Les Enfants Terribles
(Livre de poche 399)
Jean COCTEAU
「恐るべき子供たち」ジャン・コクトー（岩波文庫）
1993年
Jean COCTEAU
「恐るべき子供たち」ジャン・コクトー（岩波文庫）
1993年
02627/02627 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P9
( 6) 93/08/02 08:57
みなさん、こんにちわ
８月からCocteauのLes Enfants terriblesを読みましょうと予告して
おりましたが、今週はちょっとハードな仕事が入っていまして
あまり読めそうにありません。でも、せっかく一緒に読もうと思って
くださるみなさんの気勢をそいではいけないので、１ページ分だけ
アップします。主人公の子供達は第五学年（中等教育２年生）のよう
ですが、どなたかフランスの学校教育制度についてかんたんに
書いてくださいませんか？
P9
L4 porte cochere(n.f.) = （車の出入りができる）正門
L5 voute(n.f.) = 円天井
L6 oblong(gue) = 長方形の
L10 appartenir a = aに所属する、?のものである
L10 On les devine pleines d'armes,
les = ces petits hotels
deviner = （直感で）見抜く、推察する
Je la devine intelligente. = 私は彼女が利口なのを見抜いている
L11 brocart(n.m.) = ブロケード、金らん
L12 corbeille(n.f.) = かご
L13 le maitre les habite
les = ces petit hotels
habiter = 住む、（動物が）棲む、生息する
L14 accabler = deで圧倒する、打ちひしぐ
L23 Greve = （パリの）グレーヴ広場（昔処刑が行なわれたセーヌ河岸の
広場。労働者が仕事を求めて集まったことからストライキの
意味が生じた）
L24 bourse(n.f.) = 取引所
L25 coupe-gorge(n.m.) = 物騒な場所
本の一ページ目はどんな文体か楽しみでしたが、いまのところ端正な
感じですね。
02652/02661 GGA02607 安達万里 引用の範囲を越えませんように！
( 6) 93/08/04 23:46 02627へのコメント
Salut, RIEさん！ 江下さんオフでの再会を楽しみにしております。
私が ROMさえサボッてた( これ saboter フラ語なんだよなー... ) あいだに
読書会の本が替わってたので、ぎぇぇ！ と思いました。
＞フランスの学校教育制度についてかんたんに書いて
scolaire obligatoire( 十六才まで 留年しても十六才まで )の辺りだけ
Royalの p.2024 を参考に、色々書きます。
何故か知りませんが、フランスの学校は下から一年、二年と数えるのじゃなくて、
上の licee > college > ecole premaire の順に学年を数えるんですね。
リセの最後( 要するに高校三年生 )を terminal として
第一学年( 最終学年の下 ) premiere, 第二学年 secondaire ( 高
校一年生 )。
college は四年間で、中学四年生が第三学年 troisieme。。。。
かの主人公( ？ )は、第五学年なので中学二年生で大体十二才以上？
中一は、第六学年で 6me (これだけ聞いたらややこしい )。
で、かつての数え方( 現在の慣用 )だとそのまま 7me - 11me と学年が下りて
行くのですが、現在は
小学校 ecole premaire 中級科二年 C.M.2 : cours moyen 2 ( 7e )
一年 C.M.1 ( 8e )
初級科二年 C.E.2 : cours elementaire 2 ( 9e )
初級科一年 C.E.1 : cours elementaire 1 ( 10e )
準備科 C.P. : cours preparatoire ( 11e )
になってるんですって。数え方の統一をして欲しい。
主人公の学年 5meは、6me と合わせて観察期 cours d'observationと呼ぶそうです。
やっぱ、アブナイ時期なんですね。
02813/02822 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P10-11
( 6) 93/08/14 10:42
P10
L2 de longue main = ずっと前から
L2 brimade(n.f.) = 新兵いじめ、（仲間、役所による）いやがらせ
L12 Instincts animeaux, vegetaux,
Instincts vegetauxというのは面白い表現ですね。L19の
s'armer d'humble douceur comme une planteということのようです。
L18 se herisser = （動物が）毛を逆立てる
L20 divulguer = （秘密を）もらす
L22 ruse(n.f.) = 術策
L23 des judgements sommaires = 略式裁判
L24 supplice(n.m.) = 拷問
L28 bille d'agate(n.f.) = ビー玉
L29 offrande(n.f.) = 捧げ物
L31 conciliabule(n.f.) = ひそひそ話
L32 calfeutre(e) = 閉じこもった
L33 baldaquin(n.m.) = 天蓋
L35 ramoneur(se) = 煙突掃除人
L37 la main caude = めかくし鬼
L37 galopin(e) = (話）わんぱく
P11
L8 gacher=浪費する
L8 tasser = 押し固める
L10 orniere(n.f.) = わだち
L12 bourrelet(n.m.) = すきまふさぎ
L12 corniche(n.m.) = 軒じゃばら
L15 pressentiment(n.m.) = 予感
L23 ecorcher = 皮を剥ぐ
L24 ineal(ale) = 起伏のある
L24 dechirure(n.m.) = 裂け目
L24 vergas(n.m.) = 雨氷
L25 egout(n.m.) = 下水道
L26 embuscade(n.f.) = 待ち伏せの場所
L26 scelerat(e) = 悪党の、いたずらっ子の
L29 optique(n.f.) = 観点
L35 jongleur(se) = 大道芸人
L35 bateleur(se) = (大道の）軽技師
L36 bourreau = 弱いものいじめをする人
リセの４年生の遊び場であり戦場であるcite Monthiersに雪が降りました。
雪で風景が変化したあたりの描写はなかなかいいですね。
02829/02830 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P12-14
( 6) 93/08/16 09:10
P12
L2 porche(n.m.) = ポーチ
L10 a cloche-pied = 片足で
L13 infirme = 身体障害の
L14 claudiquer = びっこをひく
L14 pelerine(n.f.) = ケープ
L15 bosse(n.f.) = こぶ
L15 protuberance(n.f.) = 隆起
L17 pan(n.m.) = すそ
L18 s'entasser = 積み重なる
L20 simuler = 装う、のふりをする
L27 par saccades = ぎくしゃくと
L29 accroupir = うずくまる
L31atroce = （話）いやな
L33 Elle pleurait
elleというと私はまだ、つい女の子かと思ってしまいますが、
elle = la victimeで、ここでは男の子ですね。
P13
L1 contourner = 迂回する
L1 se frayer = (自分のために）道を開く
L2 projection(n.m.) = 弾丸、ここでは雪の玉です
L4 ravager = 荒らす
L7 chaste = 清らかな
L8 le coq du college = 中学校の実力者、ボス、番長
赤尾さんの言っていたDargelosがle coqだそうです。
L9 braver = 歯向かう
L9 seconder = 助ける
L12 intrigante = 策謀好きな
la veste aux poches intrigantesというのは釣りをする人のベスト
のように隠しポケットがいっぱいあるベストなのでしょうか？
L12 perdre la tete = 正気を失う
主人公の男の子はDargelosが好きなので、彼の前に来るとこう
なってしまうそうです。
L20 titber = よろめく
L22 acolyte(n.m.) = （多く蔑）手下、仲間
L25 paralyser = 麻痺させる
L27 etat-major = 軍参謀部、ここでは雪合戦の指令部くらいの意味でしょう
L36 barbouiller = 汚す
L36 imbiber = しみ込む
P14
L9 censeur(n.m.) = （リセの）生徒監
L19 privilege(n.m.) = 特権
Les privileges de la beaute sont immenses. Elle agit meme sur ceux qui
ne la constatent pas. というくらいですから、ダルジュロは美少年の
ようです。
シテ・モンティエでは中学生の雪合戦が始まりました。学年のボス、
ダルジュロのことが好きな同学年の少年は、雪合戦の中に入っていき
石の入った雪の玉を胸に受けて倒れ、口から血を出して 気絶して
しまいます。
02850/02851 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P15-P18
( 6) 93/08/18 09:31
P15
L31 congestion(n.f.) = 充血、卒中
L38 rouleau(n.m.) = ロール、巻いたもの
P16
L1 lacet(n.m.) = （靴などの）ひも
L1 bottine(n.f.) = 半長靴
L1 sucer = しゃぶる
L2 collegien(ne) = 中学生
L17 condisciple(n.m.) = 学友、同級生
L18 cache-nez(n.m.) = （鼻まで覆う）マフラー
P17
L2 cahoter = （車が）がたごと揺れる
P18
L10 badaud(e) = やじ馬
L15 veiller = 眠らずにいる、寝ずの番をする、警備をする
L17 reverbere(n.m.) = 街灯
L19 se petrifier = 石化する
L23 rancure(n.f.) = 恨み
L28 disculper = （人の）無罪を証明する
L31 canif(n.m.) = ポケットナイフ
L33 coute que coute = どうしても、ぜひ
L34 alimenter = 食物を与える、（会話などに）種を提供する
生徒監に呼ばれたダルジュロは、倒れた生徒（ポール）はただ雪の玉に
当たっただけだといいますが、そばにいた生徒は雪の中に石が入って
いたと主張します。意識を回復したポールは、好きなダルジェロをか
ばうために、ふつうの雪の玉だったとうそを言います。
ポールを車で家まで送ることになったジェラールは、ふだんから
ポールのことが好きで、ひ弱なポールの世話を焼いてきました。車で
ケガをしたポールを送っていくのは、ジェラールのとって魅惑的な
経験です。
02930/02944 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P19-21
( 6) 93/08/22 10:46
P19
L2 astre(n.m.) = 星
L3 fouetter = ゆれる、はためく
L3 rafale(n.m.) = 突風
L6 cyclone(n.m.) = 突風
L8 givre(n.m.) = 霧氷、樹氷
L10 allegorie(n.f.) = 寓意彫刻
L14 trombe(n.f.) = 竜巻
ここではle cyclone des pompiers と同じように消防車が通り過ぎる
ことですね
L20 amorcer = ( 人の）気を引く、誘う
L36 drogue(n.f.) = 麻薬
P20
L2 pupitre(n.m.) = （教室の）机
L10 torpeur(n.f.) = 麻痺状態
L14 cartable(n.m.) = （小学生の）かばん
L19 peluche(n.f.) = ビロード
L19 eventre(e) = 穴のあいた
L20 fardeau(n.m.) = 重い荷物
L29 a des heures pareilles = こんな時間に
L36 grelotter = ふるえる
P21
L6 ebauche(n.f.) = ほのかな輪郭
L7 se hater = 急ぐ
L11 fable(n.f.) = （文）作り話
L15 espece(n.f.) = 種類、（話、蔑）?な奴
L16 gaffe(n.f.) = （話）へま
L27 debarras(n.m.) = 物置
L28 serviette-eponge(n.f.) = （パイル地の）タオル
L28 joncher = まき散らす
L30 troner = 人目を引く場所におかれる
L30 platre(n.m.) = 石膏
L32 punaise(n.f.) = 画鋲
L37 encombrer = （場所を）ふさぐ
ジェラールはポールを家へ送っていきますが、姉のエリザベートは
帰りが遅いと怒っていて、なかなか家へ入れてくれません。
ポールの具合が悪いと知ったエリザベートは二人を中へ入れ、
病気の母親を心配させないように子供部屋へ連れていきます。
/POST
03148/03155 JBG01127 赤尾昊祐 RE:RE:はじめて知った "eu egard a..."
( 6) 93/09/01 22:28
江崎さん、今晩は。
ぼっちゃんも新学期ですね。日焼けした顔神妙に、セミと別れて学校へ、
カバンぶら下げ急ぎます、というところですね。
ところで "eu egard a..."、江崎さんでも初めてですか。やっぱり珍しい
んですね。"Les Enfants terribles" にも出てこないかも知れませんね。
校長にコショウを投げ付けたダルジュロスですが、Il a ete acquitte eu
egard a son jeunne age.とはならず、放校になってしまったのでしたね。
Oh, la la!
Au revoir Rie san, a la prochaine!
H. AKAO
03218/03247 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P22-24
( 6) 93/09/06 14:36
P22
L8 entrainer = （人を）誘いこむ
L12 relacher = ゆるめる
L13 s'affecter = deに苦しむ
L16 buche(n.f.) = （話）ばか、まぬけ
comme une buche = じっと動かずに
L19 convenable = 礼儀正しい
L22 typesse(n.f.) = （俗、蔑）女、娘
L23 embeter = うんざりさせる
L25 type(n.m.) = 男、奴
L26 comble(n.m.) = 極、頂点
C'est le comble ! ひどすぎる
L28 bile(n.f.) = 胆汁
se faire de la bile = 心配する
L35 filer = 大急ぎで行く
P23
L7 Allon, ouste ! = それ、出ていって！
L8 contenance(n.f.) = 態度
L22 sarcasme(n.m.) = 皮肉
L37 etre esclave de ~ = ?のとりこである
P24
L4 syncope(n.f.) = 気絶
L5 quiproquo(n.m.) = 思い違い
L12 foudre(n.f.) = 稲妻
L15 ballotter = 激しくゆする
L18 elle le ramenait a la syncope,
elle = cette sagesse, le = Gerard
L24 le brave homme = 実直な男、人のいい男
l'homme brave = 勇敢な男
形容詞の位置で意味が変わるものがいくつかありましたね。
他のが思い付きませんが。
L27 de querre lasse = 争いに飽きて、しかたなく
L28 persuasif = 説得のうまい
エリザベスに事情を説明したジェラールは、母さんの看病で忙しいのに
ポールまで怪我をして、あんたが悪いのよ、帰って！」とエリザベスに
怒られ、追い出されてしまいます。
Rie
03384/03408 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P25-27
( 6) 93/09/16 14:04
P25
L3 ensorceler = 魅惑する
L3 cajoler = 甘い言葉をささやく
L6 hedeux(se) = 醜い、ぞっとする
L6 cirrhose(n.f.) = 肝硬変
L10 trepigner = 足を踏み鳴らす
L14 se farder = 化粧する
L22 importent(e) = 手足のきかない
L26 entorse(n.f.) = 捻挫
P26
L9 infect(e) = ひどい
L10 gele(e) = (手足が）凍るように冷たい
L11 boule(n.f.) = ゆたんぽ
L20 au fur et a mesure = 順次に
L22 losange(n.m.) = 菱形
L22 jujube(n.m.) = なつめの実、咳止めの薬
L30 profane(n.m.) = 素人、門外漢
L32 bigoudis(n.m.) = （髪用の）カールクリップ
L35 depiauter = 皮をはぐ
L37 brusquerie(n.f.) = そっけなさ、つっけんどん
P27
L8 pelisse(n.f.) = 毛皮付きマント
L10 ausculter = 聴診する
L13 prodige(n.m.) = 奇跡、不思議な出来事
ここでは雪が景色を一変させることですね
L16 reverberation(n.f.) = 反射
L18 penombre(n.f.) = 淡い光
L18 guipure(n.f.) = ギピュール（浮き彫り風の装飾）
L30 restituer = 返還する
エリザベートたちの母親は病気で、子供たちに余り愛情を感じて
いません。エリザベートは、母を診察に来た医者にポールを見て
もらいます。
03591/03591 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P28-31
( 6) 93/09/29 09:47
P28
L1 sucre d'orge(n.f.) = 大麦糖
L1 devorer = 貧り食う
L4 s'en gaver = deを腹いっぱい食べる
L4 ecoeurement(n.m.) = 胸がむかつくこと
L7 miette(n.f.) = パンくず
L7 pliure(n.f.) = 窪み、しわ
L9 essor(n.m.) = 飛躍
L16 pichenette(n.f.) = 指先で軽く弾くこと
L37 tumulte(n.m.) = 喧騒
P29
L8 hagarde = 取り乱した
L11 raseur(se) = うんざりさせる人
L17 sacre(e) = （名詞の前）（口）いまいましい、ひどい
L22 allecher = 心を引きつける
L28 carapace(n.f.) = 殻
L32 grenadine(n.f.) = ザクロのシロップ
L36 diagnostic(n.m.) = 診断
P30
L2 mastiquer = 噛む
L19 barbouiller = 汚す
L20 morve(n.f.) = 鼻汁
L33 tambouriner = トントンとたたく
ここでは涙がポタポタ落ちる音の形容です
L33 traversin(n.m.) = （ベットと同じ幅の）長枕
L34 desastre(n.m.) = ひどい事態
P31
L4 hypnotiser = 催眠術で眠らせる、幻惑する
医者の診断は「ポールは胸が弱いので学校に行かずに安静にするように」
ということでした。姉からこの話を聞いたポールは、もうダルジュロのいる学校
に行けないと思うと悲しくなり、姉の横でポタポタ涙を流します。
03860/03871 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P33-35
( 6) 93/10/15 07:28 コメント数：1
P33
L4 Parme = 北イタリアの町
L5 seduit(e) = 心をそそる
L10 renversant(e) = びっくりさせる
L14 exaspere(e) = いらだった
L18 cornet(n.m.) = 円錐形の容器
L19 en pleine figure = 顔面に
L21 epouvante(e) = おびえた
L21 grimper = 飛び乗る
L22 reflexe(n.m.) = 反射的動作
par un reflexe = 反射的に
L23 ecluse(n.f.) = （感情の）堰
P34
L1 inondation(n.f.) = 氾濫
L3 mugir = （人が）わめく
L4 symptome(n.m.) = 症状
L4 delire(n.m.) = 熱狂
C'est du delire ! = 物凄い熱狂ぶりだ
L7 clouer = 釘付けにする
日本語と同じニュアンスですね。
Le tableau cloua le censeur sur le seuil.
L11 peristyle(n.m.) = 柱廊
L12 tendre la main = 握手の手を差し出す
L29 attribut(n.m.) = 象徴
L31 Athalie = アタリ
ミクロロベール２によりますと、Reine de Judee de 841 a 835 av.
J.-C. Apres sept ans de pouvoir tyrannique, ell fut massacree par
le peuple. Elle a inspire une tragedie a Racine.
だそうで、Dargelosはラシーヌの悲劇の女性役をやったのですね。
grandes tragediennes de 1889とは、誰のことでしょうか？
L34 oripeau(n.m.) = 金らんまがいの布
P35
L6 ombrageux(se) = 疑い深い
L8 baliverne(n.f.) = くだらないこと
次の日、造化のパルマすみれを持ってやってきたジェラールは、
ダルジェロが今朝校長の顔に胡椒瓶を投げ付けて退学になったことを
話します。ダルジェロとはもう会えないと思ったポールは、アタリに
扮したダルジェロの写真を宝物の中に入れたいと思い、エリザベートに
相談します。写真を見た姉はしばらく考えた後でオーケーします。
03959/03980 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P37-40
( 6) 93/10/20 11:19
P37
L1 existence(n.f.) = 生活、生活ぶり
反射的に「存在」と思ってしまいましたが、もっと日常的な
単語でもあるのですね
L3 le leur = 彼らのもの ＝leur confort
L12 constellation(n.f.) = 星座
L19 jouir de = deを楽しむ
P38
L9 immuniser = （医）（contreに対する）免疫を与える
L11 savourer = (食物、飲料を）ゆっくり味わう
L14 pouffer = 思わず笑いだす
L16 invulnerable = 傷つかない
L18 vestige(n.m.) = （過去の）残存物
L21 peche(n.m.) = 罪
L 23 devise(n.f.) = 標語
L24 le role des moustaches sur le buste
胸像の髭と同じ役割とは？ 「威厳を付ける」、それとも子供が
ポスターに髭をかき加えるように「ふざける、からかう」という
意味でしょうか？
L29 devier = ?の方向を逸らす
L36 propre = 清潔な
L38 Girafe = Gerardの愛称
P39
L4 ripolin(n.m.) = リポリン、エナメル塗料
L11 malotru(e) = 無作法な人
L13 saccage(n.m.) = （興奮による）破壊
L18 somnambulisme(n.m.) = 夢遊病
L20 maniaque(n.m.) = そう病患者
L24 roder = さまよい歩く
L25 reinstaller = 再び落ち着く
L26 subit(e) = 突然の
L28 Ils la supposaient immortelle.
彼らは彼女（母親）を不死と想定していた→決して死なないと
思っていた→死ぬなどと思っても見なかった
L25 les joues en feu = ほほをもやして
怒りでほほが熱くなっている様子がよく出ている言葉ですね
P40
L7 secousse(n.f.) = （心理的）ショック
L9 petrifie(e) = 石化した
L10 ce Voltaire furieux = この怒れるボルテール
ここでのVoltaireは、どういう人の代名詞なのでしょうか？
les enfants regardaient ce cri, cette substitution, ce Voltaire.
叫び、置換のような目に見えないものにregarderを使っています
が、情景が目に浮かぶようで、気に入ったフレーズです。
L13 empreinte(n.f.) = 影響
L14 ahurissement(n.m.) = 途方に暮れること、茫然自失
L14 rechute(n.f.) = （病気の）ぶりかえし
L16 par l'entremise de qn = 人を介して
L21 macabre = ぞっとするような
L25 convenance(n.f.) = （多くpl）しきたり
L27 filial(ale) = 子としての
L28 inoui = おどろくべき
L28 sarcophage(n.m.) = （古代の）石棺
L31 saugrenu = 突飛な
医者の配慮のおかげで生活のリズムは戻り、子供たちは口げんかと
空想の世界に遊ぶことを繰り返し、部屋は乱雑なままだった。
ダルジェロのイメージはポールの中で純化され、写真のイメージと
同化していった。
突然の母の死が彼らをひどく落ち込ませた。けんかの真最中、知らない
間に母が死んでいたこと、その死体の情景が彼らにショックを与えたの
だ。
03989/03989 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P41-46
( 6) 93/10/22 19:37
P41
L4 detente(n.f.) = 休養
L4 suralimentation(n.f.) = （医）過栄養法
L7 farouche = 荒々しい
L13 dechiffrer = 解読する
L15 integre = 公明正大な
L16 plaider = 申し立てる
L24 microbe(n.m.) = 細菌
P42
L1 genie(n.m.) = 妖精、天才
L12 se calfeutrer = 閉じこもる
L17 minus habens = （ラテン）（話）まぬけ
L18 loque(n.m.) = ぼろ
L31 se buter = 意固地になる
L35 se soucier de = deを心配する
L36 devorant(e) = 飽くことがない
P43
L8 crampe(n.f.) = けいれん
L9 guerite(n.f.) = （避難のための）小屋
L20 chale(n.m.) = ショール
L20 gateau = （親などが）子供に甘い
L28 innover = 改革する
P44
L6 accale(e) = 疲れた
L6 conseil(n.m.) = 会議
L7 administration(n.m.) = 経営
L28 minauder = (わざとらしく）愛嬌をふりまく、しなをつくる
L30 garce(n.f.) = garsの女性型、（卑）あばずれ、あま
L34 mater = 抑える
L45
L1 bon gre mal gre = 好むと好まざるとにかかわらず
L7 veilleuse(n.f.) = 夜間灯
L10 veulerie(n.f.) = 無気力
L16 grossierete(n.f.) = 無作法さ、無作法な言動
L23 se soucier de + inf. = ?するように心を配る
L25 soustraire a = aから逃れさせる
L26 mutisme(n.m.) = 無言、沈黙
L29 vigilance(n.f.) = 用心、警戒
L29 sournois(e) = 陰険な、裏のある
L32 pourlechement(n.m.) = 舌でなめまわすこと
L33 epitre(n.f.) = （古代人の）書簡
L33 Laodicee = Micro Robert 2によると
ancienne ville d'Asie Mineure, pres de l'actuelle Denizli
(Turquie). Un des premiers centres du christianisme.
だそうです。ここのl'angeはvomissait le tiede par sa
boucheだそうですが、これは有名な話なのでしょうか？
P46
L1 devorer = 貧り食う、食い入るように見つめる
再発したポールの病気は長引き、看護婦のマリエットは親身に看病した。
エリザベートはおとなしくなり、看護婦役を演じることで精神の均衡を
保った。ポールは姉がけんかをやめ無口になったのをいいことに、自分
に閉じこもり、ますますひ弱になっていった。ジェラールはエリザベート
に憧れ始め、伯父に二人を海岸に旅行に連れて行くように頼んだ。
四人で出発した汽車のなかで、エリザベートはポールの顔を食い入るようにみつめていた。
ジェラールの関心はポールからエリザベートに移ったようですが、彼女は
弟に夢中です。ポールはダルジェロの支配からは抜け出しましたが
自分の殻に閉じこもっています。
04090/04102 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P47-49
( 6) 93/10/29 09:58
P47
L1 deception(n.f.) = 失望
L9 intenable = がまんできない、手におえない
L11 traitriese(n.m.) = 反逆
L13 cette baignade bouillante =とても 熱い風呂
L14 algue(n.f.) = 藻
L15 exasperer = 苛立たせる
L15 inauguer = 始める、始めて使う
inauguer un regime de coup de pied.
蹴飛ばし制度が始まる、と重々しい言い方をしていますね。
L24 frayer = つきあう
L25 s'engouer a = aに夢中になる
P48
L2 toquade(n.f.) = （話）（気まぐれな）熱中
L6 gloutonne = がつがつ食べる
L7 malin(gre) = いたずら好きな
L13 a pince nasale = これは前にエリザベスが鼻を高くしようとして
洗濯ばさみかなにかで鼻をつまんだことですね
L15 infatuer = うぬぼれる
L24 villegiature(n.f.) = 保養
L27 sainte-nitouche(n.f.) =（話）猫かぶり、かまとと
faire la sainte-nitouche = 猫をかぶる
L31 concours(n.m.) = 偶然の一致
par un concours de circonstances = 種々の事情が重なり合って
un concours de circonstances exceptionnel= 色々な条件が重なった
特別な機会
L34 disloque(e) = （人が）身のこなしのぎごちない
L35 ebaucher = （動作などを）やりかける
L38 demoraliser = 気力をくじく
P49
L3 bousculer = ぐいと押す
L3 gifler = 平手打ちをくらわす
L12 riposte(n.f.) = 反撃、仕返し
L12 enchanter = 大いに満足させる
L13 retendre = 染め直す
L15 ressasser = 絶えず思い浮かべる
L19 mettre une sourdine = (声の）トーンを落とす
L22 brandir = ふりかざす
L23 volte-face(n.f.) = 反転
L25 troncon(n.m.) = 一部分
L25 convulser = 激動をもたらす
ces doux troncons convulses se reuniraient et ne formeraient
qu'un seul corps.というところに、姉弟のちょっと異様な結び付き
の感じが出ていますね。
L32 seconder = 補佐する、助ける
L33 ramper = 這う
L35 devisse(e) = ねじがぬけた
保養地のホテルには人が多く、彼らをがっかりさせた。姉弟はジェラ
ールの伯父の前では猫をかぶりながらも、部屋ではいつものようにけ
んかを続け、部屋の外では「他の人に見られずにしかめっ面をして、
保養に来ている女の子たちを怖がらせる」という遊びに夢中になる。
04523/04533 PEB02564 松永智子 RE:ブルゴーニュから帰りました
( 6) 93/11/17 09:17 03579へのコメント
リエさん、こんにちは!
やっとLes enfants terribles を落ち着いて読めます。そこで遅すぎるRES に
なりますが、次のことを考えてみました。
>>L24 le role des moustaches sur le buste
胸像の髭と同じ役割とは？....(p.38)
遅れを取り戻すためもあって、読み飛ばしていたときは、このあたりがどうしても理解
できませんでした。
ところが、改めてゆっくり読み進めているうちに、こんなことを発見しました。なんと
moustachesのエピソードがP.21に書かれているのです。
P.21，L30 Au milieu de la cheminee tronait un buste en platre sur lequel on
avait ajoute a l'encre des yeux et des moustaches; des punaises......"
そして
P.38 L23, 24 Cette devise bruyante( La suicide est un peche mortel")et qui
subsista devait jouer sur la glace le role des moustaches sur le buste."
リエさんはこの二個所を並べて考えましたか。
この二つの文章には共通するものがあります。それはmoustachesで、結局同じものを
指していると考えられます。もし同じものを指しているという関係がなかったら、P.38
の文章の中では、sur le busteではなくて、?sur un busteとなるはずだからです。つ
まりこの髭はElisabeth とPaulが石膏の胸像にかいた髭で、ある日Gerardが目撃したも
のなんです。そう考えるとP.38の文章の意味が解けるのではありませんか。
そこで私は次の等式を考えました。
Le role de la device ecrite sur la glace = celui des moustaches sur le buste;
Le role commun de la devise et des moustaches = celui de temoigner du
lyrisme d'episodes rares auxquels personne n'assistait.
04103/04113 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles P50-51
( 6) 93/10/30 06:43 コメント数：1
P50
L1 fesser = 尻をたたく
L2 fleau(n.m.) = 災い、害悪の元
L6 lucre(n.m.) = （蔑）金、もうけ
L14 grase(n.f.) = ゆるし
L16 arrosoir(n.m.) = じょうろ
L17 affuble(e) = おかしな身なりをして
L19 bosse (n.f.) = 隆起
L20 quincaillier(ere) = 金物商
L20 credule = 信じ切った
L24 prendre ses jambes a son cou = （話）一目散に逃げ出す
L30 tringle(n.f.) = カーテンレール
L30 tournevis(n.f.) = ねじまわし
L31 espadrille(n.f.) = ズックぐつ、エスパドリュ
L31 pointure(n.f.) = サイズ
Pointure 40というのは28センチぐらいでしょうか。大きすぎて
役に立たないのでしょうね。どなたか、フランスの靴のサイズ
とセンチの相関がわかりますか。私は24センチで38サイズだと
いううろ覚えの記憶があるのですが。
L36 discerner = 見分ける
L38 pirate(n.m.) = 海賊
L51
L1 vulgaire = 通俗の
L1 redouter = ひどく恐れる
L7 aptitude(n.m.) = 素質
L8 meconnaissable = 見違えるほど変わった
部屋とホテルの中だけでなく、道や海岸など外の世界でもしかめっ面
遊びやたちの悪い気晴らしを繰り返した後、彼らは万引きのスリルを
楽しみます。役に立つものをとってはいけないというルールのもとで
スリルを味わいながら、二人は元気になって自宅に戻った。マリエット
に、盗んだのではないブローチのみやげを持って。
/POST
04108/04113 NAG02750 町村 泰貴 pointureとセンチの相関
( 6) 93/10/30 19:28 04103へのコメント
RIEさん、こんにちは。Enfants terribles いつも拝見しています。
こっそり読んでいるのですけど、なにぶん読むのが遅いせいか、なおまだ
辞書のお世話にもなるせいか、レスをつけられなくて済みません。
さて靴のサイズですが、Pointure 40は25.6cmに相当するそうです。
>私は24センチで38サイズだと
>いううろ覚えの記憶があるのですが。
その記憶は正しいようです。38は24.3cmに相当するそうです。
出典は在仏日本人会の生活便利メモですが、私のサイズ27cmは42となってますが、
この間買った靴は43・1/2でした。足が育ったのかな？
この相関表を分析すると、日本のサイズの２センチがフランスの目盛りの
pointures 3に相当するようです。しかしそれでもずれがあるようですね。
pointures 30は19センチと書いてあります。これを起点にp.33は21cm，p.36=23cmと
いう数列が続いています。
04123/04129 TBE02722 江下 雅之 靴のサイズ
( 6) 93/10/31 00:04 04103へのコメント
Chere RIE,
今履いている靴が確か40だったと思いますけど、日本式に言うと26cmくらい
です。サイズが一つ違うと 0.5cm位の違いだったような気がするけど、これ、
完全にウロ覚えです。(^_^;)
靴のサイズって、一番困るんですよねぇ。Ｇパンなんかは cm を半分にすれ
ばいいんだけど、靴はそうはいかない。買う度に
Je connais mal le pointure francais...(^_^;)
と言い訳せにゃならん。
買い物は soutenance より難しい。(--;) (c)いとう
04160/04218 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 7 P53-55
( 6) 93/11/02 08:45 コメント数：1
P53
L2 large(n.m.) = 沖
prendre le large = 船が沖に出る
L2 envergure(n.m.) = 帆幅
L3 arrimage(n.m.) = （船の）積み荷
L6 faire la planche = （泳）仰向けに浮き身をする
L7 opium(n.m.) = 阿片
L9 inspecter = 視察する
L16 Il la rabattait
il = Paul, la = la lumiere
L17 lambeau(n.m.) = 断片、ぼろ
L17 andrinople(n.m.) = （多く赤染めした）安綿布
ありふれた布のようですが、どのくらいの濃さの赤なのでしょう？
この布についてご存じの方、いますか？
L19 tempeter = がみがみ言う
P54
L4 avoir beau + inf. = いくら?しても
L9 orgeat(n.m.) = はたんきょう水（清涼飲料）
L11 se pourlecher =舌舐めずりする
L14 nourrisson(n.m.) = 乳児
L15 ganger d'une tete = 頭の差で勝つ
かけっこでも身長でも頭ひとつPaulのほうが勝つようになった
わけです。それで部屋の上のほうはポールの領域、下の方は
エリザベートの領域と言っているのでしょう。
L21 un vase de nuit = しびん
L25 pressentir = 予感する
L36 raccrocher = (街娼が）客を引く
L37 Plus ces filles etaient des filles,の
des fillesの方はすぐに男の子についてくる娘、または街娼の
意味ですね。しかし、Paul はそれほどお金をもっていそうも
ないので、ここは女の子をナンパしに行って、女の子がPaul
の「気を引く、誘いの乗ってくる」ぐらいの意味でしょうか。
P55
L1 franchise(n.f.) = 率直さ
L4 comble(n.m.) = 頂点
L5 railler = ちゃかす
L5 s'ecoeurer = うんざりする
L7 harponer = いきなり捕える
L10 minuteux(se) = 細心な
L19 polissoir = 爪磨き
L24 caler = 落ち着かせる
L25 les trois coups = 劇の開幕の合図（木槌で３回たたいて知らせた）
L26 protagoniste(n.m.) = （ギリシャ悲劇の）主役
L33 penoble(n.f.) = 淡い光
L38 Theodora = Imperatrice byzantine(morte en 548). Epouse de
Justinien 1er, sur qui elle eut une grande influence.
（Micro Robert 2)
伯父が旅行などで外泊すると、ジェラールはポールたちの家に
泊まりに来た。エリザベスは１７歳、ポールは１５歳。ポールは
背も伸び、体力もついて、ポールとエリザベスの力関係は逆転
しつつあった。ポールは外で女の子を誘ったり、ジェラールと夜
モンマルトルのビヤホールで会うようになった。
しかし、夜３人で寝る時になると、寝室ではいつものように
言い争い、からかい、いらいらのお決まりの姉弟劇が繰り広げられた。
/POST
04186/04204 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 7 P53-55
( 6) 93/11/03 21:56 04160へのコメント
Chere Rie,
昨日，紀伊国屋から本が届きました。翻訳の方は６章まで読み終わって
いますので，７章から原書を使って合流します。
P53, L17 [andrinople]
Petit Roebert 1 によれば，andrinopleは，もともとは，トルコの
都市の名に由来しているようです。しかし，世界地図を見てもトルコ
には，Andrinople という名の都市は見当たりません。
そこで，Petit Roebert 2 をひいてみたところ，今日では，Edirne
と呼ばれている都市のことだと分かりました。地図で見るとギリシャ
との国境にあります。
ともあれ，その名前の由来からこの安綿布の赤色は，トルコ赤と呼
ばれることになったようです。トルコ赤と呼ばれる色の実物を見たこ
とはないのですが，国語辞典によれば，茜で染めるとのこと。だとす
れば，黒ずんだ赤色ということになりましょうか。
P54, L9 [orgeat]
はたんきょう ＝ 巴旦杏 ＝ アーモンドなのですね。はたんきょ
うという言葉は今まで知りませんでした。
ラルース・フランス料理小事典によると，砕いたアーモンドに砂糖
と水を加えて絞り，水で薄めたところにオレンジ・エッセンスで香を
つけたシロップとありました。
orgeatは，orge（大麦）からの派生語。昔は，麦から作ったの
ですね。
P55, L26 [protagoniste]
（ギリシャ悲劇の）主役が語源ですが，ここでは，ギリシャ悲劇の主
役とは考えず，普通の劇の主役と考えておいて良いのではないで
しょうか。というのも，ここでは，複数形で使われているからで
す。ギリシャ悲劇においては，もともとは，コロス以外に俳優は一人
しか使いませんでした。それが，最終的には３人になりました。この
３人をそれぞれ，protagoniste,deuteragoniste,tritagonisteと呼んだの
です。３人以上の登場人物がある場合には，一人二役や三役を演じた
わけです。したがって，ギリシャ悲劇のprotagonisteには，複数の概
念はそぐわないということになります。
04217/04218 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 7 P53-55
( 6) 93/11/04 13:22 04186へのコメント
Cher TAKA-Chin
さっそくコメントをくださってありがとう。
ギリシャ悲劇の構成は能に似ていますね。
andrinopleは、けっこう濃い赤のようですね。トルコ赤というと
トルコタイルの渋い赤の色調を思い浮かべますが、シーツとしては
汚れが目立たなくてよさそうです。
Rie
04218/04218 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 7 P56-59
( 6) 93/11/04 13:23
P56
L1 se grater = 自分の体をかく
L2 ecorchure(n.f.) = 擦りむき傷
L16 flamboyer = 燃え上がる
L18 fendu(e) = 切れ長の
L25 s'embaumer = いい香りがする
L25 bandelette(n.f.) = 包帯
L26 bibelot(n.m.) = （棚などに飾る）置物
L32 retouche(n.f.) = 修正、加筆
L35 troublante = 当惑させる
P57
L3 ecrevisse(n.f.) = ざりがに
川海老のから揚げのようなものでしょうか？食べたことのある方、
いますか？
L8 Elles emportent la bouche = 口を奪う（ほどおいしい）
「ほっぺたが落ちる 」と同じ発想ですね
L18 supplier = せがむ
L20 chatier = こらしめる
L22 abjecte = 唾棄すべき
L26 bringue(n.f.) = （俗／卑）une grande bringue 不細工なのっぽの女
大女
ここではポールを指していますね
L31proie(n.f.) = 餌食、犠牲
ここでは「神の餌食なる→ 神にとりつかれる」くらいの意味で
しょう
P58
L1 bigarre(e) = 色さまざまの
L2 boiteux(se) = ちぐはぐの
L3 retreci(e) = 狭い
L13 entervenir = 介入する、仲裁する
L17 tochon(n.m.) = ぞうきん
L19 se dominer = 自制する
L21 etancher = 拭う
L28 delester = 身軽にしてやる
P59
L5 decapite(e) = 斬罪に書せられた者
ここでは、「これから首をきられようとする者」ですね
L13 gloutonnerie(n.f.) = 大食い
L16 besogne(n.f.) = 仕事
L17 bossu(e) = 猫背の
grave, patiente, bossueなど、形容詞を重ねるのはcocteauの文章の
特徴のような気がします。 次のelle ressemblait a une folle en
train de gaver un enfant mort.は二人の関係と異常さを象徴する
文章ですね。
L25 reciproque = 相互の
寝室ではいつも通り、口げんかと諍いの劇が続いていた。４年の間、彼ら
はこれを続けていたが、劇の修正を行なうのはいつも姉のほうだった。
ジェラールが泊まった夜も諍いが起こったが、その間にエリザベートは
ジェラールにtuで話しかけ、翌朝も互いに親密なtuで語り合うのを許し、
ジェラールを喜ばせた。
/POST
04208/04216 NAG02750 町村 泰貴 はたんきょう
( 6) 93/11/04 08:36 04186へのコメント コメント数：1
落合さんはじめまして。昨年暮れぐらいからこちらに時々お邪魔してます、
Ｔ＆Ｖと申します。
さて早速ですが、「はたんきょう」というのはプラムに似た果物のことでは
ないでしょうか。
というより私は「はたんきょう」のことを外国ではプラムというんだと思う口
だったのですけど。
でそうなってくると、アーモンドって一体何だ？？？という疑問が生じたのです。
アーモンドの形は確かに
プラムの種に似ているが、まさか・・・
Ｔ＆Ｖ NAG02750
04215/04216 PFH02234 田村兼吉 はたんきょうの謎
( 6) 93/11/04 12:22 04208へのコメント
町村さん、はたんきょう＝アーモンドに？３つですか。
辞書をひいてみますと、巴旦杏（１）すももの一種（２）アーモンドの漢名とあります
から、どちらも正解です。私も昔、疑問に思って調べたことがあるんです。中国語と日
本語で指すものが異なるのは、植物等ではよくあることです。
我々が食べるアーモンドは実ではなくて、種子の中の仁でして、実はももに似ています
し、同じバラ科に属します。桃よりは果肉が薄く水分が少ないようです。
このアーモンドには２系統あって、甘いものがグリコアーモンドチョコレートの中に入
っているあのアーモンドとなり、苦いものから咳止めの薬杏仁水をつくります。これを
使ったデザートが杏仁豆腐（きょうにんどうふ、あんにんどうふとも言う）となるわけ
です。
このへんの詳しい話しは、ぽてーれさんにお聞きするのが正解でしょう。
04227/04243 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 7 P56-59
( 6) 93/11/04 23:02 04218へのコメント
P57, L3 [ecrevisse]
》川海老のから揚げのようなものでしょうか？
ああいうかわいげのあるやつではありません。ほら，はさみの
あるやつですよ。
P57, L8 [Elles emportent la bouche]
私も，RIEさんと同じように解釈したのですが，旺文社の「ロワ
イヤル仏和中辞典」には，"emporter la bouche"＝「［料理が］
口が曲がるほど辛い」とありました。文脈によって，全く正反対
の意味になるのでしょうか？？？
P59, L5 [decapite]
》ここでは、「これから首をきられようとする者」ですね
ちょっとグロテスクなイメージですが，私は，今まさに首を斬
られた者の口がほんの少し開いた様子を想像しました。活作りの
魚の口が動くようなものです。まぁ，悪趣味ですね，これは。
ただ，「これから首をきられようとする者」であれば，
"reprendre un contact supreme avec le monde"-「この世との
最後の接触を持つ」ために，唇を"entrouvrir"-「わずかに開く」
というのは，'un peu modeste'だと思ったのです。
[TAKA-chin]
04250/04256 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 7 P56-59
( 6) 93/11/05 18:37 04227へのコメント
Cher TAKA-chin
ほんと、このスタイルは「星の王子様」を読んだときのことを
思いださせてくれます。
P59, L5 [decapite]
首を切られちゃったらもう食べられないと思ったので、「これから首をき
られようとする者」としたのですが、時間差があるのにdecapite
を使っちゃうのね、とちょっとひっかかっていました。
＞活作りの魚の口が動くようなもの
と考えれば、「死んだ子供の口にむりやり食べ物を押し込む気ちがい女」
のグロいイメージに つながるので、落合説を取ります。
Rie
04269/04303 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 8 P61-62
( 6) 93/11/06 08:22 コメント数：1
P61
L7 se rider = しわがよる
L8 expedier = （人を）追い払う
L9 depuis peu = つい少し前から
L12 une cuisine bourgeoise = 簡素だが美味な手料理
L12 refouler = 押し殺す、押し返す
L14 extravagance(n.m.) = 突飛さ
L23 saltimbanque = 辻芸人
L23 roulotte(n.f.) = （旅芸人の）居住車
L24 representation(n.m.) = 興行
L25 peser = (aにとって)負担に感じられる
Le secret lui pese.彼には秘密が心の重荷だ
Sa presence me pese.彼がいるので気詰まりだ
P62
L4 coudre = 縫う
L6 medianoche(n.m.) = （スペイン）軽い夜食
L14 ecoeurer = 吐き気を催させる
L21 engloutir = （海などが）飲み込む
L22 capitaine(n.m.) = 船長
部屋の夜は４時まで続き、朝目覚めるのは遅かった。
彼らにとって昼は重苦しく空虚で、夜は彼らを元気づけた。
夕方ポールは街をぶらぶらし、エリザベートは部屋から部屋へと
さまよい歩く。心の中に生きる母とは無関係な、一人の女が死んだ
あの部屋が吐き気を催すほど嫌いで。この嫌悪感が日没と共に大きく
なると、彼女はその部屋に入り、闇に呑まれるままに中央に立ちつくす。
04274/04303 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 8 P61-62
( 6) 93/11/06 11:36 04269へのコメント
P61,L12 [une cuisine bourgeoise]
PETIT ROBERT 1によれば"simple et bonne"とあり，「簡素だが
美味な手料理」となるわけです
ね。仏和辞典には「家庭料理」と
ありますが，家庭料理必ずしも簡素で美味とは限りませんね。
P62, L6 [medianoche]
PETIT ROBERT 1によれば"Repas fait un peu apres minuit"とあ
り，単純明解です。これが仏和辞典になると，「精進日のすんだ
日の夜半すぎに行われる肉つきの食事」と，わけの分からないこ
とになります。
もっと，まじめにPETIT ROBERTをひくようにしようと，とりあえ
ずこの場は，誓っておきましょう。
[TAKA-chin]
04370/04370 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 9 P63-65
( 6) 93/11/10 14:11
P63
L2 stupefier = 唖然とさせる
L7 attente(n.f.) = 予想、期待
contre toute attente = あらゆる期待に反して
L10 chute(n.f.) = 落下、没落
L11 asocial(ale) = 反社会的な
L12 expulser = 追放する
L15 enfantillage (n.m.) = 子供じみた言動
L18 affaiblir = 衰弱する
P64
L3 pateaux(se) = どろどろした、べとべとした
L5 epave(n.f.) = 漂流物
L5 taupe(n.f.) = もぐら
L13 contrebande(n.f.) = 密輸品
L13 tolerer = 大目に見る
L14 Il trouvaient natural que leur medicin et l'oncle de Gerard les fissent
vivre.
fissentはfaireの接続法半過去です。「現実味の薄い事柄」であると
いうニュアンスでしょう。「医者とジェラールの伯父が養ってくれる
ことを（こういうことはとても稀なことにもかかわらず＝これが
接続法のニュアンス）自然なことのように思っていた」
L15 aptitude(n.f.) = 資質、才能
L24 gacher = 浪費する
L26 demarche(n.f.) = 足取り、やり方
L30 fausser = ゆがめる
L30 moule(n.m.) = 鋳型、(ケーキなど）の型
P65
L7 demeure(e) = 知能が遅れた人
L10 place(n.f.) = （多く地味な）職
L13 embaumer = (死体に）香料を詰めて防腐処置を施す
訳本ではembaume = ミイラのようになったまま
となっています。すぐにミイラを連想させる動詞の
ようです
L13 partir = イタリック体になっているので、想像の世界に行ってしまう
ということですね
L14 debiter = 生産する
L25 tic(n.m.) = （顔面の）けいれん
L26 tortionnaire = 刑罰執行人、拷問する人
L29 veulerie (n.f.) = 無気力
この家の無秩序は理性的な人を唖然とさせるものだったが、もう数年も
続いていた。３年間、彼らは愛し合いながらもいがみ合う生活を続け、
医者とジェラールの伯父が養ってくれるのを当たり前と思っていた。
ある日エリザベートは仕事を見つけたいと考えたが、それも秩序だった
考えからではなかった。
04378/04382 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 9 P63-65
( 6) 93/11/10 21:02 04370へのコメント
P63, L4 [tenir]
= Demeurer, subsister sans aucun changement, sans aucune
alteration.(DFC)
P63, L7 [Mais,ou la raison n'aurait pas tort, c'est que si ...,
elle les precipite...]
関係詞の"ou"に続く節は主題を表し，"c'est que"以下の節は，
主題の観念や理由を表していると考えられます。直訳すれば，
「理性は正しいであろう。それはもし．．．であるとしても，
?だからである。」となります。翻訳するときには，倒置して
訳すのでしょうね。
ところで，ここの"elle"は，"la force"，"les"は，"des choses"
を表していると考えてよいでしょうか？
P64, L19 [La fortune pouvait ...,ils ne s'en ...]
La fortune の前に、"si"を補うと分かりやすくなります。
"en"は、当然，この条件節の内容ですね。
P64, L27 [demarche]
= Tentative aupres de qqn pour reussir une entreprise, mener
a bien une affaire.(Petit Robert)
文脈からすると職に就くための働きかけでしょう。
P64, L28 [davantage que]
= plus que
P65, L13 [embaumer]
= Remplir (un cadavre) de substances balsamiques, dessiccatives
et antiseptiques destinees a en assurer la conservation.(P.R.)
P65, L13 [partir]
"mourir"という意味もありますが，それではちょっと変ですよね。後の
方に「眠ったふりと」かあるので，眠るという意味にはとれないでしょ
うか？
P65, L36 [accuser]
= Rendre manifeste; constituer la preuve, le signe de.
ここでは，「年齢が分かる」とか「?歳に見える」とかの意味ですね。
04392/04396 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 9 P63-65
( 6) 93/11/11 06:45 04378へのコメント
Cher TAKA-Chin,
P63, L7 [Mais,ou la raison n'aurait pas tort, c'est que si ...,
elle les precipite...]
＞ここの"elle"は，"la force"，"les"は，"des choses"を表している
はい、そう思います。
P64, L19 [La fortune pouvait ...,ils ne s'en ...]
＞ La fortune の前に、"si"を補うと分かりやすくなります。
＞ "en"は、当然，この条件節の内容ですね。
ここの意味がちょっとわかりません。ふつうの文と思ったのですが
「富は寝ている間に彼らを訪れたので、かれらは起きている間それに
気づかなかった→ 生活に困らず、ぜいたくな貧乏=成金趣味にならない
精神を持っているが、自分達がそういう境遇にあることに気づいてい
ない」というふうに解釈しました。条件節ということは、動詞は条件法
ですか？
P65, L13 [embaumer]
おそまきながらMicro Robertを調べました。
Remplir (un cavadre) de substances qui permettent de le dessecher et
de le conserver.
例文にLes anciens egyptiens embaumaient les morts.とあります。
仏和では「いい香りがする」というニュアンスが強いので、だいぶイ
メージがちがいます。
P65, L13 [partir]
これは二人の間の特殊用語でこれの説明はP26L4以下にあります。
etre parti signifiait l'etat provoque par le jeu?
毎回レスがすばやいので、お待たせしているような気もしますが
ちょっと仕事が忙しくなって来ました。スローペースでもカンベンね(^_^)
Rie
04431/04700 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 9 P66-67
( 6) 93/11/13 15:52 コメント数：1
P66
L1subterfuge(n.m.) = 逃げ口上、ごまかし
L2 defavorable = 好ましくない、不利な
L2 meler = 事を紛糾させる、もつれさせる
L3 eclater = 爆発する、（怒りなどを）はっきりと表す
L3 doleance(n.f.) = 不平
L4 invective(n.f.) = 悪口
L5 immonde = けがらわしい、低俗な
L7 fanfaron(ne) = 空威張りする人
L16 pareil(le) = このような
L18 mannequin(n.m.) = マヌカン、ファッションモデル
ここでは商品を着て客に見せるブティック付きのモデルでしょう
L28 antidote(n.m.) = 解毒薬
L29 fureur(n.m.) = 激怒
L29 gesticuler = 盛んに身振りをする
L30 grue(n.f.) = 鶴、（俗）売春婦
L31 faire le trottoir = （話）（街娼が）街路で客を引く
お針子やマヌカンは男になびきやすいという定評があったようです
ね。L32から見ると、ポールは路で客を引く女の子と遊んでいる
ようです。
P67
L1 epouvantail(n.m.) = 案山子
L7 interminable = はてしない
L7 penombre(n.f.) = 薄明かり
L8 sellette(n.f.) = 詰問台
L9 magnificence(n.f.) = 壮麗さ
L11 figer = （血を）凍らせる
L12 quarantaine(n.f.) = 検疫
ここでは同僚になった女の子達から、いろいろ聞かれたり見られ
たりする様子を指すのでしょう
L14 epiter = 行動をさぐる
L16 tourner le dos de ~ = ?からそっぽを向く
L19 mortifier = （の）自尊心を傷つける
L19 doubler = 代役をつとめる
L28 s'ajuster avec = ぴったりあう
L30 de plain-pied = 難なく、造作なく
L33 un nom de bille = agate Agatheと音が同じです
L35 fregate (n.f.) = フリゲート艦（３本マストの快速船）、軍艦鳥
エリザベートはジェラールのつてで、婦人服店のマヌカンになる。
彼女の美しさは周りをびっくりさせるが、彼女自身は自分を醜いと
感じていた。仕事場での人づきあいは最初ぎくしゃくしたが、同じく
孤児でマヌカンのアガトと出会い、二人は仲のいい友達になる。
そしてアガトはとても自然にポールとエリザベートの部屋に入って
来た。
04413/04413 GCB01250 落合 卓 RE^2:Les Enfants terribles 9 P63-65
( 6) 93/11/12 06:25 04392へのコメント
》ここの意味がちょっとわかりません。．．．条件節ということは、動詞は条件法
ですか？
"Si + 直接法半過去，条件法現在"---"apercevraient"って，"apercevoir"の条件
法現在ですよね？---の構文だと思ったのですが．．．
それで，「寝ている間に富が彼らを訪れたとしても，起きている間，彼らはそれに気
付かなかないであろう」という意味にとったのです。
》etre parti signifiait l'etat provoque par le jeu?
なるほど，"partir"はそういう意味でしたか。途中まで翻訳で済ませた
つけが回ってきてしまいましたね（^_^;）。
》毎回レスがすばやいので、お待たせしているような気もしますが
いいえとんでもない。年末年始に,酔っ払いモードになって作動不良になるのを見越し
てちょっとだけ読みだめをしてあるだけです（^_^）。日仏の通信講座もあるし，Dictee
におじゃましてもいるし，週に２?３ページのペースだと助かります。
[TAKA-chin]
04438/04444 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 9 P66-67
( 6) 93/11/13 21:39 04431へのコメント
P66, L4 [Sa paresse etait ... entretenir par ell.]
この部分は，Elizabethの'invectives'の中身ですね。
P66, L7 [Elizabeth ... quoi que ce soit.]
一方，こちらはPaulのほうからの反駁というわけ。
P66, L25 [marche]
= Convention portant sur la fourniture de marchandise, de valeurs
ou de service.(P.R.)
エリザベスが洋裁店で働くという話のことですね。
P66, L30 [craint qu'il ne tenait pas a devenir le frere d'une grue,
et qu'il aimerait mieux qu'elle fit le trottoir.
- Je t'y rencontrerais,...je n'y tiens pas.]
"faire le trottoir" = "se dit d'une prostituee" で，街娼が客を引く
という意味。「姉さんが街で客を引く方がましだ」というPaulに対し
て， Elizabethが「通りであんたに会うかもしれないわ。そんなのい
やよ」と答えています。
》ポールは路で客を引く女の子と遊んでいるようです。
確かに，このあたありのやりとりを聞くと，前に出てきた'des filles"
は，やっぱり街娼ではないかという気がしますね。
P67, L10 [quarantaine]
= Situation d'une personne exclue, par la volonte d'un groupe social,
de tout raport avec les elements de ce groupe.(P.R.)
４０歳は仲間外れになるのかと一瞬被害感にとらわれましたが，検疫
期間が４０日だったことが語源となっているようでひとまず安心しま
した（^_^）。
ということで，ここは「仲間外れ」くらいが適当な訳語ではないかと
思っているんですが，どんなもんでしょうか？
P67, L17 [doubler]
= Remplacer qqn qui ne peut jouer.
P67, L28 [plain-pied]
= sans difficulte
04648/04650 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 10 P69-72
( 6) 93/11/22 09:10
P69
L4 remuer =( 人、心を）感動させる、（感情、欲望を）かきたてる
L4 apte a ~ = ?に向いた、適した
L15 sarcophage(n.m.) = （古代の）石棺
L17 Antinoe = ? 石棺から頭をもたげたアンチノエの若いキリスト教徒
のように、というのですから、何か逸話があるのでしょう
ね。Micro Robertには Antinoeはありませんでした。
P70
L3 funeste = 不吉な
L12 crever = 破裂させる
crever les yeux = 明白である
L14 lave(n.f.) = 溶岩
L14 couche(n.f.) = 層
L15 cratere(n.m.) = （火山の）火口
L16 encenser = (に）香をたく、ほめそやす、（人に）おべっかを使う
L20 prerogative(n.f.) = 特権
L28 apache(n.m.) = ならず者
L34 tricher = いかさまをする、ごまかす
L35 cachette(n.f.) = 隠れ場、隠し場所
L35 de conserve = いっしょに
P71
L3 faire la remarque de qc. a qn. = 人に?を注意する
L6 a son insu = 人の知らぬ間に
L7 contrarier = 対照して引き立たせる
L9 hostile = 敵対する、対立する
L10 fronton(n.m.) = （古典建築の）軒先
L15 guenille(n.m.) = ぼろ切れ、ぼろ着
L25 discorde(n.f.) = 反目
L26 bonace(n.f.) = 凪、（いさかいの）小康状態
L34 sort(n.m.) = 運命、事の成り行き
P72
L2 par la bande＝（話）間接的に
L6 eblouir = 魅惑する、まどわす
L8 exploiter = 活かす
L13 secousse(n.f.) = 動揺、ショック
L16 cocainomane = コカイン中毒者
L19 reclamer =
L20 subalterne = 二次的な、下級の
L24 espiegle = 悪戯好きな
L27 instruire qn sur qc = 人に何について教える
L32 imprimer = (跡を）残す
アガートは乱雑な彼らの部屋の独特の雰囲気が気に入り、
姉とけんかをする傲慢なポールが気に入ります。ポールも
アタリを演じたダルジェロの写真に似たアガートが好きになります。
04680/04689 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 10 P69-72
( 6) 93/11/22 22:57 04648へのコメント
P69,
L5 [cataloguer]
=Classer (qqn, qqch.) en le jugeant de maniere definitive.
L8 [accumuler]
=Mettre ensemble en grand nombre.
L13 [epreuve]
=Photographie
L15 [sarcophage]
=Cercueil de pierre.
L17 [Antinoe]
=古代エジプトの都市。皇帝ハドリアヌスが，その寵愛した美少年アンチ
ノウスを偲んで建てた。
P70,
L12 [crever les yeux]
=etre bien en vue, tout proche.
L35 [faire des cachettes]
「隠し場所を作る」?＞「隠し事をする」という解釈でいいでしょうか？
P71,
L1 [l'air de famille]
「家族の雰囲気」ではおかしいですよね。この"de"は，"de"＋無冠詞名詞
で品質形容詞に相当する意味を表す用法でしょう。つまり，「家族のよう
な雰囲気」ですね。
L12 [incorrect]
=Qui est contraire aux usages, aux bienseances.
P72,
L19 [la reclamer]
"la" は，Agathe のこととして，「彼女を要求する」では，意味がよく分かりません。
ここは，文脈からして，両親が自殺して警察又は児童福祉機関に保護されていた「彼女
の身柄を引き渡すように求めた」ということだと思います。
L38 [trembler que + ne + subj]
="craindre que + ne + subj"
「?しはしないかと心配する」
04697/04700 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 10 P69-72
( 6) 93/11/23 08:39 04680へのコメント
P70,
L35 [faire des cachettes]
>「隠し場所を作る」?＞「隠し事をする」という解釈でいいでしょうか？
はい、私もそう思いました。
P71,
L1 [l'air de famille]
>「この"de"は，"de"＋無冠詞名詞で品質形容詞に相当する意味を表す
>用法でしょう。つまり，「家族のような雰囲気」ですね。
ふむ、ちゃんと文法的に説明できるのですね。こういうのは私は「彼ら
は家族じゃないんだから、家族のような雰囲気よね」と文脈から取るので
思わぬ間違いをすることがあります(^_^)。
P72,
L19 [la reclamer]
これは、辞書の訳語そのままでは意味が通りにくいのでどんな訳語が
いいか後で考えようと空けてありました。忘れてそのままアップして
しまったのでした(^_^)。
04890/04890 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles 10 P73-75
( 6) 93/11/30 07:49
P73
L5 etre en proie a = aにさいなまれる
L6 delire(n.m.) = 妄想、無我夢中
L6 revetir de = deで覆う、deをまとわせる
L7 miroir deformant = 像がおもしろくゆがむ鏡
ここでは、（姉弟の精神錯乱のような言い争い、近親憎悪をともなう
愛情の）熱が、現実をゆがませる（雰囲気や人間関係が自然な状態
ではなくなる）ということでしょう
L7 s'assombrisser = 陰気になる
L9 exigeant(e) = 要求の多い、難しい
L10 aboutir a = aに行き着く、帰着する
L10 s'asphyxier = 窒息死する
L12 lest(n.m.) = (海）バラスト、底荷、（気球）砂袋
jeter du lest = 砂袋を捨てる、（比喩的に）（危機を脱するために）
犠牲を払う、譲歩する
L15 charrier =(荷）車で運ぶ
L21 desarroi(n.m.) = 精神的混乱
L22 a contresens = 逆方向に
L30 rompus a ~ = aに慣れた
L33 intrigue(n.f.) = （劇の）筋
L34 se substituer a = aの代わりになる
L34 machine(n.f.) = 装置
さて、Une intrigue de tragedie de Racine se substituait aux machines
que ce poete employa pour apporter et emporter les dieux de
fetes de Versailles.
とは、どういう意味でしょうか。ラシーヌに詳しい方が machinesに
ついて教えてくれるとうれしいのだけれど。
前文を読むとpartir = se projeter hors de soi, distraction = l'etape qui
les enfoncait en eux-memesですね。Une intrigue de tragedie
de Racineがmachine que ~に代わったということは、Une intrigue
de tragedieが「自分自身の中に深く入り込む状態」を指し、machine
que ~は「自分の外へpartirしてしまう放心状態」 を指しています。
彼らが部屋で過ごした時間はfeteと呼ぶにふさわしいと思いますが、
とすると、このあとの第２部は「悲劇の筋だて」なのでしょうか。
P74
L3 courrouce(e) = 怒り狂った
L9 algarade(n.f.) = （突発的な）口論
L14 rancure(n.f.) = 恨み
L18 insoluble = （問題などが）解けない
L20 s'enrouer = 声嗄れする
L22 empieter sur = surを少しずつ侵す
L24 peupler de = deで満たす
L31 detresse(n.f.) = （差し迫った）緊迫状態
L33 flagrant(e) = 目の前で行なわれる
L34 delit(n.m.) = 軽い罪
flagrant delit = 現行犯
L34 enjoue(e) = 陽気な、快活な
P75
L1 en savoir long = 詳細を知っている
L2 comploter = 密かにもくろむ
L3 petrir = こねる、練り上げる
L4 mechamment = 意地悪く、悪意をもって
アガトは部屋の雰囲気が気に入った。彼女の母はコカイン中毒で
ガス自殺してしまったが、この部屋では彼らが麻薬を使うように
ならないかと心配する必要はなかった。なぜなら、姉弟は生まれ
ながらにその血の中に麻薬のような物質を持っていたから。
この麻薬は時期によって外見を変えていった。姉弟は昔のように
放心することができなくなり、それをダルジェロの面影を持った
アガトのせいにしていらつき、ののしりあった。彼らの感心は
自分の内部へと向かっていた。
最後の部分、「雪の玉が投げられる瞬間」と「ダルジェロの写真を
宝物入れに滑り込ませた時」「アガトが写真をふりかざした瞬間」
の３シーンが収斂して、きれいですね。
04893/04895 GGC00060 熊本 裕 RE:L34 machine(n.f.)
( 6) 93/11/30 10:11 04890へのコメント
リエさん、こんにちは。
まじめに読書会に参加していないのに口を出すのもはばかられるのですが（従
って的外れの恐れも大いにありますが）、"deus ex machina" のことじゃない
でしょうか。
これはギリシア悲劇で使う、話がどうにもならないほどこんがらがった時、幕
切れ間際に神様が舞台の上から機械仕掛で降りて来て、すべてを目出度く解決
してしまう（「この印篭が見えないか」という調子で）という、実にいいかげ
んな作劇技術です。
古典劇の作法に非常に忠実だった（らしい）Racine がこれを使っても不思議は
ないと思います。
『小学館ロベール』にも NOUVEAU PETIT ROBERT （私の古い「緑版」より 500
頁も増えた。でも紙が薄くてちょっと引きにくい）にも、このラテン語の形で
見出しになっています。
熊本 裕
RE 4893
熊本さん、こんにちわ
＞まじめに読書会に参加していないのに口を出すのもはばかられる
とんでもない、いつでもいくらでも口を出してくださいね、大歓迎で
すから(^_^)。
deus ex machinaとは「機械じかけの神」というやつですね。
能の最後に出てきて亡霊を成仏させてくれる坊さんの役にに似ている
ような気がする(^_^)。ラシーヌの劇にもこんなの出てきたかしら。
machineが共通ですから、当たりの感じがします。図書館でラシーヌの
劇の最後を見てみましょう。
04931/04937 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles 10 P73-75
( 6) 93/12/01 22:28 04890へのコメント
P73,
L8 [pour etre naturelle]
ここで，"naturelle"が女性形になっているのは，L2の"drogue naturelle"を
受けているからですね。したがって，この"pour"は，文脈から考えて対立・
譲歩を表す用法だと解釈できます。
L17 [Par periodes]
= 「周期的に」
L34 [machine]
Petit Robertをひくと"deus ex machina"を見よとあります。#4893の熊本さん
の指摘のとおりですね。
"deus ex machina"
= "Personage, evenement dont l'intervention peu vraisemblable apporte
un denouement inespere a une situation sans issue ou tragique."
P74,
L13 [saisir au vol]
= 「すばやくつかまえる」
L23 [la vie vegetative]
直訳すると「植物的な生活」ですが，「（知性・感性の伴わない）無為な生活」
という意味があるようです。
04945/04962 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 10 P73-75
( 6) 93/12/02 15:28 04931へのコメント
Salut TAKA-Chin,
P74,
L23 [la vie vegetative] = 植物的な生活
ああ、これは「partirと同じように前に出てきた言い回しなので、
落合さんに説明しなくちゃ、何ページだったか後で調べよう」と
思っているうちに忘れてしまったのでした。
大人になる前の子供としての本能のようなものだけで生きている生活、
というような意味だと思ったのですが、パラパラ見た限りではどの
辺に書いてあったかみつからない(^_^)。みつけたら、またお知らせします。
05019/05048 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles11 P79-81
( 6) 93/12/05 13:09
P79
L1 tanguer = （船が）縦揺れする
L3 allusion(n.f.) = ほのめかし
L8 esperance(n.f.) = 期待感
L8 se retourner sur le gril = グリルの上で裏返る→身をこがすほどじりじり
する
L12 brouille(n.f.) = 不和、仲たがい
L17 bande(n.f.) = 仲間、群れ
L18 paroxysme(n.m.) = 発作、絶頂
P80
L2 placide = 平静な、おだやかな
L7 complot(n.m.) = はかりごと
L8 vociferer = わめく、どなる
L11 C'est du propre = （反語）ひどいものだ
L16 faire fausse route = 思い違いをする
L22 se payer sa tete = （俗）人を馬鹿にする
L23 convulsif(ve) = 痙攣性の
rire convulsif = 笑うそばからこみあげてくる笑い
L29 feroce = 残忍な、凶暴な
L32 depasser les borne = 度を越す
L33 convoiter = に野心を抱く、狙う
L37 bouder = むくれる、すねる
P81
L4 representer = 体現する、連想させる
L7 automobile de course = レーシングカー
複数なので、数台持っているのですね。
L8 vertige(n.m.) = めまい
L9 prevention(n.m.) = 偏見
L10s'engouer = 夢中になる
L18 enchantement(n.m.) = 魔法
「真夏の夜の夢」の中でティタニアが眠っている人に与えた魔法とは
どういうものですか？シェークスピアファン（私も好きですがこれ
は知らない）の解説を待ってます(^_^)。
L24 L'avenir des deux chambres
二人はずっと独立した自分の部屋を持ちたいと言っていました
（少なくとも口では）。17歳と19歳の姉弟が同じ寝室というのも
異常な世界ですよね。
L28 membrane (n.f.) = 薄い膜
L28 confier a = aに打ち明ける
L31 pythonisse(n.f.) = （古代ギリシャ）巫女
ここ数日、部屋は船が揺れるように縦揺れしていた。エリザベートが
秘密を持ち、ポールだけを仲間外れにしていたのだ。我慢できなくな
ったポールは３人を店の前で待ち伏せ、彼らが若い男と車で立ち去る
のを見てしまう。その夜、怒ったポールはエリザベートとアガトを
淫売と罵り、全部ジェラールが悪いと非難する。怒ったジェラールは
若い男は伯父の知り合いで、金持ちのアメリカのユダヤ人ミカエルで
ポールにも紹介するという。エリザベートはミカエルが自分と結婚
したがっていると話す。その夜は怒り狂ったポールもミカエルに会うと
彼を気に入ってしまう。姉弟はだんだんにエリザベートの結婚を
現実的に考えるようになる。いっぽうジェラールはエリザベートとの
結婚を考えたことはなかった。彼女は彼にとって巫女か聖女のような
ものだったから。
Rie
05020/05048 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles 10 P73-75
( 6) 93/12/05 13:09 04945へのコメント
Cher TAKA-Chin
P74,
L23 [la vie vegetative] = 植物的な生活
私が前に出てきたと思ったのはP10L10 以下の１５行くらいの部分ですが
読み直してみると、ちょっとニュアンスが違いました。ここでは
分別がつくまえの子供の状況を、動物や植物のような本能に支配された
状態に例えています。
05058/05067 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles11 P79-81
( 6) 93/12/06 21:29 05019へのコメント
P79,
L4 [ou il n'aurait aucune part]
"avoir part a qc."で，「?に関係する」
L12 [sous peine de brouille]
"sous peine de qc." で，「違反すれば?の刑に処す」という意味ですか
ら，「口をきいたらあんたたちとは仲よくしないわよ」＝＞「絶交よ」と
いう感じでしょうか。
L20 [entremetteur]
＝女衒
P80,
L2 [il est grotesque]
"homme grotesque" で，「変人」だから，「この人変なんだから」くらい
の訳になるのかな。
P81,
L18 [enchantement]
うろ覚えですが，「真夏の夜の夢」の中で，妖精の女王ティターニアが魔
法をかけて，二組の恋人たちに相手を取り違えさせる場面があったと思い
ます。違っていたらゴメンなさい。
05069/05088 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles11 P79-81
( 6) 93/12/07 11:12 05058へのコメント コメント数：1
Cher TAKA-Chin,
京都での様子を読むと、みなさんなかなかの飲みっぷりですね。
落合さんもうわばみのクチですか(^_^)。
P81,
L18 [enchantement]
＞妖精の女王ティターニアが魔法をかけて，二組の恋人たちに
相手を取り違えさせる場面があったと思います。
ミカエルがかけたのは、本来の相手とは違う相手を好きになる魔法、
ということですね。４人ともミカエルに夢中になっていますが、
特にポールを好きなエリザベートがミカエルとの結婚を考えるように
なったことが最大の魔法でしょうね。
05101/05110 TBE02722 江下 雅之 RE:Les Enfants terribles11 P79-81
( 6) 93/12/08 19:26 05069へのコメント コメント数：1
>>L18 [enchantement]
>> ＞妖精の女王ティターニアが魔法をかけて，二組の恋人たちに
>> 相手を取り違えさせる場面があったと思います。
魔法をかけた妖精はパックだったんじゃないかな？ ドタバタのあとにめで
たしめでたしとなるところですよね？ 確かティターニアも魔法にかけられて
馬に恋をしちゃったような気がする。
（情報源「ガラスの仮面（24）」前後）
05108/05110 GCB01250 落合 卓 RE^2:Les Enfants terribles11 P79-81
( 6) 93/12/08 21:00 05101へのコメント
>> 魔法をかけた妖精はパックだったんじゃないかな？
うーんそういわれるとそんな気もしてしまう。だとするとティターニアのかけた
魔法ってのは何でしたっけ？
05089/05089 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles11 P82-83
( 6) 93/12/08 08:25
P82
L2 coeurement(n.m.) = 胸のむかつき、嫌悪感
ここのクラウンのたとえはわかりにくいですね。la sceneは道化の
舞台であると同時に結婚の情景でしょうが、「嫌悪感に至る均衡」
ということは、結婚について想像し過ぎて、胸が悪くなるほどだ
ということでしょうか。
L3 vertigineux(se) = めまいがするような
L4 fade = 味がない、あせた
L4 le sucre d'orge = 大麦糖
これはP27の最終行からP28L9までに書かれているように
ベットの中で二人で罵りあいながらよく食べたお菓子です。
L5 se bourrer = たらふく食べる
L5 macedoine(n.f.) = （話）よせあつめ
L6 poisseux(se) = べたべたした
L12 se meubler = 家具を買いそろえる
L16 cocasse = （話）こっけいな、変てこな
L18 escrime(n.f.) = フェンシング
L19 dominer = 見下ろす、見渡せる
L22 desastre(n.m.) = 災難
L22 rupture(n.f.) = 断絶
P83
L4 concever = 理解する、想像する
L5 nuageux(se) = あいまいな
L12 gerer = 管理する
L15 Eze = ? どのへんでしょうか？
L18 veiller = 夜通り見張りをする
L21 echarpe(n.f.) = マフラー
L23 moyeu(n.m.) = （車輪の）輪心
L23 etrangler = 首を締める
L23 decapiter = 首を切る
L24 deraper = スリップする
L24 se broyer = おしつぶす
L25 se cabrer = 後ろ足でたつ→ここでは前輪を乗り上げた状態ですね
エリザベートはミカエルと結婚し、彼の家の寝室の一つをルイ16世風
のスタイルにした。アガトは彼女についてきて、上の部屋に住む
つもりだった。ミカエルはポールにも一緒に住もうと誘ったが
ポールは孤独を選んだ。エリザベートとアガトの引越しが済んで
落ち着くまでの間、ミカエルはEze に建てかけの家の様子を見に行く
事にした。旅行の途中で、ミカエルはマフラーを車の車輪に巻き込む
事故で死んでしまう。
ミカエルの死の情景はイサドラ・ダンカンに似ていますね。
L27 une roue de loterieも運命の輪の象徴のようです。しかしコクトー
さん、カンタンに登場人物をひとり殺してしまいましたね。
05123/05123 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles12 P85-86
( 6) 93/12/09 17:14
P85
L2 crepe(n.m.) = （黒い縮みの）喪章
L2 accabler =打ちひしぐ
L6 recolter = 報いとして受ける
L7 gratitude(n.f.) = 感謝の念
L7se decharger surqn de qc = 何を人に肩代わりさせる
L12 aptitude(n.f.) = 資質
P86
L8 convoiter = 欲しがる
L10 marasme(n.m.) = 消耗症
L14 mulatre(sse) = 白人と黒人の混血児
L16 embaucher = 雇い入れる
L16 compatriote = 同国人、同郷人
L17 dortoir(n.m.) = 共同寝室
L23 literie(n.f.) = 寝具
L24 chale(n.f.) = ショール
L29 reveler = （未知の事実を）知らせる、（真相などを）明らかにする
L'amour lui revelait ce cercle incomprehensible qui l'isolait de l'amour ~
lui = Elisabeth l' (l'isolait) = Elisabeth
L31 viol(n.m.) = 強姦、（聖域の）侵犯
エリザベートはミカエルの莫大な財産を相続。アガトと二人でミカエルの
家に住む。孤独に耐えられなくなったポールは姉の家に移り、ジェラールも伯父がド
イツの工場視察に行っている間エリザベートの家に泊まりに来る。ここでは一人に一
部屋が与えられたが、すぐに彼らはエリザベートの
部屋に集まって眠るようになる。こうしてまたあの「部屋」が再建された。
ジェラールの言うとおり、エリザベートはこの抽象的な「部屋」の聖女
であった。
05166/05174 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P87-88
( 6) 93/12/11 15:51
P87
L3 heteroclite = ちぐはぐな、（作品、建築などが）混合様式の
Cette galerie heteroclite l'etait deja par ~
l' = heteroclite
L6 linoleum(n.m.) = リノリウム
L8 suspension(n.f.) = 吊り照明具、（花を入れる）吊り台
L9 paravent(n.m.) = ついたて
L11 ebauche(n.f.) = 下書き、草案
ここでは「食堂として出来上がっていない部屋」くらいの意味
でしょう
L12 canape(n.m.) = ソファ
L13 planisphere(n.m.) = 平面地球図
L18 siege(n.m.) = いす
L18 bascule(n.m.) = シーソー
siege a basculeは揺り椅子でしょうか？
L20 sentinelle(n.f.) = (軍）歩哨、見張り
des sentinelles de lumiereとはどんなものでしょうか？
des lumieres de sentinellesなら歩哨が持つ懐中電灯のような細い
光の筋かな、とも思いますが不明。
P88
L1 feutre(e) = 目立たない、忍んだ
L1 cambrioleur(se) = 押し込み強盗
L6 reduit(e) = 縮小された
L8 simuler = ?のように見える
P88L2~L9の段落はきれいですね。風変わりなギャラリーの静寂とラン
プの光が、雪、モンマルトル通りのサロン、雪をかぶって景観の変わった
モンティエの全景に重なっていきます。
L14 cul-de-sac(n.m.) = 行き止まり （[kydsak]と発音）
L17 ceder le pas a ~ = ?に先をゆずる、譲歩する
L19 coute que coute = ぜひ
前にも出てきたような気が(^_^)
L19 se refugier = 避難する
L20 traque(e) = 追い詰められた
L20 meute(n.f.) = （猟犬の）群れ
L21 beton(n.m.) = コンクリート
L21 elle se cachait ~
elle = la vie
L22 dechu(e) = 失脚した
L25 milliardaire(n.m.) = 億万長者
L27 epris(e) de ~ = ?に惚れた、夢中な
L27 dedaigner = 軽蔑する
L29 combien elle etait americaine.
elle = la piece
L31 occulte＝秘密の、オカルトの
L31 theosophe = 神智学者
L33 imposer qc a qn = 人に何を強いる
L34 les tables tournante = 回るテーブルですが、何に使うための物で
しょうか？
L35 somnambule = 夢遊病者
とてもアメリカ的なこのちぐはぐなギャラリーは、des sectes occultes,
des theosophes, le Christian Science, le Ku-Klux-Klan, les testaments qui
imposent des epreuves mysterieuses a l'heritiere, les club funebres, les
tables tournants, les somnambules d'Edgar Poeの町を物語っている
そうです。これがコクトーのアメリカのイメージの一面でしょうか。
des sectes occultesはエリザベートを聖女とする秘密宗教、l'heritiereは
エリザベート、 les somnambulesはポール（一時彼は夢遊病者だった）
を示唆すると考えると、他の物も物語の展開のうちの何かを暗示して
いるのかもしれません。
L36 parlour(n.m.) = 面会所
L37 defunt(e) = 死亡した
L37 se materialiser = （思想、感情を）具体化する
L38 deces(n.m.) = 死亡、死去
家の中にあるギャラリーは半ビリヤード室、半仕事部屋、半食堂という
ちぐはぐなスペースだった。家は最後にはこの部屋に行き着くような
間取りになっていた。ミカエルはこのへやの意味を理解しなかったが、
活気のない家の死んだようなこの場所こそ、「命」が避難する場所で
あった。
05179/05187 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles13 P87-88
( 6) 93/12/12 19:53 05166へのコメント
P87,
L4 [mener a rien]
= 「何の役にもたたない」
L11 [ebauche]
>>ここでは「食堂として出来上がっていない部屋」くらいの意味でしょう
Petit Robertに，"Premier forme, encore imparfaite, que l'on donne
a une oeuvre plastique ou literaire;premier etat de cette oeuvre."
とありますからRIE さんの解釈のとおりですね。
この章の冒頭の"mi-cabinet de taravail, mi-salle a manger" というく
だりからすると，ギャラリーの食堂らしき部分のことなのでしょう。
L18 [bascule]
>>siege a bascule は揺り椅子でしょうか？
私の辞書には"fauteil a bascule"=「ロッキング・チェア」とありました。
たぶん同じ意味でしょう。
L20 [sentinelle]
>>des sentinelle de lumiere とはどんなものでしょうか？
天井に反射した光が歩哨のように動くさまを比喩的に表現しているのかとも
思いますが．．．う?ん分からない。
more>
P88,
L34 [les tables tournante]
"table tounantte/parlante"は降霊術，要するに「こっくりさん」のことで
す。
05175/05187 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P89-90
( 6) 93/12/12 09:22 コメント数：1
P89
L1 nef(n.m.) = （教会の）身廊
L2 orgue(n.m.) = パイプオルガン
L5 Lourdes = ルルド
L8 enfance(n.f.) = （集合的）子供
L12 debarras(n.f.) = 物置部屋
L14 denoncer = （文）示す、告げる
L16 rendre digne de qn = 人に相応しい
L19 limpide = 明快な
L25 nuit blanche = 眠られぬ夜
L25 spectre(n.m.) = 亡霊
L28 ne pas en demordre = 言い出したら聞かない
L30 hostile = 敵対する
L33 sort(n.m.) = 魔法、呪い
jeter un sort a qn = 人に呪いをかける
P90
L1 vertus(n.f.) = 効力、力
L1 singulier(e) = ひどく変わっている
L2 deviner = 流れの方向を変える
L3 navire(n.m.) = 船
L3 amarrer = 繋留する
L6 de la situer
la = la galerie
L12 somnolente = うとうとした
L12 funiculaire(n.m.) = ケーブルカー
L12 a pic = 垂直に
L16 ruseau [rozo](n.m.) = 葦
ruseau d'orは何か特別な物を示唆しているのでしょうか？
le lieuは「死」かもしれませんね。
L22 observation(n.m.) = 観察
L22 fait(n.m.) = 所行
n'etre pas le fait de qn = 人の柄ではない
L23 effluve(n.m.) = （多く pl）発散物
L25 enfilade(n.f.) = 連続
L25 pan(n.m.) = 裾、（面の）広がり
L29 renifler = 鼻を鳴らして嗅ぐ
L30 assimiler = 同一視する
L32 anterieur(e) = 以前の
このギャラリー、狂人の家の面会所は、アメリカ的であり、ユダヤ
趣味を思いださせた。この物置小屋はミカエルの弱点であり、微笑で
あり、魂の最良の部分だった。そして一つの神秘のなぞが解かれた。
エリザベートがミカエルと結婚したのは彼の財産や魅力のせいではなく、
彼の死のためだった。
彼らはギャラリー以外の所にそれぞれ自分の部屋をもった。
ギャラリーは彼らに呪いをかけた。その呪いのために彼らはいつまでたっても
他の部屋とギャラリーの位置関係をつかむことができなかった。
ある晩、エリザベートが眠らせてくれないのに怒ったポールはギャラリー
に入り込んだ。観察は彼の柄ではないが、ここではポールは何物も
見逃さない用心深い猫になった。
前の家の「ママの部屋と死」の構図がここでは「ミカエルのギャラリー
と死」の構図に移し替えられているようです。
05181/05187 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles13 P89-90
( 6) 93/12/12 22:59 05175へのコメント
P89,
L28 [ne voulant pas en domordre]
"ne pas en demordre"= 「言い出したら聞かない」という熟語はありま
すが，ここがその熟語表現だとすると訳がしっくりこないように思える
のですが．．．
"demordre de"="renoncer a"で，また"en"="de leurs chambres"と解釈
できますから，「一度手に入れた部屋を手放そうとしなかった」ぐらい
に訳してはどうでしょうか？ 即物的すぎますか？
L33 [n'etait pas sans avoir ...]
"n'[etre] pas sans + inf."で，「?せずにいられない」「?しないは
ずがない」の意。
>05206/05206 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles13 P89-90
( 6) 93/12/14 09:25 05181へのコメント
Salut TAKA-Chin,
P89,
>L28 [ne voulant pas en domordre]
> "demordre de"="renoncer a"で，また"en"="de leurs chambres"と解釈
> 「一度手に入れた部屋を手放そうとしなかった」ぐらい
> に訳してはどうでしょうか？ 即物的すぎますか？
言い出したら聞かない→頑固な様子で、くらいのニュアンスかと思いま
したが、言われてみれば上のような解釈の方が自然ですね。
[自分の部屋は手放そうとせず、でも前の家のあの部屋のように４人が
過ごせる部屋をさがしていた」わけですね。
Rie
05205/05205 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P91-92
( 6) 93/12/14 09:15
P91
L1 beant(e) = (蔑)愚かしいまでに満足気な
L8 se cretait = ？ creterが辞書にはないのですがinfが違うのかしら。
L8 se cabrer = 反抗する
L11 amorce(n.m.) = （ポンプの）呼び水
L13 cabane(n.f.) = 小屋
L13 Mme de Sugur = ミクロ・ロベールによると
la comtesse de Segur nee Sophie Rostrophine. Ecrivaine francaise
d'origine russe(1799-1874). Pour distraire et eduquer ses
petits-enfants, elle ecrivit une vingtaine de roman destines a etre
lus ou joues. "Les petites Filles modeles "; "Les Malheurs de Sophie".
だそうです。本文の中にこういう名前を出すのはスノッブ感じが
しますが、Mme de Sugurと言えば誰でも知っている人なのかしら？
L15 enceinte(n.f.) = 囲い
L16 se peupler de = deで満たされる
L18 s'entasser = 積み重なる
L19 mirer = 写す
L20 coiffer = 覆う
L'andrinople coiffa le reflecteur.
家の寝室でポールが明かりにL'andrinopleをかけ、エリザベートが
嫌がってけんかになるシーンがありましたね（Ｐ53）。前の家の
情景がまた再現されています。
L24 excitant(e) =わくわくさせる
L25 sur les trousses de Paul = ポールの後について
L27 flaque(n.f.) = 溜まり
L28 thermos(n.m.) = 魔法瓶、＝bouteille thermos
L29 le cafe Charles P61に出てきたカフェ
L32 malaise(n.m.) = 居心地の悪さ
L35 verve(n.f.) = 才気
L38 mal(n.m.) = 痛み、病気
P92
L4 base (n.f.) = 土台、ここでは偶像の台座の部分でしょう
L9 ienveillance(n.f.) = 好意
L10 tolerer = 大目に見る
L11 alourdir = 重くする
L11 s'ecarter = 離れる、遠ざかる
L12 en surcharge = 乗せ過ぎの、積み過ぎの
L19 le faux portrait d'Agathe = ダルジェロの写真やポールが部屋に貼って
いたスターなどの写真
L20 petrifer = 呆然とさせる
L22 monogramme = モノグラム（姓名のイニシアルを組み合わせ図案化
したもの
L24 entrelacer = 組み合わせる
L25 arborer = 高く掲げる、ここでは大きい切り抜きが貼られている様子
でしょう
L27 marais(n.m.) = 沼沢
L29 ils epanouirent d'un coup ?
ils = les paravents
L31 surgir = 出現する
L34 cloison(n.f.) = 仕切り板
前後関係から、les tetes des cloisons legeresは、娼家の薄い仕切り
板で仕切られた部屋にいる女性のようです。ポールは街で女の子を
誘って遊ぶだけでなく、娼家にも出入りしていたようですね。
L34 se purifier = 身を清める
L35 retouche(n.m.) = 加筆
ポールはギャラリーの中の肱かけ椅子の周りを屏風で囲み、椅子に横に
なって放心（partir)しようとしたができなかった。ポールは自尊心のため
に悩んでいた。ダルジュロそっくりの人間に復讐しようという彼の試みは
失敗し、アガトが彼の心から離れなかった。翌日、ポールは屏風で
ギャラリーに「小屋」を作り、石膏の半身像や宝物を持ち込んで前の
家の寝室を再現した。この様子を見たエリザベート、アガト、ジェラール
はポールの後を追ってギャラリーに居つき、彼らの「キャンプ」は甦った。
雪の若者（ポール）を崇めるアガトと鉄の聖女（エリザベート）を崇める
ジェラールは、同じ苦しみを抱えていたので、姉弟が不機嫌なときは
二人でよく外出した。
ある日、一人家にいたポールは突然、自分がアガトを愛していること、
ダルジュロ、好きな映画スターの写真、街で選んだ娼婦達、アガトが
似ていることに気づく。
05223/05224 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P93-94
( 6) 93/12/15 09:451
P93
L7 responsable(n.m.) = （話）元凶
L12 navette(n.f.) = （織）杼（ひ）、機織りで、横糸を巻いた管をいれて
縦糸の中をくぐらせる小さい船形のもの
L12 dentelliere = 女性レース工、レース編み機
L13 cribler qn de qc = 人を何で痛めつける
L14 comme leur coussion
leur =des dentelleres
L19 detendu(e) = 和らいだ
L20 renfronge(e) = 顔をしかめた
L21 rendre le mal pour le mal = 悪をもって悪に報いる
L24 reciproque = 相互の
L28 aversion(n.f.) = 嫌悪
L31 Elle l'envahissait,
Elle = la souffrance
L31 harceler = 消耗させる
L31 exiger = 要求する
L33 ce qu'il convnait de faire = 為すべきこと
L35 schisme(n.m.) = 党派の分裂
L37 comporter = 成り立つ
P94
L3 combiner = 企画する
L5 entrainer = 引き起こす
L7 proie(n.f.) = 餌食
L10 desarroi(n.m.) = 動揺
L10 feindre = 装う、ふりをする
L12 exhiber = 人目にさらす
愛の告白ぐらいちゃんと顔を見てするか、せめて手紙を直接渡せば
と思いますが、ポールは郵便を出すことにしました。
そのためL4~L12までは時制が条件法現在（起こるか起こらないか
わからない）に転調しています。
L13 enerver = （人の）神経を苛立たせる
L13 demoraliser = 気落ちさせる
L15 grippe(n.f.) = 嫌悪
prendre qn(qc) en grippe = 人（物）が急に嫌いになる
L18 lugubre = 陰気な
L20 cuisiner = 自白を強いる
L21 reprocher = 非難する
L25 mettre qc en eveil = 何を目覚めさせる
L25 couche(n.f.) = 層
L26 flairer = 感知する
L28 dorloter = ちやほやする
L30 mepriser = つれなくする
アガトを愛していることに気づき、しかもアガトからは嫌われている
ように感じていたポールは、自分の気持ちに苦しみ、アガト宛に告白
の手紙を手紙を書くことにした。ポールは怒っているふりをして
ギャラリーに閉じこもり、手紙を書き、人と顔を会わせないように
した。この態度はエリザベートを苛立たせ、アガトを気落ちさせた。
アガトはポールに嫌われたと思い、翌日は病気になって寝込んでし
まった。ジェラールと二人で夕食を食べたエリザベートは、ポールが
何を怒っているのか聞き出してくれるようにジェラールに頼んだ。
05233/05234 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P95-97
( 6) 93/12/15 22:31
P95
L3 fondre = （人が）感動する、（心が）和らぐ
L3 anesthesier = 麻酔をかける
L4 inconcevable(n.m.) = 考えられないこと
L13 cajoler = （子供を）あやす
L17 begayer = (不安などで）口ごもる
L20 sombrer = 沈む、沈没する
L19 からの Elisabeth, ...se sentait seombrer debout comme
dans la chambrede l'infirme の情景はP62の最後の情景に重なり
ます。あの時はポールは街に女の子を買いに行っていたわけ
ですから、嫉妬心とポールを取られるという気持ちは共通ですね。
L24 sombre = 陰気な
L25 voleur(se) = どろぼう
L26 se maitriser = 自分を抑える
L28 confondant(e) = 驚くべき
L34 ruse(n.f.) = 術策、手管
P96
L4 la petite .... aurait ete stupefaite de voir .... un visage de juge impitoyable.
aurait ete stupefaite de voir =もし見たらびっくりしたことだろう
L21 peignoir(n.m.) = （婦人用の）部屋着
L21 eponge(n.f.) = タオル地
L22 pender = （過度に）垂れ下がる
L24 rumeur (n.f.) = ざわめき
L25 manoeuvrer = あやつる
L28 automate(n.m.) = 自動人形、ロボット
L30 se briser = （物が）壊れる
L32 tinter =（耳が）鳴る
L33 conforme a ~ = ?に適した
L36 aisance(n.f.) = ゆとり、余裕
L37plongeur = ダイバー、潜水夫
P97
L2 cheville(n.f.) = 足首、くるぶし
L2 bouillonage(n.m.) = 泡立ち、沸騰
ここではエリザベートの飛ぶような足取りと足首の周りに化粧着
がまとわりつく様子からこの単語が使われていますが、なかなか
感じの出たいい語だと思います。
L5 abriter =収容する
L6 bucheron = 木こり
les coups du bucheron はここでは心臓の音ですが、これもとても
感じが出ていますね。
L7 s'interrompre = 途中でやめる
L8 Le genie de la chambre = (前の家の）寝室の守護神
これが最初に登場したのはどのへんだったかしら。さいしょは
l'espritだったような気がします。
L9 doubler = 代役をつとめる
L10 s'emparer de = deを支配する
L11 faillite(n.f.) = 破産
L20 migraine(n.f.) = 頭痛
アガトの様子を見に行ったエリザベートは、泣いているアガトを慰め、
アガトがポールを愛している事を知る。ジェラールが恋の相手だと思って
いたエリザベートは、このことを知って体が沈むような気がし、アガト
が陰気なアタリ、家に忍び込んだ泥棒女に見えてくる。しかしエリザ
ベートは自分を抑え、アガトに優しくし、それとなくポールの気持ちを
聞いてみるといって部屋を出る。
部屋をでたエリザベートは自動人形のようだった。彼女にはあの部屋の
霊が乗り移り、もう途中でやめることはできなかった。彼女はポールの
部屋である屏風の中に入っていく。そこではポールが泣いていた。
05234/05234 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P98-101
( 6) 93/12/15 22:32
P98
L7 Les promesses l'abandonnerent.
l' = Paul 彼は約束を忘れてしまった
L13 livrer = ゆだねる、任せる
L19 repousser = 拒絶する
L22 declenchement(n.f.) =機械の作動
L22 varier = 変える
L23 directive(n.f.) = (pl) 指令
L23 s'epouvanter = おびえる
L24 berner = かつぐ、だます
P99
L1 froisse(e) = しわくちゃな
L1 incurve(e) = まがった
L5 adresse(n.f.) = 宛名（住所だけでなく宛名まで）
L9 anonyme = 匿名の
L22 vegeter = (植物が）生きる
une feuille morteからの連想で使われた語でしょう
L23 cerceau(n.m.) = （樽の）たが
L25 epargner qc a qn = 人に何を免れさせる
L26 facheux(se) = 残念な、不愉快な
L27 vestiaire(n.m.) = 衣装部屋
P100
L8 perspective(n.f.) = 予測、見通し
L9 gouffre(n.m.) = 深淵
L11 confier a = aに（秘密などを）打ち明ける
L15 intimider = おびえさせる
L15 hypnotiser = 幻惑する
L18 amertume(n.f.) = 苦さ、苦味
L27 susciter = 引き起こす
L32 plaider = 主張する
L33 plaidoirie(n.f.) = 口頭弁論、弁護
P101
L3 rancune(n.f.) = 恨み
L4 gene(n.f.) = 不快、不自由
L11 meurtrier = 殺人者
L12 reprendre haleine = 一息入れる、休息する
L14 tous les cotes de la nuit = 夜の四隅に
L13 Araignee nocturneから４行は、なかなかきれいですね。
L24 rechute(n.f.) = （病気の）ぶりかえし
L31 vis-a-vis de ~ = ?に対して
L34 se payer la tete de qn = 人を馬鹿にする
ポールは郵便の結果を知りたがっていた。アガトは受け取っているはず
なのに何も言ってこない。ぜひアガトの気持ちを知りたいと思ったポー
ルはすべてをエリザベートに話し、アガトがどう思っているか聞いて
くれと姉に頼んだ。
この第二の打撃にびっくりしたエリザベートは郵便を捜しに部屋を出る。
郵便は玄関におかれたままで、相手の宛名はポールになっていた。
ポールは自分の住所に出したので、習慣から宛名にも自分の名を書いて
しまったのだ。この失敗とアガトに手紙が渡らなかったことを知ったら
ポールは希望をなくすだろう。そう考えたエリザベートは手紙を破いて
しまう。
エリザベートは弟の部屋に戻り、アガトは今眠っているが箪笥の上に
手紙はおいてあったと話す。けれどアガトはジェラールを愛しているし、
結婚するつもりなのだ、彼女が何も言わないのはポールを愛していない
しばつの悪い思いをさせないためなのだから、何も言ってはいけない、
これ以上二人の邪魔をしてはいけない、とポールを説き伏せる。
そしてエリザベートはジェラールの待つ部屋へ行く。
05239/05242 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles13 P102-104
( 6) 93/12/16 07:33
P102
L6 fougue(n.f.) = 血気
L10 ebranler = ゆさぶる
L14 insoluble = （問題が）解けない
L15 trappe(n.f.) = 落とし穴
L16 vulgarite (n.f.) = 俗悪さ
ここでは今や金持ちとなったエリザベートの財産とジェラールの
財産では釣り合わないというL10から12の言葉を指しています。
L17 pecuriaire = 金銭上の
L18 trouble(n.m.) = （心の）動揺
L20 sommer = 命令する
L21 languide = （文）ものうげな、憔悴した
L22 divulguer = もらす
L22 pacificateur(trice) = 調停者
L23 aveuglement(n.m.) = 無分別、逆上
L24 empire(n.m.) = 支配力、影響力
L30 griser = 酔わせる
L33 eberlue(e) = （話）あっけにとられた
L35 toile(n.f.) = 網状のもの、蜘蛛の巣、ここではエリザベートが張り
めぐらせた策略の糸
L36 meutre(n.m.) = 殺人
L38 chanceler = 動揺する
L38 ceder = 負ける、屈する
P103
L2 eperdu(e) = 取り乱した
L6 credule = 信じやすい
L8 resserrer = （感情を）抑える
L9 etreinte(n.f.) = （締めつけられるような）苦しみ
L13 caillou(n.m.) = 石
L24 fardeau(n.m.) = 重荷
L30 somnambulisme(n.m.) = 夢遊病
L32 desagrement(n.m.) = 不愉快、厄介
L37 lampadaire(n.m.) = フロアスタンド
L38 redouter = ひどく恐れる
P104
L1 tumulte(n.m.) = 騒がしさ
L3 rebrousser chemin = 道を引き返す
エリザベートはジェラールにアガトをどうするつもりかと詰め寄る。
アガトはジェラールを愛しているが、ジェラールはエリザベートを愛
していると思い苦しんでいる、でもそれはこっけいだし、財産の釣り
合いから言っても理解できないという言葉にショックを受けたジェラ
ールは、エリザベートのいうままにアガトとの結婚を承知する。
次にエリザベートはアガトの部屋へ行く。彼女はアガトにポールは
人を愛せない男だし、ジェラールはアガトに夢中だと話す。アガトの
説得にはいちばん時間がかかったが、最後にはアガトはポールをあき
らめ、ジェラールとの結婚に同意する。
05285/05288 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles13 P102-104
( 6) 93/12/19 06:35 05239へのコメント
P102,
L7 [a la fin]
= 「（いらだちをこめて）まったく，ほんとに」
L19 [achever]
= 「とどめを刺す」
L29 [la folie des grandeurs]
= 「誇大妄想狂」
P103,
L33 [rampe]
= 「階段の手すり」
05240/05242 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles14 P105-107
( 6) 93/12/16 07:34 コメント数：1
P105
L3 factice = まがいものの
L3 rivaliser = 張り合う
L5 marge(n.f.) = 周辺
en marge de = deの周辺に
L7 avoir beau + inf = ~してもむだである
L21 confrontation(n.f.) = 対決
L23 malveillance(n.f.) = 悪意、犯意
P106
L3 survoler = 上空を飛ぶ
L5 besogne(n.f.) = 仕事
L9 chirurgical(ale) = 外科の
intervention chirurgicale = 外科手術
L10 scalpel(n.m.) = メス
L17 fameux(se) = 例の
les fantomes de la fameuse nuit ここではgeniesではなくfantomes
ですね
L19 deperisser = 弱る
L20 enceinte(n.f.) = 囲い
L22 symptome(n.m.) = 症状
L23 consterner = 打ちひしぐ
L28 sollicitude(n.f.) = 気づかい
L29 illusionner = 迷わす
L30 le reflet des pompes
これはP19 L12~13でジェラールがポールを車で送ってきた時の
情景です。
L34 instance(n.m.) = 切願
L35 ceder = ゆずる
L36 augurer = 推測する
P107
L1 mediocre = 凡庸な
L2 indiscipline(e) = 規律のない
L6 gacher = 台なしにする
L8 inventer = （話を）でっちあげる
L14 contrainte(n.f.) = 自制
ジェラールの伯父は病気が重く、婚約と結婚はにせの上機嫌のうちに
行なわれた。エリザベートは３人にとっていいことをしたと考えよう
としたができなかった。彼女はあの時の自分の足取りを忘れることが
できず、彼らを３人だけにしておくことに恐怖を感じた。新婚旅行の
間にポールは弱り、彼女はつきっきりで看病した。伯父の死が二人を
呼び戻した。二人はラフィット街に居をかまえ、ときどき食事をしに
やってきた。
最後に来て小説の構造も見えてきたし、前半の色々な場面が後半に
重なったり、発展して現われたりして面白くなってきました。長い
情景描写を山ほどの単語を調べて読んだかいがあったというもので
す(^_^)。
＞落合さん、前半まだ読んでなかったらぜひ読んでください。その
ほうがずっとずっと楽しめます(^_^)。
05286/05288 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles14 P105-107
( 6) 93/12/19 06:36 05240へのコメント
P106,
L12 [suite]
= 「結果」
ここでは，外科手術が話題になっているので，「予後」とか「手術後の経
過」というほどの意味でしょう。
L23 [consterner]
= "stupefier"
05248/05249 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles15 P109-P111
( 6) 93/12/17 08:15
P109
L3 interpeller = だしぬけに言葉をかける
L3 ebaucher = 動作をやりかける
L4 moue(n.f.) = 口をとがらすこと
L16 navette(n.f.) = （織）杼（ひ）、杼のように二地点を往復すること
faire la navette = ２地点を往復する
L18 marque(n.f.) = 商標、ブランド
L20 Boule de neige = 雪の玉、ダルジュロがポールを呼ぶ呼び名
P110
L2 ahurie = 面食らった、狼狽した
L10 basilic(n.m.) = バシリスク、神話の怪蛇
L11 mandragore(n.f.) = マンドラゴラ(なす科の有毒植物）
L14 approuver = 賛同する
L17 cacheter = 封印する
L17 fiole(n.f.) = フラスコ
L18 etiquette(n.f.) = ラベル
L18 macabre = 不吉な
L21 assise(n.f.) = (pl)重罪裁判、重罪院
L24 annuler = 取り消す、撤回する
L24 indelicatesse(n.f.) = 不正直、不正行為
annuler l'indelicatesse = 不正直を取り消す→ここでは若夫婦が
平凡なつまらない人間になってしまったというエリザベートの
気持ちを相手に見せるということですね。
L27 les Antilles = アンティル諸島（西インド諸島の２群の島々）
L31 bahut(n.m.) = （学生語）中学、高校
P111
L2 ouate(n.f.) = 綿状のもの
L3 entaille(n.f.) = 切り込み
L5 repander = 発散する
L6 motte (n.f.) = 土くれ
L8 imposer = 強いる
L9 repugner = 嫌う
L10 noeud(n.m.) = （蛇の）とぐろ
L11 reptile(n.m.) = 爬虫類、ヘビ
L12 Il emanait d'elle un prestige de mort.
姉弟の間に入ってきた第３の死の象徴ですね。
L22 se couvre de = ?に包まれる
L22 se croire = 自分を?だと思う
L33 railler = からかう
L33 haletant(e) = 息を切らせて
ある日アガトと食事にやってきたジェラールは、ポールにダルジュロ
に会ったことを話す。彼は仕事でインドシナとフランスを往復し、
学生時代の希望どおり毒薬を集めていて、雪の玉（ポール）に渡して
れと、こぶし大の黒い玉をジェラールに託していた。
毒薬は魅力的だと考える姉弟はこの玉がとても気にいるが、アガトは
恐ろしがる。
05287/05288 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles15 P109-P111
( 6) 93/12/19 06:36 05248へのコメント
Chere RIE,
P109,
L12 [perdre le nord]
= 「方向を失う；分別を失う」
L18 [maruque]
= 「（『商標』から転じて）製品，製造元」
ここでは，"representer une marque de voiture" ですから，「ある自動
車メーカーの代理店をする」くらいでしょうか。
P110,
L11 [mandragore]
これがなまって"main-de-gloire"となり，種々の迷信がまつわりついてい
るそうです。
05249/05249 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles15 P112-113
( 6) 93/12/17 08:161
P112
L8 la lamgue un peu tiree
エリザベートは前にも何回かこの動作をしていますが、どういう
意味を持つジェスチャーなのでしょうか？
L10 envouter = （人形を針で突いたりして）呪いをかける
L12 singer = 猿真似をする
L14 eblouir = 惑わす
L14 massacre(n.m.) = 大量虐殺
L21 boire les parole de qn = 人の言葉に聞きほれる
L22 raillerie(n.f.) = 冷やかし、からかい
L25 Elle devenait une bomb vivante...., une de ces jeunes Russes
Elle = la bouleだと思うのですが、une bomb vivanteはわかるに
してもune de ces jeunes Russesは連想できにくいですね。
jeunes Russesが革命の時に爆弾を投げたという連想なの
でしょうか。
L29 afficher = みせびらかす
L29 insolite(n.m.) = 異様さ
L31 soustraire = かすめとる
L31 braver = 侮る
L32 de voir le Paul de jadisのle は何を指すのでしょうか？
定冠詞のleで、le Paul de jadis =昔のポールでしょうか？
L35 contrepoids(n.m.) = 釣り合いをとるもの
P113
L1 mesquine = 卑しい
L2 chute(n.f.) = 失墜、没落
L3 fetiche(n.m.) = （未開人の崇める）物神
L4 s'etioler = 衰弱する
L5 langueur(n.f.) = 無気力
L5 insipide = 味のない、無味乾燥な
エリザベートは黒い玉を宝物に入れた。蝋人形に呪いをかける女の
ようなしぐさで、彼女はこの玉をダルジュロの写真の上にのせた。
この玉の存在は姉弟を興奮させた。ポールにとってこれは卑近な
雰囲気と釣り合いをとる特別なものの象徴であり、アガトの支配力の
失墜を望ませるものであった。しかしその効果は十分でなく、
ポールはやせて食欲がなくなり、弱っていった。
05288/05288 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles15 P112-113
( 6) 93/12/19 06:36 05249へのコメント
P112,
L32 [le Paule de jadis]
= 「昔のポール」
RIE さんの言うように定冠詞の"le"です。
人名＋形容詞・補語では，人名の前に冠詞が現れます。朝倉季雄「フラン
ス文法事典」には，次のような記述があります。
? 形容詞・補語は人物の示す種々の様相の一つを示し，それが話者・聴
者間或は一般的に了解あるか否かに従い，定冠詞又は不定冠詞を用いる．
05290/05293 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles15 P112-113
( 6) 93/12/19 10:40 05288へのコメント
P98
L23 [epuvanter]
= "Etonner vivement."
>> おびえる
＞ 要約では，「びっくりした」と書いていらっしゃいますね。
ときどき、要約では本文中と言葉のニュアンスが変わってしまいます
ね（反省）。「恐怖を感じて」くらいのほうがよかったかしら。
要約は前の本を読んでいたときに、本のないマリちゃんを楽しませるた
めに始めたものなので、どちらかというと本のない人にも粗筋がわかって
楽しいようにと考えています。粗筋に主眼を置くので、個々の訳語や
ページと話のまとまりのずれも生じますね(^_^)。
P112,
L32 [le Paule de jadis]
= 「昔のポール」
文法の説明、ありがとう。どうも文法書は苦手なのですが、こういうのの
確認用に一冊持っていたほうがよさそうですね。
05264/05288 PBA03021 RIE 江崎 リエLes Enfants terribles16 P115-P118
( 6) 93/12/18 08:45
P115
L2 maison(n.f.) = （集合的に）使用人
L6 charger = （車に）のせる
L6 clientere(n.f.) = （集合）客
運転手のお客なのでしょうか？
L17 clairiere(n.f.) = 林間の空き地
L18 morne(n.m.) = 小山、丘
L19 voleter = (ひなが）よたよた飛ぶ
P116
L6 marqueur(n.m.) = 得点記録機
marqueur automatiqueはビリヤードの得点記録機でしょうが、自動
なんて進んでいますね。ソロバンの大きいのしか知らないわ(^_^)
L11 hagarde = （表情などが）取り乱した
L12 carillonner = チャイムが鳴る
L14 cauchemar(n.m.) = 悪夢
L15 rafale(n.f.) = 突風
L16 echeveler = 髪を乱す
L26 bousculer = 押しのける
L26 petrifie(e) = 身動きできずに
L36 luisant(e) = ぴかぴかの
L37 pestilence(n.f.) = 悪臭
P117
L3 gagner = 広がる
L3 gesir = 横たわっている
L4 prunelle(n.f.) = 瞳、瞳孔
L4 dilate(e) = 広がった
L5 meconnaissable = 見違えるほど違った
L8 pommete(n.f.) = 頬骨
L16 confonder = 驚かす、当惑させる
L18 un Paul inconnu = 見知らぬポール
不定冠詞がついていますね
L20 entrevoir = 垣間見る
L22 rhabiller = 着替える
L23 inoffensif(ve) = 無害な
L33 se demener = 動き回る
L34 opposer a = aに対抗させる
P118
L1 couvrir = かぶせる
L8 bien-etre(n.m.) = 心のやすらぎ
L13 derailler = あらぬ方向に逸れる
L18 belier(n.m.) = （去勢をしていない）雄羊
L28 ressusciter = 甦らせる
L32 acre = 渋い、苦い
エリザベートの家では、日曜は使用人の休日だった。その日曜は
雪で、エリザベートは部屋で横になっていた。今は５時だがポー
ルは昼から自分の部屋でうとうとしていた。エリザベートは森に
なったギャラリーの中でポールが死んでいる夢を見ていた。と、
突然チャイムがなり、アガトが飛び込んできた。彼女はポールから
毒を飲むという手紙をもらったのだという。ポールの部屋に駆け
つけた二人はあの黒い玉の残りと、見違えるほど変わった姿の
ポールを見つける。まだ息のあるのを確認したアガトは、ポールを
あたためるためにゆたんぽと熱いお湯を用意するようにエリザベー
トに頼む。
05298/05304 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles16 P115-P118
( 6) 93/12/19 21:30 05264へのコメント
P115,
L6 [charger clientele de rencontre]
"clientele" は，商売上の「顧客」の意味に使われることが多いようです。
また，"Le chauffeur charge un client."で「運転手が客を拾う。」とい
う意味になります。したがって，ここでは「偶然に出会った顧客を乗せる」 ---> 「通りすがりの客を拾う」
と解せませんでしょうか。つまりこの運転手は，主人の自動車を持ち出して，白タクをしていたというわけです。
P118,
L7 [membre]
= 「手足」
05317/05317 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles16 P119-121
( 6) 93/12/21 07:31
P119
L9 chuchoter = ささやく
L9 deballer = (秘密を）ぶちまける
L10 s'exclamer = 叫び声をあげる
L11 etaler = 広げてみせる
L12 molibond(e) = 瀕死の人
L14 deboiter = (はめ込まれたものを）取り外す
L14 rouage(n.m.) = 歯車
ここではエリザベートの罠（策略）がtortueuses machinesと
表現されているので、機械を分解するように策略の糸を解いて
いく様子が、こうした言葉で描かれています。
L15 Une Elisabeth = エリザベートという一人の女が
L15 surgir = 出現する
L17 fourbe = 狡猾な
L17 opiniatre = (恨みが）根強い
L22 talonne(e) = 悩まされて
L29 dupe = だまされた人
P120
L10 raler = 息をぜいぜいさせる
L11 ininterrompu(e) = 絶え間のない
L12 crampe(n.f.) = 痙攣
L13 tarir = (涙などが）乾く、涸れる
L15 febrile = 熱のある、熱に浮かされたような
L15 phosphorescence(n.f.) = リン光
une phosphorescence de loupとは、狼の目に宿っているような
のような青白い光、くらいの意味でしょうか。
L22 draper = ゆったりした衣服をまとわせる
ここではgrandirと同じような意味でしょう。
L27 braver = 立ち向かう
Seule contre tous avec la chambre, elle bravait ...
あの「部屋」と一緒になって、すべてに敵対し、彼女は....に立ち向か
った。
L33 divaguer = うわごとを言う
L37 espion(ne) = スパイ
L38 peau(n.f.) = （話）命
vendre cherement sa vie = 自分の命を高く売る→死ぬまで戦い抜く
があるので、vendre cherement sa peauも同じ意味でしょう。
P121
L2 bravade(n.f.) = 虚勢、強がり
L5 dement(e) = 心神喪失者
L5 se disloquer = 体をくにゃくにゃさせる
L5 s'approche de la glace
この鏡を、あの「部屋」の「自殺は罪である」と書かれていた鏡と重ね
合わせて考えると、この後のエリザエートの発作の抑制も「部屋」の
精霊の意向かも知れませんね。
L7 loucher = 寄り目をする
L8 halte(n.f.) = （動作、事態の）中断、停止
L12 vivable = 生活できる
L18 paroxysme(n.m.) = 発作
L19 La chambre glissait vers sa fin
la chambreを「エリザベートの弟への愛の空間」と考えるとsa fin
は「ポールの愛を失うこと、またはポールの死」でしょう。finを
遅らせ、ポールを再びアガトから取り戻すために、エリザベートは
自分の狂気を抑えようとします。
L22 vertigineux(se) = （高さが）目もくらむような
L22 trainer = 長引く
L23 se relacher = ゆるむ
L32 embrouiller = （糸を）もつれさせる
L38 pressentiment(n.m.) = 予感
エリザベートとが熱いコーヒーとゆたんぽを用意している間に
ふたりはこれまでのいきさつを話し合い、エリザベートの企みに
気づく。しかし、ポールの体は麻痺し、もう動くことができない。
部屋に戻ってきたエリザベートに瀕死のポールが「ひとでなし！」
と罵声を浴びせる。事が露見したことに気づいたエリザベートは
「嫉妬したのよ、あんたを失いたくなかった」と叫び、本能的に
ピストルをつかんだ。彼女は精神錯乱の発作を起こすが、アガトの
「気が狂ったのよ！」という叫びが彼女の発作を静める。彼女は
あの「部屋」が終わりに向かって滑っているのを知っていたが、その
終わりを遅らせるために、計算したり日付を思い出したりという単純
作業を頭の中でやって、狂気の発作を抑えようとした。ポールは
そんな姉の冷静さに驚き、姉を見つめた。見つめ合う二人。エリザベ
ートは勝利を予感した。
05319/05319 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles16 P122-124
( 6) 93/12/21 16:44
P122
L3 au fur et a mesure = 順次に
L5 s'hypnotiser = 呆然とする、ぼーっとなる
L8 arcane(n.m.) = 秘宝、奥儀
L11 Sapletriere = (パリの）サルペトリエール病院
L12 paralytique = 麻痺患者
L16 inconcevable = 人知のおよばない、想像もつかない
L17 cerebral = 知的な
L22 retentir = 鳴り渡る
L23 gamme(n.f.) = 音階
L25 patin(n.m.) = 底高の靴
L26 Atrides
L27 tribunal(n.m.) = （神、歴史などの）裁き、審判
L30 se dissoudre = 溶ける、消滅する
L31 inceste(n.m.) = 近親相姦
L31 roder = 試してみる
L33 se soucier de = deを気にかける
P123
L18 tintamarre(n.m.) = 騒音
L20 bombarder = 爆撃する
L21 spectateur = 観客
ここでは「部屋」の外、姉弟の世界の外にいる人々を指している
のでしょう。ポールが最後に思い浮かべる「外」の情景は、あの
雪合戦の日の仲間たちの情景です。
L27 saigner = 出血する
L36 grelotter = 震える
P124
L1 infecter = 悪臭を放つ
L2 rapetisser = 小さくなる
みつめあうポールとエリザベート。ポールのまなざしは憎悪からいぶか
しげな好奇心に変わり、エリザベートは勝利を予感した。彼女はポールが弱
ってあの放心状態に陥り、昔の軽い「部屋」に帰って行くのがわかった。
ポールは彼女についてきた。姉弟は互いにわかりあおうとし、彼らの叫びは
死の領域の音階よりも低い音で鳴り響いた。エリザベートは、恋人達が
快楽の瞬間を合わせるように、ポールの死の痙攣に合わせてこめかみに当
てた銃の引き金を引いた。
彼女と共に屏風が一枚倒れ、秘密の部屋が観客の目にさらされる。ポールは
この観客たち、雪合戦の日のクラスメートたちを窓ガラスの外に見るが
ダルジュロだけは見つけられなかった。
アガトには何もできなかった。ポールは死に、糸が切れて飛び立った部屋
には一人の女性が隠れているだけだったが、その女性も小さくなって遠ざ
かり、やがて消えてしまった。
05320/05325 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles16 P122 Atrides
( 6) 93/12/21 18:56 コメント数：1
例によって、後から調べようと思って抜けてしまったものが
ありました。
P122
L26 Atrides
Micro Robertによると、Atree(Roi legendaire de MYcenes)の子孫
だそうで、Leur destin est le sujet de plusieurs tragedies grecques
だそうですが、これだけではどんな地獄かよくわかりませんね。
05322/05325 GGC00060 熊本 裕 RE:L'enfer des Atrides
( 6) 93/12/21 21:14 05320へのコメント
有名な場面としては、Odysseia XI 387 以下で、地獄巡りをしている
Odysseus が Agamemnon に出会うところがあります。Agamemnon の死は
Aeschylus の３部作の第１番目で扱われていますが、弟の Menelaos が地獄に
落ちた話というのは、あまり聞きません。複数形でいうからにはこの両者ない
しはその子孫ということになります。するとあとは Electra と Orestes と
Iphigenia ですが、「母親殺し」で地獄に落ちるのは Orestes でしょうか。母
親が母親だから、落ちないで済んだかもしれません。
この辺の神話への言及、正確に誰を指しているというよりは、こういう読者に
とっていわば常識になっている背景に漠然と参照しているだけかもしれません。
そういう時は、語学の教科書的な注釈はかえって的外れになるでしょう。
まさか DUNE の主人公の一族ということはないし。
05327/05335 GGC00060 熊本 裕 RE:L'enfer des Atrides^2
( 6) 93/12/22 12:46 05322へのコメント コメント数：1
考えてみると、古典ギリシアには「天国」と対比した「地獄」という観念はな
いでしょう。つまり死んだ人は、生前の行為の善悪にかかわらずすべて Hades
の世界の住人となるのです。天上に住むのは神様だけで、人間はなにかの事情
で神様（不死の存在）にならない限り、天上には上がれません。そうなっても、
それは死んでから天国に行くのとは全然違ったことです。
生前の行為の善悪で死後の行き場所が変わるというアイディアは、ユダヤ教の
古層にもなかった模様で、その始まりが「バビロン補囚」の頃と一致している
ため、古代イラン文化の影響に帰するかなり有力な説があります。イランでは
この二元論的な考えはかなり顕著です。
インドでも、紀元前後の叙事詩のあたりまでは、生前特に悪いことをしなくて
も、人は死んだらみな死神の世界に行くものだとされていたようです。ただ、
戦争で手柄を立てた英雄は、インドラ（主神）の宮殿に招待される、というこ
とになっています。職業・階層によって死後の世界のイメージが違うのかもし
れません。
ですから「ユダヤ・キリスト教」的な "enfer" をギリシア神話の世界に投影す
るのはちょっと問題があります。Cocteau はそんなことは意識していなかった
でしょうが。
05328/05335 TBE02722 江下 雅之 RE:L'enfer des Atrides^2
( 6) 93/12/22 19:54 05327へのコメント コメント数：1
>>つまり死んだ人は、生前の行為の善悪にかかわらずすべて Hades
>>の世界の住人となるのです。
一つ質問です。
タンタロス（だったかな？）はハーデスの国とは別なのでしょうか？ これ
はかなり明確に地獄のイメージを持っていたと思うのですが。
そういえば、ギリシャ神話には「悪魔」というような存在がありませんね。
言われてみれば意外な感じがしてしまった。神さまが悪さをするから必要ない
のかな。
>>生前の行為の善悪で死後の行き場所が変わるというアイディアは、ユダヤ教
>>の古層にもなかった模様で、
ということは、「悪魔」と「地獄」とは独立してできた発想とも考えられる
わけですね。
05331/05335 GGC00060 熊本 裕 RE:L'enfer^3
( 6) 93/12/22 23:50 05328へのコメント コメント数：1
Tantalos が苦しんだのも Hades （死後の世界の支配者）の国です。これも同
じ Odysseia の XI 582 以下に出て来ます。ここにいる連中は、幸せに暮らし
ている人もあり、苦しんでいる人もあり、単なる「地獄」というイメージでは
ないですね。
そういえば Torah （モーゼの５書）にも「悪魔」という概念はないのでは。こ
こで神様が悪口をいうのは、他の「邪宗」の神とその信者達に対してですから。
Demonology というのも２元論的な古代イランの宗教の得意とするところですか
ら、これがユダヤ教に影響して「悪魔」を作り、それがキリスト教に至ったの
かもしれません。
05332/05335 TBE02722 江下 雅之 RE:L'enfer^3
( 6) 93/12/23 03:43 05331へのコメント
ハーデスの国で『幸せに暮らしている人』というのは、地下の国＝地獄とい
う印象があったので、とても不思議な感じがしてしまいます。勉強になりまし
た。
そういえば『黄泉の国』も『死者の国』であって、識別されたものの国では
ないですよね。いやはや、「天国と地獄」は大昔からの考えだと思ったら、む
しろ中世以降に普及したとは、本当に興味深いお話しでした。
ハーデスの后ペルセフォネが、ざくろの実を食べたせいで地上に帰れなくな
る--このエピソードもイザナミ神話と共通する点でしたね。もともと地下に
亡き妻を迎えに行くという神話自体、広い地域に分布しているそうですが。
だいぶ昔、このデメテール神話をうたったホメロスの詩を探したのですが、
生憎と見つかりませんでした。
05336/05343 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:L'enfer des Atrides
( 6) 93/12/23 09:43 05322へのコメント コメント数：2
熊本さん、こんにちわ(^_^)。
ほんと、こういうことにはお詳しいのですね。すばやくこんな
レスをいただいてうれしくなりました(^_^)。
アガメムノンの名前が出たので、百科辞典でしらべました。
＞こういう読者にとっていわば常識になっている背景
ということは、ヨーロッパの読者はL'enfer des Atridesで「痴情のもつ
れで起こった悲劇、または殺人」を自然に思い浮かべるということ
なのでしょうね。
とここまで書いたあとで,
古典ギリシアには「天国」と対比した「地獄」はない、
ギリシャ神話には「悪魔」という概念はない,
という面白い話までうかがえました。
「悪いことをすると地獄に落ちる」と脅かされるよりおおらかで
好きです(^_^)。
「マハーバーラタ」でパンダバ兄弟は地下の国へ、敵方は天上に
行きますが、あれは天国と地獄ではないのだろうかと、ふと疑問に
思ったRie
05338/05343 GGC00060 熊本 裕 RE:天国と地獄
( 6) 93/12/23 12:07 05336へのコメント
リエさん、こんにちは。
Mahabharata ですが（こちらの方はギリシア神話よりは多少私の本拠地に近い）
、結末で大戦争のあと Pandava ５兄弟は、地上の王国を支配することを望まず、
ヒマーラヤ山から天上界に登るのですが、これはこの兄弟がもともと神々の化
身だったので、元の姿に戻って行くのです。
彼らが「地下の国に行く」という場面があったかどうか（何しろ２０万行です
から）思い出せませんが、あったかもしれません。「敵方が天上に行く」とい
うのも、敵方（Kaurava）の主だったものはやはり神の化身ですから、最後には
天上界に戻っても不思議はありません。
ピーター・ブルックの劇とそれを元にしたテレビ番組も、わりと原作に忠実に
作ってあるはずです。
リエさんのおっしゃるのはどの辺の場面のことでしょうか？
05365/05382 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:天国と地獄
熊本さん、こんにちわ
＞Pandava ５兄弟は、地上の王国を支配することを望まず、
＞ヒマーラヤ山から天上界に登るのですが、これはこの兄弟
＞がもともと神々の化身だったので、元の姿に戻って行く
＞敵方（Kaurava）の主だったものはやはり神の化身
ああ、なるほど(^_^)、そういうことなのですか。
コメントをもらった後にピーター・ブルックのテレビ番組（私は映画かと
思っていました）のビデオの最後を見直して、自分の誤解に気づきました。
カンタンに場面を説明しますね。
ヒマラヤの頂上にたどりついたPandavaの長兄は、この物語の語り部の
おじいさんに会って、「家族はみなここに来る前に雪崩で死んでしまった、
神の国はこの上か？」と聞き、彼に誘われて雲の上に行きます。そこには
敵方のいとこたちがいるので長兄は驚くのですが、おじいさんに「キスを
すればすべての憎しみは消える」と言われます。しかし彼はキスを拒み
家族のいるところに行きたいというと、おじいさんは彼を、暗く死臭のする
洞窟へ連れて行きます。そこで兄弟と妻の声を聞き、敵と家族の死後の
境遇の差に落胆した彼は、「ここに留まる」と言って、洞窟内に座り込み
ます。するとおじいさんが「お前は間違っている、すべては幻なのだ」と
言うところで話は終わるのです。
天上と地下は、天国と地獄のイメージなのですが、ここでいちばん
言いたかったのは「すべては幻なのだ」と言うことのようで、
つまり天国も地獄もないということでした。
05340/05343 GFG02447 藤田 真利子 RE:L'enfer des Atrides
( 6) 93/12/23 14:53 05336へのコメント
>>ということは、ヨーロッパの読者はL'enfer des Atridesで「痴情のもつ
>>れで起こった悲劇、または殺人」を自然に思い浮かべるということ
というところなのですが、わたくしが L'enfer des Atrides で思い浮かべ
るのは、子殺し、配偶者殺し、親殺しという家族内の悲劇です。
アガメムノンはトロイア戦争のときにギリシャの勝利のためにわが子をいけに
えにします（それというのも身からでた錆なのですが）。妻のクリュタイムネ
ストラはそれをずっと恨みに思っていたところに、留守中浮気までしちゃった
もんだから、愛人と力を合わせて戦争から帰ってきた夫を殺すんですね。アガ
メムノンの子であるエレクトラとオレステスは、父を殺した母が許せないので、
大きくなってから殺しちゃうわけです。地獄といえば地獄のようなものだと思
います。
05364/05382 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:L'enfer des Atrides
( 6) 93/12/26 11:58 05340へのコメント
>L'enfer des Atrides で思い浮かべるのは、子殺し、配偶者殺し、
>親殺しという家族内の悲劇
なるほど、痴情のもつれというより、血のつながりにまつわる、もっと
どろどろしたイメージというわけですね。
05423/05434 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles16 P119-121
( 6) 93/12/29 21:19 05317へのコメント
P119,
L23 [boule]
= boule-chaufferette = 「ゆたんぽ」
P120,
L22 [draper]
>> draper = ゆったりした衣服をまとわせる
>> ここではgrandirと同じような意味でしょう。
私は，ちょっと違うように解釈しました。
draper = 「（服・布が人・人像・物などを）ゆったり覆う」
あるものが，人をゆったりと覆うとき，その人が大きく見えるというのも
確かに一つの解釈ですが，私はその人は「優美に見える」のではないかと
考えました。
P121,
L19 [sa fin]
>> sa finは「ポールの愛を失うこと，またはポールの死」でしょう。
TAKA-chin もそう思います。どちらかというと「ポールの死」かな。
しかし，
>> fin を遅らせ
という点については，別の解釈をしました。というのも，これに続いて次
の文があるからです。
"..., mais cette fin trainait et il faudrait la vivire." = しかし，
その終わりを迎えるまでにはまだ長い時間があるであろうし，その間を生
きなければならない」
つまり，エリザベートにとっては，「ポールの死」という意味での終わり
を遅らせることが必要だったとは思えないのです。むしろ，終わりが訪れ
る前に，極度の緊張の中で自己の精神が崩壊することを防ごうとしたので
はないでしょうか。
最後の要約では，
>> 終わりを遅らせるために，計算したり日付を思い出したりという単
>> 純作業を頭の中でやって，狂気の発作を抑えようとした。
と書いていますね。もし，この終わりが「ポールの死」ではなく「エリザ
ベートの自己崩壊」という意味なら私の解釈と同じになります。
[TAKA-chin]
>05424/05434 GCB01250 落合 卓 RE:Les Enfants terribles16 P122-124
( 6) 93/12/29 21:19 05319へのコメント
P122,
L11 [sujet]
= 「患者」
L31 [roder]
= 「うろつく」
'o' + accent circonflexeですから，こっちの意味ですね。
この最後の数ページでは，いままでの伏線が一挙にその姿を現し，凝縮され
た映像を形作っているように感じられたので，随分慎重に読む結果となりまし
た。
読書会の途中からの参加で，コメントのスタイルも定まらないままで，結局
は，かなりトンチンカンなことも書いたかと思います。そうしたことを許容し
てくださったRIE さんの寛大さに改めて感謝いたします。
05458/05486 PBA03021 RIE 江崎 リエ RE:Les Enfants terribles16 P119-121
( 6) 93/12/31 11:06 05423へのコメント
P121
L19 [sa fin]
sa finは「ポールの愛を失うこと，またはポールの死」、つまり
エリザベートにとっても終わりということで、
おっしゃるとおり、「その終わりが訪れる前に，極度の緊張の中で自己
の精神が崩壊することを 防ごうとした」のでしょうね。
P122
L31 [roder] = 「うろつく」
>'o' + accent circonflexeですから，こっちの意味ですね。
おっと、「雄羊」同様のミスですみません。
最後の数ページはきれいでしたね。
星の王子様の時もそうでしたが、今回も落合さんのコメントは励みに
なりました。また、よろしくね(^_^)。
/POST
05461/05486 PBA03021 RIE 江崎 リエ Les Enfants terribles
( 6) 93/12/31 11:08
みなさん、こんにちわ。
というわけで、めでたく年内にLes Enfants terriblesを読み終わりました。
おつきあいくださった皆さん、どうもありがとうございました。