベンデの あたりの村に分散して住むことになります。神託所はなくなりましたが アロ族で最初に生まれた子供たちにイツィの印をつける習慣だけは 残ります。 アロ族は村で奴隷にされたり、鎖をかけられたりはしません でした。「長男、長女を神に捧げ、その子たちの墓から最初の食物を 得た」という言い伝えから、ンドリの子孫が食物を乞えば、どこの 町や村でももらえるようです。こうしてオカウは成長し、 体内に神託の最後の言葉を持つオーヤと出会ったのです。 一方ジェフロワは、もうメロエの民の通った道を見つけることはできないと 感じています。しかし、隣のマウの寝息を聞きながら、これこそ世界で一番 大事なものだと感じるのでした。 06790/06791 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P249?254 ( 3) 97/04/17 17:26 06747へのコメント P249 L18 racheter =m 買い戻す P250 L15 kermesse(n.f.) =バサー L16 enjou{(e) = 陽気な L26 chaparder = （俗）かっぱらう L28 trap}ze (n.m.) =ブランコ ジェフロワ一家はヨーロッパに帰る事にし、家にあるものを近所の 人達にやってしまいます。 P251 L12 st}le (n.f.) =石碑 フィンタンは弱ってしまったジェフロワを見て、側にいてやりたい、 いっしょにメロエの民たちの探索をしようと言いたい衝動にかられます。 P252 L1 patin(n.m.) =スケート L9 ivrogne(n.) = 飲んだくれ L23 pintade (n.f.) =ホロホロ鳥 イブスンでの最後の日、フィンタンは裸足で草原に出かけます。 P253 L25 crapaud (n.m.) =ヒキガエル シンプソンは失脚し、プールになるはずだった大きな穴だけが残りました。 P254 L4 pilon(n.m.) =すりこぎ L10 incruster = 付着する L23 lin (n.m.) =亜麻 06822/06824 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P255?258 ( 3) 97/04/24 10:14 06790へのコメント P255 L6 h{t{roclite = 雑多な要素からなった L21 civi}re (n.f.) =担架 P256 L3 rame (n.f.) =オール 桟橋に座って流れを眺めていたフィンタンは、カヌーで河へこぎ出します。 L10 d{river = 流される L15 cachalot(n.m.) =マッコウクジラ マッコウクジラのあごのように見えるショットン号は、増水によって 沈み始めています。フィンタンは、オーヤが船を守っていたようなが 気がします。 L27 chenal (n.m.) = 水路、流れ P257 L1 ensevelir = 埋もれさす L31 limettier (n.m.) =ライム P258 L1 cousu(e) = 縫われた、縫取のある par les fourmis なので、噛られたくらいでしょうか。 L17 larve (n.f.) =幼虫 L27 gemme (n.f.) =宝石 フィンタンは、ここのすべてを忘れたくないと思います。雨の中、 草原を走っていたフィタンは怒りに刈られてアリ塚を壊します。 最初にボニーと草原に来た時のように。 オニチャを去ることへの悲しさや怒り、寂寥感など、フィンタンの複雑な 気持ちが感じられます。 06825/06825 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P259?263 ( 3) 97/04/24 16:28 06822へのコメント P259 L18 mante religieuse(n.f.) =カマキリ 生まれてくる子供の性別を当てるといわれている マウは夫と幸せな時間を過ごしているらしく、妊娠しました。 マリマはそれに気づき、子供の性別をカマキリに聞きます。 それによると生まれてくるのは女の子だそう。マウはマリマと名づけると 言います L28 concevoir = 受胎する アフリカでは受胎した地を出生地と考えるそうです。 マリマは赤ちゃんはここで生まれた、といいます P260 L18 bach{(e) = 日よけなどのシートをかけた P261 L2 reptile(n.m.) =爬虫類 L4 pailleter = スパンコールで飾る L13 alluvions (n.f.) =（地質）沖積土 L27 tremp{(e) = 濡れた L31 cale\on (n.m.) =（男性用）パンツ P262 L10 d{tritu (n.m.) =（主にplで）ゴミ フィンタンは裸の子供たちと一緒に雨の中を駆け回り、これほど 雨を身近に感じたことはなかったと感じます。 P263 L5 crescendo = （イタリア語）だんだん強く L10 racler = 削り取る いよいよ明日の朝が旅立ちの時です。 06853/06854 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P267?274 ( 3) 97/04/29 16:51 06825へのコメント 舞台は1968年のバス・ボーイズ・グラマースクールに移ります P268 L3 sisal(n.m.) =サイザル麻 L17 pu{ril(e) = 子供っぽい L18 ruse(n.f.) =悪知恵 L19 ingrat(e) = 感じの悪い L29 r{p{titeur(trice)= 復習教師（昔のリセの自習監督） フィンタンは、オニチャから戻るとこの寄宿学校に入りました。 そして今、この学校でフランス語とラテン語の復習教師として働いています。 ブリストルの病院の看護婦ジェニーと結婚するつもりのようです。 P269 L9 mercenaire (n.m.) =傭兵 ビアフラで戦争が始まった時、フィンタンは何が起こっているか知りたくて そこに行きたいと思いましたが、ジェニーのためにとどまりました。 L23 magistrature(n.f.) =官職 L25 ch[le (n.m.) =肩掛 L27 cern{(e) = くまのできた L28 langueur(n.f.) =憂鬱 P270 L4 remords(n.m.) =後悔 L14 scruter じっと見る P271 L5 exigenat(e) = 多くを要求する、めんどうな L5 ombrageux(se) = 怒りっぽい、気難しい L27 succomber = 死ぬ、負ける P272 L16 pr{au (n.m.) =中庭、（屋根のある）校庭 P273 L2 impr{gn{(e) = しみ込んだ L4 quolibet (n.m.) =（品のない）ひやかし L6 refr[ner = 抑える L19 morsure (n.f.) =刺すこと、かむこと 1958年の秋にマウはロンドンで病気になり、ジェフロワはマウと 10才のマリマを南に連れて行った。 妹が生まれ、マリマと名づけたのですね。そして今、マリマは20才 ですね。 P274 L13 {levage (n.m.) =（家畜の）飼育 ジェフロワはオピオに家を買い、カンヌのイギリス系銀行に勤め、 マウは養鶏をしている。ジェフロワはフィンタンが学校を終えるまでは イギリスのバースの寄宿学校にいることを望んだ。その後フィンタンは ブリストル大学で法律を学び、生活のためにバースの学校で復習教師を している。 L25 d{vorer = 焼きつくす ビアフラの戦争はすべてを消し去り、もうオニチャには何も残っていない だろう。 06858/06858 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P275?280 ( 3) 97/04/30 21:00 06853へのコメント これはフィンタンからマリマに宛てた手紙のようです P275 L7 mortier(n.m.) =迫撃砲 P276 L2 fam{lique = 飢えた L10 sauterelle(n.f.) =キリギリス L17 vautour (n.m.) =ハゲワシ L20 manguier(n.m.) =マンゴーの木 P278 L8 on voit le jour = 日を見た これは、この世に生まれてきた、という意味ですね L18 blocus(n.m.) =包囲 P279 L2 laconique = 言葉少ない L8 foudroy{(e) = 打ちのめされた L9 enfl{(e) = 腫れた L15 perchemin (n.m.) =羊皮紙 L15 mainmise(n.f.) =占有 フィンタンはマリマに、自分の知っているオニチャが戦争でなくなってしまった ことを語ります。 ここでちょっとビアフラ戦争について調べてみました。 ビアフラ戦争は1967年７月から70年１月まで続いたナイジェリアの内線。 東部イボ族と北部ハウサ族との部族間、地域間対立と石油資源をめぐる 対立が原因。イボ族のオジュクがナイジェリア東部をビアフラ共和国として 分離独立を宣言。初期はビアフラ軍が優勢だったが、政府軍はソ連、イギリ スから武器供与を受けて反撃。67年10月にはビアフラの首都ヌエグを占拠。 しかしビアフラ軍の抵抗はその後も続き、多くの一般市民が戦闘に巻きこま れて住居を失い、飢えに苦しんだ。この戦争は70年１月、ビアフラ軍の無条 件降伏で終わったが、イボ族には約150 万人の犠牲者が出たといわれる。 （平凡社世界百科事典を参考にしました） で、このイボ族は、ナイジェリア南東部、ニジェール川とクロス川にはさまれた 森林地帯にいる部族。このイボ族のなかにアロ族という小部族がいて、このアロ 族の土地にいる神様がアロ・チュクであり、アフリカの部族全体がアロ・チュク には敬意を払っているわけですね。 Rie 06861/06861 PBA03021 RIE(江崎　リエ） Onitsha P281?289 ( 3) 97/05/01 14:52 06858へのコメント P281 L6 obstru{(e) = ふさがった L7 cong}re(n.f.) =（雪の）ふきだまり P282 L1 d{mission(n.f.) =辞表 フィンタンはジェフロワが死にかけていると聞いて、辞表を出し マウの元へ向かいます。 L9 bogie(n.m.) =（英）ボギー車 L10 aiguillage(n.m.) =（鉄）ポイント L18 restanque = ? L18 poulailler(n.m.) =鶏舎 L24 st{rile = 不妊の L26 {bouriff{(e) = 逆立った P283 L24 scl{rose(n.f.) =硬化症 L25 ronce (n.f.) =キイチゴ属、茨 P284 L3 s{rum(n.m.) =血清 L10 al}se (n.f.) =防水シーツ L11 escarre (n.f.) =（医）カ皮 カの字がでない。病だれに加えるという字ですが、床ずれのことらしい L11 borax (n.m.) =ボラックス これは薬品の名前かな P285 L14 prunelle(n.f.) =ひとみ L14 dard{(e) =射るような P286 L13 pie (n.f.) =カササギ L14 merle (n.m.) =クロウタドリ P287 L12 tempart (n.m.) =城塞 L17 sceller = 固く閉ざす ジェフロワは、死ぬ直前に黒い女王アルノシエ、メロエの民、オーヤ を思い、その顔には一瞬熱と光が通り過ぎるような表情の変化が見られます。 私がマウなら、死ぬ前くらい私のことを思ってほしいと思いますが(^_^) 、 それでは小説としての盛り上がりに欠けますね。オニチャの話、とくに 河のイメージに絡めた語り口は美しいと思うけれど、ジェフロワにとって のマウという関係は、どうも食い足らない気がします。 L26 insomniaque = 不眠の P289 L5 instruction(n.f.) =指示 L7 officer(n.m.) =将校、受勲者 L8 ordre(n.m.) =勲章 l'Ordre de l'Empire Britannique は大英帝国勲章とでも訳すのでしょうか。 ローズは最後までオニチャに残っていて、そこで爆撃にあって死んだのですね。 ジェフロワが死に、ジェフロワにメロエの女王のことを教えたローズが 死に、オニチャは戦争でメチャメチャになって、フィンタンにとってのオニチャ は、心の中にしか残っていないわけです。この本は、ビアフラ戦争によって 死んでしまったフィンタンのオニチャ（クレジオのオニチャでもあるので しょう）を記録し、自分の波立つ思いを鎮めるために書かれた本かもしれない （船の中でUn long voyageを書いていたのはフィンタンだったのですから） と思いました。 というわけで、長かったこの本もやっと読み終りました(^_^) 。 ずっとつき合って下さって、いろいろコメントをくれたみなさん、 ありがとう(^_^) 。 Rie